Load Test & レビュー
(テストマシン:PM9500/120)

ハードディスク増設手順
(1997年11月レポートを再編集)
 大容量のハードディスクを手に入れ、初めてPM9500のケースをあける事となった。とりあえず背中のネジ6本を緩めてみたが、そこからがどうしたら良いのか解らない。背面を引っ張ってみたり、隙間にドライバーを差し込んでみたりするうちに何となく解ってきた。ケースを少し手前にスライドさせ、上方へ引き上げれば簡単に外せたのだ。Centris650とほとんど同じ方法である。
(個人でケースを開けるとアップル社の保証が無効となります!)

 ケースを開け、側面から見た写真である。赤で囲んである部分が拡張ベイ部分。一番上に載っているのがCD-ROMドライブだが、ここは5インチベイとなっている。その下にあるのが3つの3.5インチベイだ。ここにはすでに上からフロッピードライブとハードディスクが収まっているが、ここはハーフハイトのベイである。そして一番下にフルハイトのベイが空いている。PM9500には5インチx 1、3.5インチハーフハイトx 2、3.5インチフルハイトx 1の4つの拡張ベイが用意されている。

 この写真はすでにHDを増設し終わった、正面から見たPM9500の拡張ベイである。ハーフハイトとフルハイトの高さの違いが良く解かる。ハーフハイトの2倍がフルハイトのスペースであるが、放熱の為か中央のベイは高く作られている。
 また、新しく購入したHDの場合、SCSI-IDが他の接続機器と重複しないかを確認しておく必要があるが、今回購入したHDは6番に設定されていた為そのまま変更せずに使うことが出来た。IDのセット方法は取り扱い説明書に詳しく書いてあるので慎重に設定したい。(Macでは0番がHD、3番がCD、7番がマザーボードに固定されている。)

 今回のHDの交換で一番苦労したのが配線の取り回しである。中を覗くとなるほど、SCSIケーブルにソケットが3つ、そして電源供給用のソケットも3つ付いている。しかしこのまま下のベイにSCSIソケットを引き回そうとしてもソケットが逆を向いてしまい、うまく配線できない。しかも最初から付いているHDにはターミネーター処理が施されているのだ。
 仕方なく今までのHDを取り外して下のベイへ移すことにしたのだが、電源ソケットがなかなか外れない。ドライバーを切り欠きに当て、テコの原理で徐々に外していった。次にSCSIソケットだが、こちらは比較的簡単に外れてくれた。配線をすべて外して、マウントステイの下にある固定レバーを下に押し下げ、手前に引き出すと簡単にHDを取り外す事が出来た。

 取り出したHDを下のベイに移し、今までのベイにマウントステイにセットした新しいHDを取り付けた。配線は下のベイが端末となるようにし、中間にあるソケットを新しいHDにセット。電源ソケットも同じ要領である。これで取り付けは完了。あとはケースを元に戻し、周辺機器をつないでパワーキーを叩き上手く立ち上がれば完了である。
 ただしこのままでは新しいHDは認識されない。フォーマットが必要だが、MacOS付属のドライブ設定では対象外の為市販のフォーマットソフトでフォーマットする必要がある。今回用意した4.3Gは容量が大きいのでパーティションを切って2G、1.5G、0.8Gとし、今までのHDはパーティションを解除して1G、合計5.3Gとなった。ついでに0.8GはBeOS専用とし、Macでのマウントを解除しておいた。

ソルボセイン

接着鉛シート

 フォーマットも無事終了し、快適に使っていたのだが一つ問題が発生した。新しいHDのアクセス音がうるさいのだ。1Gは微かにカリカリと音を立てる程度だが4.3Gは低い音でゴリゴリと大きな音を立てる。何とか対策はないかと考えていたところ、雑誌に防音対策記事が載っていたのでさっそく試してみる事にした。
 材料は、衝撃吸収材のソルボセインと接着鉛シートである。どちらも東急ハンズで手に入る。ソルボセインは厚さと硬さに種類があるが、3ミリ厚で硬い方を選んでほしい。
 今のままだと拡張ベイに余裕が無くなるため、フルハイトのベイにHDを2段重ねでセットし中央のベイを空けておく事にした。中央はフロントベゼルを交換すればメディアを交換する機器が使用できる。

 マウントステイを外し、ネジ穴の部分に小さく切ったソルボセインを置きHDを押し付ける。ソルボセインは接着性があるのでHD1個ならそのままでも固定するが、今回は2段重ねにするのでネジで緩く止めておいた。
 次にHDの上に同じ要領でもう一つのHDを固定し、側面に放熱のために隙間を空けた鉛シートを貼る。夏場には熱暴走の心配があるが、その時はまた対策を考えるとして完成である。ついでにファンとケースにも鉛シートを貼って防振を施しておいた。
 効果は絶大である。今まで立ち上げ時にカリカリ、ゴリゴリ大きな音を立てていたのが大変静かになった。また、時々ファンに共振してケースが鳴いていたのも修まってしまった。
 これで安心して音作りに専念できる環境が出来上がった。今回の防音材料は大変安価なので、Macの騒音にお悩みの方は是非挑戦してみてください。
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