最近はコンシューマ向けスキャナーが安くて性能が良くなったりデジタルカメラの普及が進んだりして、それらのRGBデジタル画像をそのままデフォルトセッティングのPhotoshopでCMYKに変換して入稿されたり、海外から支給された画像がブラック・ゴテゴテのGCR分解のままで入稿されたり。 そのまま色調修正無しで成り行きOK!っていうなら良いんだけど、こういう画像に限ってシャドーが潰れたりスミっぽくなったりで、色調修正の赤字がゴ〜ッソリ・・・でこちらは真っ青! 自分の分解テーブル通りのCMYK画像ならまだしも、トンデモ分解テーブルのままの画像じゃ修正が大変、 何とかならない? |
最近はデジタルカメラやら簡易スキャナーの普及、さらにパソコンの普及で誰でも簡単にRGBデジタル画像を扱える時代になった。これはとても素晴らしい事である。 しかしそれを印刷用のCMYK分解データに変更する際、PhotoshopのCMYK分解設定はデフォルトのままでは日本の印刷には向いておらず、設定をカスタマイズする必要があるのだ。 また、海外では総インキ量を抑えて印刷特性を重視するGCR分解が主流であり、日本とは印刷機のプリセットから異なる環境で印刷されるので、それをそのまま日本のプリセットで印刷した場合問題の出る場合がある。 これらを知らずにアマチュアがCMYKに変換してしまった場合や、海外支給データの色調修正で苦労するのは制作プロダクションや製版現場のオペレータ達なのである。 自信が無ければ下手に自分でCMYK変換などせずに「印刷用にデータ変換お願いしま〜す。」とでもコメントを付けて渡せばプロがきちんと最適な画像に処理してくれるのに、少し操作が出来るようになると後先考えずに自分でやりたがるのは、アマチュアの悪い癖? しかし元画像が手に入らない場合や、海外からの支給データの場合はそうも言ってはいられない場合も多い。 L*a*b*に置き換えた状態で、色調修正のうちの明度を先に修正してしまえるので、後の修正が簡単になるメリットもある。 その後にこのL*a*b*画像を自分の設定したCMYK変換テーブルでCMYK変換すれば、元のトンデモ変換テーブルデータからきちんと思い通りの変換テーブルデータへ置き換える事が出来るのだ。 あとは自分の変換テーブルしだい、これが目的通りにきちんと設定されていなければ、再度トンデモデータに逆戻り・・・! 今回は初心者向けの内容ではありませんので、自信のない場合は原理だけご理解いただいて、作業は専門家にまかせたほうがよろしいかと思います。 こんな私の経験が、少しでも同じDTPに携わる皆様へのお役に立てれば幸いです。 |
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