【1997年2月11日掲載】 以前の雑記帳へBACK 次の雑記帳へNEXT

EPSON VT512R
Pentium 200MHz化計画

Pentium 200MHz
Pentium 200MHz
マザーボードの様子
マザーボードの様子
警告

本記事を参考にして、お使いのマシンのCPUの交換などを行った
場合、マシンを壊す可能性があります。
また、改造によって、メーカー保証は無効となります。
マシンを壊したり、ハードディスクの内容を飛ばしてしまったりしても、
私を含めて、誰も保証してはくれません。

参考にされる場合は、自己責任で作業を行って下さい。


の使っているパソコンは、エプソン VT512Rという、Pentium 120MHzのプロセッサを搭載したタイプです。つい先日、このVT512RのCPUを、Pentium 200MHzに交換してみました。

【Pentium 200MHz化の方法】
VT512Rのマザーボードは、インテル製Advanced/ALの初期ロットで、Pentium 133MHz(66MHz×2)まで対応しています。Pentium 200MHzは、そのままでは使用できません。
ここで使用するのが、メルコのクロック変換ソケット「MTC-40001」。この下駄を使用すると、Pentiumの内部クロックを外部の3倍に設定でき、200M(66MHz×3倍)が実現できます。

【さっそく挑戦!!】
東京・秋葉原で、Pentium 200MHz(購入時点で約6万円。高い…。)、メルコの下駄(約4000円)、そして冷却効果が高いと評判の山洋製CPUクーラー(約4000円)を購入。

上記左側の写真は、VT512Rに装着したPentium 200MHzの様子。黒い大きなカタマリは、CPUクーラー。CPUクーラーと、白い下駄の間にある、ポツポツのたくさんついた板が、Pentium 200MHz。
周りの白い糸は、やむなくCPUクーラーを固定するためのもの。(笑)
メルコからは、この下駄専用できちんと固定できるCPUクーラーが発売されているようなので、入手できるようであれば、その方がいいのですが。
右側の写真は、マザーボードの様子を写したもの。上方の赤い線が出ているコネクタの下側に、ディップスイッチがあります。このディップスイッチで、ベースクロックを66MHzに設定します。ディップスイッチの説明は、さらにその下側に、プリントされています。

Pentiumが200MHzで動作していることは、Windows NT 4.0標準のWINMSD.EXEで確認。また、Windows 95では、フリーソフトのベンチマークソフトを使って、200MHz動作であることを確認。

【さて、効果は…】
以前と比べると、少し速くなったかな、と感じられる程度。残念ながら、劇的な速さというわけではありませんでした。L2キャッシュが増えていないことも、影響しているかもしれません。

MMX対応ODPの登場が間近に予想されることもあり、コスト面を考えると、私としては、あまりオススメできません。

しかし、新規にPentium 200MHzを搭載したマシンを購入するよりは安価であることは確かです。
現在の速度に不満があり、CPUを交換できる技量をお持ちで、改造にともなうリスクを覚悟できる方であれば、試してみるのも面白いのではないか、と考えます。
追加情報

1997年9月12日に、インテルより待望のMMX対応オーバードライブの180MHzタイプ/200MHzタイプ登場しました。
VT512Rは180MHzタイプが動作確認されていますが、マザーボードのディップスイッチを66MHzに設定すれば、200MHzタイプも、おそらく動作すると予想されます。

もちろん、今チャレンジするならば、MMX対応オーバードライブがオススメです。


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