お茶をめぐるあれこれ


 全世界的には、お茶の需要も生産量も年々増えているそうです。
中国などは一年で日本の生産量以上が増えているとも言われています。

世界的には紅茶がほとんどで、日本の煎茶は1%くらいで希少といえます。

煎茶は日本の風土と水と文化から育まれたお茶です。

というのも、気候により旨味が蓄えられるからです。

こうした日本の風土の良さを活かした煎茶を中心に、新しいお茶にも挑戦していきたいと思います。


お茶の機能性について

日本微量栄養素情報センター のWEBページより

(要約から抜粋)
茶飲料は、学名カメリア・シネンシスという植物の葉を煎じた液体。
茶飲料に含まれる生物活性化学物質は、フラボノイド、カフェイン、およびフッ化物である。

全体的に、ヒトにおける観察研究では、最低毎日3杯を飲むと心筋梗塞の リスクをやや(11%)減少させる可能性がある。

動物実験の結果が知覚的であるにもかかわらず、茶飲料の摂取量を増やすとヒトのガン予防に役立つかは不明である。

茶飲料の摂取が骨密度と正の相関が あるとする研究もあるが、茶飲料の摂取が骨粗しょう症による骨折のリスクを軽減させるかは不明である。

茶飲料の摂取が虫歯を減少させる腎臓結石をわずかに減少させる可能性があるという限定研究もあるが、これらの結果を確認するには前進的な研究が必要である。

茶飲料や茶の抽出物が体重減少を減らすかは現在では不明である。 これにはエネルギー摂取とエネルギー消費を管理した大規模臨床試験が必要である。
(以上抜粋)

 動物実験では有効で期待されても、ヒトでは不明なこと。ヒトの場合、コストや労力の他、交絡因子やヒトそれぞれの体質の影響もあったりして、疫学研究は有効だけれども、正解にたどり着くのは難しいようです。(参考 疫学とはなにか  データと理論思考で探る病気の原因と予防 知りたい!サイエンス 中村 好一 技術評論社 2021.4 入門書として分かりやすいと思います。春野図書館。)

 素人的には、静岡県の茶産地の飲み方(濃い・茶葉をすぐ替える)と、一般的な飲み方(適度・ペットボトル濃度)とでは違うと思うのですが、そういった前提条件がきちんとされていないで、何杯以上とかの論文もあるのは疑問です。