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春埜山大光寺 山犬
 春埜山大光寺の山犬です。この地には神様の使いである動物である、狼=山犬信仰があります。昔は焼畑をしていましたが、猪やウサギなど野生動物の害がありました。狼はその害を防いでくれる、代わりに山の民は塩をある場所に置いたといわれます。お互い姿は見せずとも、そこには信頼がおかれていたといいます。
 逆に信頼を裏切ると、その仕返しはたいへんなものだったそうです。この風土が受け継がれたものなのか、現在にもおもしろいのは、この地に暮らす山の民の気質で、人からうけた信頼はとことんかえすけれども、信頼を裏切られるとたいへんなのだそうです。山に生きる術が狼信仰として残り、それが今でもみなの心に息づいているということでしょう。