銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項


2002 「卯月の戦士、シワスダー! (後編)」


拾六日 拾七日 拾八日 拾九日 廿日 廿壱日 廿弐日 廿三日 廿四日 廿五日 廿六日 廿七日 廿八日 廿九日 参拾日


十六日(水)

「蟲がいるのよ。

 棲んでるのずっと。

 あたしの目の中に」――スイ


「やあ! 四月の後半も私が見守るぞ! シワスダーだ!

 見守る以外は特に何もしないので、みんなも好きにしてくれ!

 おっと! 選挙は行けよ! じゃあな!」


 何しに来たんだお前は。

 そしてスパロボを続行。


○スパロボα外伝

第41話「黒歴史の終焉」

 黒歴史ってのは∀ガンダム作中のキーワードの一つで、今回は∀を含むガンダム系との最終決戦。

 って、アレ? 御大将出てこないのか。前回の登場で終わりとは。なんだー。じゃあ楽勝じゃーん。

 というわけで敵の顔ぶれを見るに、∀系のユニットで強そうなのはせいぜい、メリーベルのバンデットくらいのもの。これもでも、所詮バンデットでしょ? ターンXに比べれば雑魚い雑魚い。


「ローラ! 見てくれ! 私もいるぞ!」

「ロラン。なにやら熱いラブコールが来ておりますが」

「無視してください」

「よしなに」


 グエン様、せっかく発掘したサイコガンダムに乗っててもニュータイプじゃないからサイコミュ兵器使えないでヤンの。

 メガ粒子砲がいっぱいついてるので砲台にはなるし射程が長いからウザいけど、ビームコート系がついてるユニットなら全然怖くない……。何しに来たんだ彼は。

 というわけで∀系は怖くない。問題はターンXの……。


「いよいよ最後の出番だね。兄さん」

「ああ。インチキな装甲とHPと攻撃力。三拍子揃った我等のガンダムは無敵だ」

「兄さん、ううっ、頭が痛いよ……」

「大丈夫だ、タケシ」


 タケシって誰だよ。

 とにかくフロスト兄弟のガンダムアシュタロンとガンダムビグロ(仮)は強い! しかもこの二人は援護を持ってるので隣接してるとさらに倍。今作は「挑発」もないし、出来るだけ戦力を集中して削り倒すしかないのか。

 じゃあまあ、こっちへ主力をぶつけるために温存しつつ、雑魚掃討行ってみようー。


「ぐあああっ!」

「ダンクーガ撃沈!」

「気力上がる前は弱いからなあ」

「装甲、紙だし」

「なんか雑魚がみんなHP一万近い上に『援護』とか持ってたりしますよ!」

「あと後列からザンネックが無茶な射程で狙ってくるし!」

「感じとしては『F・完結編』ってレベルです!」

「無理ですディアナ様! 精神ポイント温存とか無理!」

「よしなに」

「聞けよこのアマ」

「お前は他の台詞は言えないのかと」

「ガンダムにおヒゲがありますか?」

「ムカツク!」


 司令部大混乱。ゲッターも実力を発揮する前に撃墜され、飛車角落ちで必死の攻防戦。

 鬼神の如くシールド防御を繰り返すダイターンを主軸に、みんなでくっついて援護防御を展開しながらとにかく突っ込む。マリーベルを落として御曹司のサイコガンダムの包囲を完成させようというときに。


「ガッ、ガンダムアシュタロンとビグロが攻めて来ましたっ!」

『なにぃーっ!?』

「あいつらボスだから動かないじゃなかったのか!?」

「ゆ、油断してたぁーっ……」

「よしなに」

「今喋ったのどいつだ!?」

『こちら柿崎! 攻撃を、回避してみせるぜぇ!』

「柿崎機、撃墜!」

「ノルスも落ちました!」

「ええいっ! グエン閣下を甘殴りして気力を上げてた連中を全部回せ! 総力戦だ!」


「フフフ。兄さん。奴等驚いてるみたいだよ」

「ああ。SLGって何故かボスは一歩も動かないことが多いからな」

「セオリー破りで一矢報いたね……」

「そうだ。俺達は輝いてるぞ、弟よ……」


 天晴れフロスト兄弟、最後の余力をぶつけて、撃破!


「サンアタック→再動→サンアタックなんて無茶はいつ以来だよ」

「でももう1ターンかかってたら、確実にあと2機落ちて……」

「レーダーに感あり!」

「また増援モビルスーツか!?」

「いえ。違います、これは……」


『暗黒大将軍!?』


「よしなに」

「黙ってろあんたはもう」


 続く。


十七日(木) 

「日本棋院とか、良くご存知ですね」

「や。わりと今は、知ってる人とか多いような。

 ……女子を中心に」――某さんと俺


 今日は新入生歓迎会ということだったがどっちかというと留学生交歓会って感じだったかも。

 圧巻は台湾から来た某さん。職業:プロ棋士。「ヒカルの碁」の世界だなこりゃもう。

 「やっぱり漫画の影響で人気とか出たりしてますかね?」と聞くのを堪えたので俺偉い。

 危ないところだった……。


○スパロボα外伝

第41話「黒歴史の終焉(続)」

 前回までのあらすじ。

 全戦力使い果たしてボロボロの所に敵援軍どころか別勢力のボスが来やがった。完。


 暗黒大将軍というのはマジンガー系の敵で、言われてみればそうだよ。フラグ回収されてなかったわ。すっかり忘れてた。どこかで出てくると予測してなければいけなかったなー。

 で、デカくてこっちの攻撃は当たりやすいのでそれは良いのだけれど、その代わり固い。HP高い。攻撃力高いと三拍子揃った強敵。

 そのうえ性格的に味方がやられると自分の気力が上がるタイプなので雑魚掃除してるだけでどんどん強くなる。おまけに「底力」持ちなので半端にダメージ与えてもパワーアップするだけ。

 故に「殺るなら周到に準備した上で一気に殺る。そうでないなら手は出さない」という戦術でかかるしかないタイプの敵なのだが。


「状況を報告しろ」

「いわゆる攻撃要員はエネルギーも精神ポイントもすっからかんのダイターン3のみ!」

「あと攻撃力4000以上級の決戦兵器は、もう魔装機神系のTYPE2必殺技とマジンカイザー、デンドロ、ノイエジールだけです」

「じゃあ、そいつらを全員暗黒大将軍にぶつけろ!」

「や。待ってください。あと二機!」

「ハァ!?」


 ダンテ。

 グレートマジンガーのライバルらしいこの敵は、スーパロボット系の癖に高い機動力と「分身」を備えた超強敵。気力が上がれば五割の確立ですべての攻撃を無効化する「分身」は、与える被害を計算して戦術を組めなくなるため、七雲には恐怖の相手だ。

 もう一体のゴーゴン大公も固い、強い、飛ぶと揃ってるが、暗黒大将軍とダンテに比べれば雑魚。


「ほっ、方針変更! ダンテの気力が130になる前に、全火力を集中して必ず落とせ!」

「その間、暗黒大将軍はどうします?」

「ソレイユを盾にしなさい」

「宜しいんですかディアナ様?」

「てゆーかそれしかないでしょう」

「了解! 横にブルーガーはっつけて毎ターン修理忘れるな!」

「ゴーゴン大公は!?」

「キュベレイとウォーカーギャリアあたりでなんとかしなさい!」

『無茶な!』

 無茶でもやるしかないの!

 「脱力」はフロスト兄弟戦で使い切っていてもうないので、この先相手の気力は上がるに任せるほかない。

 こっちの攻撃が一つあたると相手の気力が一つ上がってしまうので、もう3000越えてない武器とかでの攻撃は禁止。殴るときは最低でも3000以上の武器に援護攻撃を乗せるか、できれば4000以上の武器で。

 雑魚とかはかまってらんないので反撃だけであしらう。ゴーゴン大公も。あと射程外からキュベレイとか。

 で、ダンテに全力で集中攻撃。「補給」したダイターンのサンアタックを皮切りに、ファイヤーブラスターや「魂」ロングライフルでボッコボコ。なんとか分身を発動させずに落とす。

 でもその間にソレイユもかなりボッコボコ。


「よーしこれで首がつながった。って、雑魚まだ掃討終わってないのか!?」

「固いんですよ雑魚の癖に! やっぱりHP一万近いのばっかだし……」

「固くとも雑魚は雑魚。攻撃力はたいしたことがないのですから捨て置いて、先に暗黒大将軍を叩くのです」

「ディアナ様!」

「てゆーかこのままじゃソレイユ落ちちゃうでしょうが。なんとしても落としなさい! 万丈! サンアタック!」

「え? でもディアナ様。僕もう「ひらめき」の精神ポイントが……」

「ディアナ=ソレルの命である! 散って来い!」


 ということで同じくサンアタックから波状攻撃開始! もう今日は働き尽くめのダイターンだったが、万丈なんとか暗黒大将軍の反撃を耐える! 凄いぞダイターン!


「そこでダイターン3に『再動』!」

「ディアナ様!?」

「命があって設けものでしたね万丈。さあ、もう一度行ってきなさい!」

「鬼だ!」

「鬼がいる!」

「や。もう無理! もう無理です! 次は必ず死ぬから!」

「うるさーい! せっかく拾った命ですから、もう一度私の役に立ちなさい! 吶喊!」

「ディ、ディアナ様、ばんざーい!!!」


 さらばダイターン! さらば!


「ちっ。もう一回生き残ればミランの『再動』も行けましたものを……」

「あんた、まだやらせるつもりだったのか!?」

「多少の犠牲はつきものでしょう。次! ボス!」

「ひええええ!」


 幸いそれ以上の犠牲は出すことなく、我々はなんとか暗黒大将軍を撃破することができたのだった。

 いやでもちょっと、バランス悪くないか? これ。普通に遊んでる人はどう勝ってるんだろう。


十八日(金) 

「文民スパイラル」――マックで耳に飛び込んできた言葉


 なんなんだそれは。

 察するに有事法制と関係するようなことかと思ったが。詳細知ってる人いたら教えているわけない。


 今日が履修登録の締め切りだというのをすっかり忘れていた失態。そのせいでバタバタと忙しかった。

 明日は休みー。


十九日(土)

「ケーキは肉の前でしょ」――ひとみ悟空


 ヤス様の奢りで焼肉です! タリーホー!

 というわけで京王稲田堤まで出かけて迷ってみたりしました。バッチリ迷ったね。出る出口を間違えたね。

 しかし、稲田堤って北口のほうに出ちゃうとコンビニ一軒以外ホントに何もないのな。近くに大きな道も通ってるし、車でなら何度も来たことあってわりと賑わってる事も知ってる土地にいるはずなのに。エアポケット感。

 まあそんなものもひょこひょこ歩いてくるヤス様と合流すればあっという間に消失。日常回帰。

 その後待ち合わせ場所でビール飲んでる柴三郎を目撃すればもう普段の光景ですよ。「待ち合わせにはビンビール」。僕らの合言葉だね。

 焼肉屋の席が空くまでの間にどういう流れでかケーキの差し入れがあったので食べたが、スプーンを貰い忘れて男だけで路上でケーキを素手とかでもさもさと食べる様子はあんまりかっこよくないなと思ったのでこっちは僕らの合言葉にしないでよい。

 あとレンタルビデオ店で安売りしてるビデオを「買いですよ!」と騒ぐブンガクっていうのもあんまりかっこよくはないな、と思ったので同上。

 お肉は大変おいしかったです。ヤス様々。そして明日に備えて早仕舞い!


二十日(日) 若竹の会

「まあ、実は2着の舟券も買ってたんだけど!」――番長


 最後に言うあたりが素敵だ!


 さて若竹。今日は期待のエース、加羅薙君のGMでお届けしました。

 事前にきちんと細部まで準備してあるシナリオを遊んだのなんて何年ぶりだろう……。猛省しろ! 誰が? その話をすると長くなるのでスペースの都合でカット。

 あと普段シティアドベンチャーの騙し合いばっかりやってるせいか加羅薙君のせっかくのシナリオを素直に遊べず、最終的に時間が足りなくなった。猛省しろ! 誰が? そのはな(略)

 いやしかし人のGMで遊ぶのは楽しいねえ。俺がGMやってるときはこんなに面白いんだろうか。

 そのことを考え始めると(略)


 そして今日、ついにひとみ悟空が携帯を買ってきてしまった。

 ので、俺もついに携帯持ちになりました。あ。28歳です。

 ……。

 な、なんか不安になるな。これ。


二十一日(月)

「投球は大したことなかったですけど、試合に勝てて良かった。

 こっちの選手は何人もやっていますし、すぐに越されると思います」――野茂秀雄


 野茂、日本人大リーガーとして前人未踏の100勝達成。

 そして出る台詞がこれだもんなー。

 くわー。かっこいいなあもう!

 俺も言ってみたいよねこういう台詞。でも大リーグで100勝は当然、無理。なんか他の事で……。


「ネタはないわけじゃなかったんだけど、更新しないでよかった。

 日記を止めるのは何人もやっていますし、すぐに越されると思いま(銃声)」


二十二日(火) 浅倉家騒動記

「……あのな秀行君。

 たった一日の修行を努力とは言わんよ」――早苗ちゃんのお父さん


 そんなわけで俺の中で大人気の『浅倉家騒動記』の単行本が発売されましたよ。今日はいい日だ。

 たまにモーニングに載ってるけれど次のコミックスが出るまでは大分あるだろうし、興味を持った方は思い切って買ってしまうことを推奨。

 なかなか本屋に置いてない本だろうから、めっけられたならそれは縁ですよ。きっと。


 内容は、なんだろう。ほのぼの時代劇風コメディ、か? 俺的にはるろうに剣心が「バーチャル明治」だとしたら、こっちは「バーチャル江戸」みたいな感じだろうか。


 そしてちょっと携帯の機能を試してみたりした。

 具体的にはメールを打つ練習。この変換、難しいよね。

 「お」を打とうとしてついつい連打して「い」とかに戻ってると「ああああああああもおおおおお!」って感じになる。精神衛生上よくない。みんなはどうやって処理してるんだ。このイライラを。

 電車の中で殴り合いとかが起きる理由がわかった気がした。(考えすぎです)


二十三日(水) 

「いろいろ面倒だから文庫小説であらすじだけわかれば楽だなあ。

 そうしたらゲーム遊ばないですむし」――Cozy


 あ。

 あぶなーい!

 今、Cozyが凄いことを言いそうになった! ギルドを代表してお詫び申し上げます。(誰に?)


 あと昨日、アニメの新番組の中で今まで一度も見てなかった、エスってやつを見てみました。

 なんか近未来っぽい世界で超能力っぽい力を持った若い男女が戦ったり戦わなかったりそれ系でしょ? 若木未生がバランスよくオーラバスター書いたようなもんでしょ? という悪い先入観とともに鑑賞。

 ところがこれが、意外に主人公とかが美形じゃない。媚びてないところはちょっと加点要素だな。うん。

 でもいまどき、西遊記をモチーフにしたパーティー構成はちょっとありきたりな……。

(多津丘君、一応突っ込んでおくけどそれは「アソボット戦記ゴクウ」だよ)

 あっ!!!


二十四日(木) 

「ようは人に迷惑かけず、責任が取れればいいのですものねっ」――サチ


 そうなんだよ……。

 あ。更新はしますよ? あとアソボット戦記をエスと偽って紹介したりしません。


 日産自が4年で2兆の負債を返しきったというので話題になってるし、当然話題になるべき凄いことだとは思うが。

 しかし、カルロス=ゴーン氏の経営を日本の全部の企業に適用すりゃいってことにならんといいなあ。アメリカの国の人だからできるやり方だった、ってのは絶対あると思う。特に精神的に。


 そんなこととは関係なくガドガードというアニメは素晴らしいですよ。

 具体的にはスカート。ひらひらー。もうちょい。もうちょいか? こう……。このっ!

「ミニスカートってのはゾクゾクさせるぜ」

 浅倉さんもそうおっしゃいますか。いやー。素晴らしい。

 マサキ君が撃墜されるわけだよ。と他所へ転嫁も忘れません。危ない危ない。


二十五日(金) 

「待、たそがれ清兵衛。やっぱりお主が来たか」――余吾善右衛門


 俺こと多津丘激賞の映画「たそがれ清兵衛」を。今日は加羅薙君とヲベロンが見てくれるというので浮かれてついていってしまいました。

 余談だが公式サイトの殺陣日誌は興味のある人は是非読んで欲しい。映画と剣術と、両方の見地からとても面白い。

 俺はもう見るのが二回目だったのでじっくり楽しむことができた。何度見ても余吾が素敵だ。世の中の流れの中でじっと耐え忍びながら腕を磨き、その力を発揮して誰はばかることなく忠勤に励み、筋の通らぬ命令で命を危うくされれば敢然とこれに立ち向かう。

 それだけの人物でありながら、自分の実力に対して持っていた強烈な自負が故に最後の最後のところで退くことができず、戦いを選んでしまう。

 結末は残念といえば残念だが、生き様としてこれほど立派なものもそうそうないだろう。俺もあのように生きたい。


 でも、ああいう風に生きてると。

 死ぬんだよね……。

 そこだけ、なんとかならんもんだろうか。うまいこと、こう……。

 検討事項だな。うん。


 それにしても本当に良い映画でした。少しでも興味がもてた人は是非見てみて欲しい。


 あと今日は映画館の中で携帯が鳴って凄い恥ずかしかった上に前の人に睨まれた上にブンガク的な人に「ありえない事態です」とか言われて非常に悔しかったって言うか携帯難しいんだよ! 俺が鳴って欲しくないときには鳴るな!


二十六日(土) 

「百万のネタと星の数ほどの言葉を身につけたとしても、絵がなければずーっとαテスト」――yu2


 ってことで、ゆゆユユ「伺か。」用ゴースト、「ミラ&マリエ」が公開されています。

 伺かユーザーはインストールしてみるのも面白いんじゃないだろうか。トークはかなり警戒です。とりあえず懲りすぎちゃった系のゴーストさんにありがちななんか重い感じは皆無。あとは絵か……。


 スパロボの続きやろうと思ったが、今日のガンダム見てちょっと切った張ったはいいかー、と思ったのでやめた。

 ガンダムSEED、つまらなくはないけれど色々とキャラクターの使い方が勿体無い気はする。「もうちょっと持ち味出して活躍させる場面があるのではないかなあ」とか。

 でも死ねばインパクトは凄い残るね。やっぱり。


 まあ、とにかく、ニコルに合掌。

 君のガンダムの能力とセットで、嫌いじゃなかったよ。

 心優しきピアニストに、敬礼。


二十七日(日) 

「相談役ということで。

 今後はプロミスのCMにおける爺やの役を」――寺撫ケ男


 「そうだんです」、って言うとは思わなかった……。

 いろんな意味で、まだまだ雲の上だよ。掴めん。


 そんな寺武謳カの新たな門出を祝う会でした。具体的には飲み食いしました。

 もちろん僕ら学生は誘導係とか受付係とか色々雑務をこなしながらでしたが、三次会くらいではもうそのへんはさすがに終わってるし、あと凄い酒量だったので後半かなり突き抜けました。

 勢いに任せてかなり大口を叩いてしまったので回収が大変。正気に戻ってから色々考えるとどうも、酒の勢いで普段だったら内緒にしておいて先に見通しつけてからやるようなことを、先に「僕ぁやりますよ!」とぶち上げてしまった感じ。

 しまったキャラじゃない。しかし前向きに考えると、言ってしまったもんはやるしかないわけだから、背水の陣を敷いたと思っておこう。ってだめジャーん。


 なお、池袋で二十四時とかまで飲んでればそりゃ電車はないわけで。どうしようかと思ったけれど。かなり真剣に漫画喫茶とかを考えたけれど。

 とにかく中央線で八王子まで戻れたのでそっからは徒歩で帰宅。

 午前二時とかの山越えは久々だった。やっぱり怖いし。最近みなみ野出来たから大丈夫とか思ってるそこの君。みなみ野の駅では深夜に駅員さんがボコられて刺されたりしてるので別の意味でまた怖いの。

 しかし、良くないことだとわかっちゃいるが、深夜に森の香りのする道を歩いてると気持ちが高揚する面というのはあるね。実際には本当の森は夜なんか行ったら真に真っ暗で、歩くだけで身の危険があるわけだが。転んだり。

 その点、なんだかんだで電灯のついてる場所ってのはお手軽に夜の雰囲気が味わえる。なーんて罰当たりな気持ちでいるといずれ非道い目に遭うことになりそうだが、今日とかは「終電内からしょうがないじゃーん」という心理的免罪符もあるし。

 そぞろ歩きを楽しみましたことよ。


 深夜二時に山と山の間を抜ける道を歩きながら楽しもうシリーズ。


「救急車」

 今、俺しか歩いてない道を後ろから救急車が追い越していったらどうしようと考える。

 その救急車が、なんかちょっともたもた走っていて、後ろの窓のところから白いヘルメットに白衣の救急隊員がずっとこっちを見ているところがわかったらなんかやだな、と考える。

 その救急車が通り過ぎて音も聞こえなくなった後で、後ろからもう一台救急車が来たらどうしようと考える。

 二台目の救急車もなんかもたもた走っていて、しかもまた今度も俺を追い抜いて行ったとき、後ろの窓から救急隊員がじーっとこっちを見てる様子があったらちょっと勘弁して欲しいよなあ、とか考える。

 しかもその救急車のサイレンの音が、よく考えると明らかに何の施設等もない場所で消えていて、「この辺で止まったのかな?」と思う場所まで俺が歩いていっても全然静かで何にもない状況ってのを考えてみる。

 で、その状況で三台目が後ろから来たらどうしよう。

 三台目は前の二台よりもっとノロノロしていて、ほとんど蛇行運転していて。

 俺を追い抜いてしばらくしたら道端に止まってしまった。

 今度のは後ろの窓にカーテンが下りている。

 でも明らかに中に人影があって、やっぱりこっちを見てる気がする。

 このまま歩くとその救急車の横を通らなければならない。

 その状況で、果たして俺は歩けるのか?


 そんなことを考えてじわーっと汗をかいてると、「もっと精神的に強くならんとなあ」と思うことしきり。

 あともう一個なんか怖いこと考えてたのだが、たぶん怖いから覚えとくの嫌で忘れた。


二十八日(月) 

「はぁ……。

 まったく、そうやっていつの世も、常識に凝り固まった小物達は。

 新しいものを認めようとしないから。

 ま、どちらが正しいかはじきにわかることよ」――icono.com


 以上のような、たいそう大げさな台詞を放ってまで磯野が発売前の「ゆめりあ」を擁護したのは、確か若竹の前の週あたりだっけか。

 当然俺はそのとき、「勘弁してくれよこんな媚び媚び頭デカ目デカ症候群の3Dモデルの群体が、いくらなんでも萌えるわけないだろう! げははははははは」という態度で余裕かましていたわけですが。

 わけですが。

 なんと。蓋を開けてみたら好評ですね、ゆめりあ……。

 絵だけ見てるととてもその、なんだ。アレだkが。磯野も言ってるように声と動きと一緒に見ると結構かなりハートに訴えかけてくるものがあるらしい。人は選ぶが、選ばれた戦士はもうメロメロ。そんな感じか。

 時代はここまで来たのか。いやむしろ時代がエルフェンリートやエイケンに追いつきつつあるのか。どっちともちょっと違う? でも絵だけ見るとサー。

 他に遊んだ人の意見も聞いてみたい気がする。ゆめりあ。


 あと今さらだが、テレビ見ててなんとなく、田嶋陽子先生はさすがに神奈川県知事は落選して良かったんじゃないだろうかと思った。ご本人のためにも。


二十九日(火) みどりの日(旧天皇誕生日)

「それとは関係ないが、行く先々で天然呼ばわりされるのはどういうことか、と悩んでみた。

 そんなに天然のつもりは無いけどなあ」――番長


 自覚がないのは天然の必須条件だと思った。

 てゆーか狙っててやってるヤツはサブいからすぐわかる。番長は立派に天然物、と。


 さて誕生日だったのでセルフプロデュースしました。具体的にはみんなで集まって飲み食いしました。

 自分の誕生日を祝ってもらった話を延々書くのもアレなんで、以上で。

 決してネットゲーっていうよりもーなんつーか色々とゲームかこれは? って感じの遊びの話がこじれてて手前の誕生日だというのに時間の許す限り部屋でPCに噛り付いていたからせっかく来てくれた人達とろくに交流もせぬまま終わったからではありません。

 たぶん。

 そして気づけば二名を残してみんな帰ってた。「せめて漫画を寄越せ」とか要求をしやがるのでそのへんに積んであったヤツを持っていったら「これは2巻とか3巻とか5巻とかそういうのばっかりでなんでもいいから1巻から読ませろ」というので尤もだとは思ったが色々色々色々立て込んでたので無視。


 で、チャットでずーっとネットゲーの話をしていたら夜が明けた。


 これまでの人生で迎えた誕生日の中で、端的に言って最悪だったな。

 しかし物理的に集まってもらった、という事実のおかげでイヤーンな感じはかなり相殺されたのでした。おかげでこうやって日記にも書けるわけだ。あっはっは。

 笑ってていい話かどうかはしらんが、笑うしかない話ではある。

 そんなハッピーバースデー。


三十日(水)

「苦しいこともあるだろう。

 言い度いこともあるだろう。

 不満なこともあるだろう。

 腹の立つこともあるだろう。

 泣き度いこともあるだろう。

 これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である」――山本五十六


 ホントにネットゲーには良く鍛えてもらってるよっていうかちょっと貰い過ぎじゃないかって気がしますよ長官!

 ちょっと返してもいいかなとか僕思いますよ! 


 友達減るのマジ、キツイっつーの!


 まあそれはともかく午前六時くらいまでネットゲーをやって、その後、呆れながらもまだ残ってくれていたyu2ヲベロン両名と誕生日を祝いなおして。翌日になってるけど。

 なんか創作がどうとか、そういう得意分野の話題を振ってもらったので好きなことを言い倒して大分発散しました。人間、言う分にはいくらでもかっこいいこと言えるね! だって口だけだから! そりゃー指先一本動かさずにかっこいいこと言うだけなら俺に任しとけって話ですよ!


 言ってて空しくなったのでこのへんで。またー。

 限りなくローテンションな引きだなオイ。連休で取り戻そう。オー。


銀天盤 ○日記帳扉 ○前項 ○次項