2000 「弥生さんならわかるだろ!?(前編)」
十八日(土)
「若之花……」
旅行から帰ってきて、まずは寝ました。
この日から風邪気味。
十九日(日) 若竹の会
「話題がポケモンだけというのはどうか」
おお。起きられた。
旅行明けだし朝は諦めていたけれど。しかし今日はお彼岸でお客様方が訊ねてくるのでそれを迎える準備だけはしてから出かけなければならず。結構フラフラしながらもそういう作業を。
で、一度市民センターに行って部屋開けてからまた戻って集まってる人達に挨拶。更にまた市民センターへ戻る。面倒。
これで昼頃着いても誰もいない。むう。みんな定期的に集まるようになったら次に時間の問題が出てきたか。別に無理して十時集合する必要ないっぽいよな。来月からは昼十二時集合を検討してみよう。
今日の出席者はヤス、IHARON、柴三郎、ひとみ悟空、Cozy、それに俺。シナリオの方は、滞りなく。このくらいのメンバーだとこっちの方が安心してしまって楽しい雰囲気ながらもヌルくなるので戦闘をちょっと厳しめにしてみた。PCの判断如何では一人二人の人死には出るようにしたけれどキッチリ切り抜けられてさすがの一言。
閉会後、こっちに来ているまめ先輩が今晩泊まりに来るのでその準備。K-1とか見てたら先輩到着。しかし、GMで疲れていたのでとっとと寝てしまった。
二十日(月) お彼岸
「坊さん話、長い」
花粉症って風邪とセットになると数倍の威力を発揮しますよ。この俺がポケモンやる気力すらありません。よわよわ。
今日もお彼岸で朝からバタバタしていてまめ先輩を追い出すことに。ぎゃあ。せっかく来て貰ってるのに申し訳ないっス。一応、「壱番」にだけ行った。朝食から二時間しか経ってないのに朝から角煮ラーメンをペロリの先輩。替え玉等の軟弱策はなし。スゲエ。重くないんスか?
さて、お寺でお彼岸やって帰りに釜飯食べて家帰ったらパタンキュー。目が覚めたら九時でした。クスリ飲んでまた寝ます。
明日は卒業式。それまでには風邪治ってくれ。花粉はしょうがないけど、風邪は……。
二十一日(火) 卒業式 ダイ・ガード
「「北陸限定の出会いサークル会員募集です」ってメール貰ってもなあ……」
花粉症であり風邪である状態と風邪であって花粉症でもある状態とは、それは形而上では変わりがあるのかもしれないが形而下ではひどく似通っている。つーかちくしょう。大変だぞこりゃ。
そんな体調で起床。っかしーなー。昨日は無理しないように早めに寝たんだが。寝床で伊集院のラジオ聞きながらヒースヒースと苦しい笑い声をあげて転げ回っていた以外は。
これまでの人生であった「あの時あとちょっと頑張っていればなあ後悔集(総集編)」を走馬燈させながら出かける準備。旅行から帰ってきた日にアクシデントで左小指の腹の皮をゴソッと持って行かれていて力が入らないのがなにげに痛い。
いや、純粋に怪我の痛みもあるけれど、それは言っても始まらないし。今さらだからなあ。
普段は絶対やらない贅沢、橋本まで一駅JRを敢行。京王線でガーッと寝る。座れて良かった。これのおかげで結構回復。
九段下に到着。入学式で武道館の門を潜ってからもう四年かと感慨に浸る間もないほどの、人、人、携帯、歩き煙草、着装のおかしい着物。速やかにげんなりスイッチON。
誰かと待ち合わせる気力もなくとっとと入場。会場ではとにかく席を確保して睡眠。式の感想は、なんかよく寝られなかった。以上。あと総長の話長すぎ。面白く無さ過ぎ。当意即妙っつーか、その場その場で有用なこと、意味のあることを話せば聞かない人は少ないのに。なにやってんだか。
式後、卒業証書を取りに行くときにクラスメートとちょっと喋る。みんな初めは俺に気がつかない。何故って、今日はなんつーかその、形見気分で父親のトレンチコートを着て参加したわけですが、これがまた見事に入社三年目のうらぶれたサラリーマン。「どこの営業かと思った」とか言われたし。いいんだよー。こちとら感傷でーい。
先生方にも挨拶をして、でも何故か担任の先生だけ居らず。まあ、とにかく武道館を出る。これから新宿でゼミの集まり。
地下鉄の駅へ向かう途中、靖国の鳥居が見えた。入学式の日は式後、あそこへ行って花見をしながら屋台の粉っぽいお好み焼きをつつきつつビール飲んだのだった。あの時はこの四年間がどうなるか想像もできなかったけれど、無意味に気だけは大きくて、なんとかなるだろうし、なんかやってやろうと思い決めていたものだった。
当時に比べると小さくまとまりつつあるのだとは思う。「できないこと」を「やりたくないこと」としてプライドを傷つけずに切り捨てる術なんて、身につけたくはなかったよ。
貴方はどうだったんでしょうね、と一番聞きたいときにいないんだから困っちゃうよまったく。
ねえ、とコートの裾を掴んだ。
さて、食事会はやっぱり体調不良であまり盛り上がりに貢献できず、悪いことをしたがまあそこは今年の稲垣ゼミ。各人が役割分担してきちっと押さえるところは押さえます。いつもこういう人間に囲まれていればストレスもないんだが、そんなな無理だわな。だからこそ、こういうメンツを大切にしたい。
とはいえ、洋食は風邪の胃にはちとヘビーだったぜ。
帰りにゼミ仲間きの氏の邸宅でダイ・ガードを見せて貰って感謝。来週最終回だって。早い早い。これは、旅行中に見逃した一話が重かったかも。
しかし、頭痛いし喉痛いし指痛いしろくな事がないなあ。早く寝て早く治そう。
二十二日(水) リヴァイアス ブギーポップ
「咽頭炎。毎年だねえ……」
ええい。治らんなあ。
椎名繭の話とか書いてみました。急に。
しかし、これを書いていても思ったけれど、うちのページって結構来てる人の趣味がバラバラりで。センチ書いてもONE書いてもToHeart書いてもわからない人はわからないという不親切な結果になりがちです。みんなが共通で楽しんでくれる企画はないものかね。
……日記?
二十三日(木) エクセル
「従兄弟の出した中学歴史問題に大苦戦の教員免許所持者多津丘さん(仮)」
まめ先輩から預かっていた抹茶アポロと抹茶コロンを無事あつこ嬢に引き渡して今日のミッション終了。しかし、京都限定でこんなお菓子が出ているとは知らなかった。味の方はどうなんだろう。美味しいんだろうか。行ったときに買って食べてみておけば良かったぜ。
つーか俺にもくれと言うの忘れた。運び屋やったんだから一個くらいくれたっていいのに……。いけずだ。
それにしても風邪が治らないなあ。頼むよ。ホント。
追記
「えあーっ!!!(プラス拍手)」
貴闘力! おいおい! スゲエぞおい! 風邪で寝てるのに起きあがって騒いで体温上がっちゃったぜ!
左のいなしって解説の人は言ってたけど、フック気味の掌底みたいな凄いのが入ってるジャン。あれじゃあ怪力無双山も倒れるっつーの。凄いって。
これは、明日武蔵丸に勝ったら、全勝は無理にしても行くんじゃないスか、優勝。
くはーっ。楽しみナリ。
二十四日(金)
「貴闘力……」
風邪が治んねーなーもー!
小指の腹は膿が出てくるしよー! 嫌いなんだよね、膿! 当たり前だ!
物の味がわからなくてなに食べても美味しくないのがサイアク。あーうーがー。
実はPCの画面見てるとクラクラしてくるのであんまりネットもつなげません。目もシパシパするんだけれど、これは花粉だろうか。
メールの返事くらい書いてしまいたいけれど、細かい字見てると吐き気が。すまんこってす。
二十五日(土) K ZOIDS
「忙中閑有り」
お使い帰りに成高へ。誰もいなかったけれど、久々に校内を散策。屋上が進入禁止になっていたとは知らなかった。
その屋上で寝っころがって、空を見ながら三十分ばかり呆としてみた。教育実習の時とはまた違った感慨があった。
「高校に戻るといつも寝ているね。屋上で」
そうだね。
肉のハヤシでウィンナー串カツを二本買って、500mlで百円のコーヒー牛乳買って、裏店前の広場で飲み食い。
スゲー元気な女の子三姉妹が鳥とかいるのを蹴散らし蹴散らし大声をあげていた。お母さんになにか買ってやると言われて「ハムカツ!」と声を揃える。
「ハムカツおいしーよねー」
そうだね。
恩田川沿いを町田まで歩いた。水鳥を見ながら、ジョギングや自転車の人とすれ違い、ベンチで犬の毛を刈るおばさんを見学させて貰い、走り回る子供を眺め、疲れるとちょっと休んだ。
僅かにかいた汗が心地よい。今日はずいぶんと歩いた気がする。
……唐突に理解する。ああ、だから。
こんなことをしているから風邪が治らないんだ俺。
阿呆ジャン。
二十六日(日) 雛会
「貴闘力! いぇあーっ!(プラス拍手プラス跳びはね)」
「命題。
自分を嫌いだとする。
不誠実で裏切り者で内心を隠して虚像を練り上げながら埋没し沈降しそれでいて上目使いに常に周囲をねめ上げている最低の人格である自分を嫌いだとする。
そんな自分を自虐でなく自己卑下せずに肯定して明日へ向かう方策を探さねばならない。どうにかして折り合いをつけて生きて行かねばならない。投げ出さないようにしなければいけない。
では。
解答を提示せよ。
(時間無制限。但し、必ず解答を必要とする)」
参考:今日の留守電メッセージ。
「どもども、鷹村(仮)ですぅー。どもどもですぅー。えっと、今日の、飲み会ですけど、地下和民になりましたので、のでということで、酔ってますー。そんなわけでどもどもでしたー
(不自然な間)
どもどもどもども、どどどどどどどっどもも鷹村(仮)ですぅー(明らかにIHARONの声で。以下も)どもどもどもども、どどどどもも、ももももももどどどど鷹村(仮)ですぅー。どどどどど(「なんだよそれー」と鷹村(仮)さんの声)
(ツー、ツー、ツー……)」
……。
悩んでんのが阿呆らしくなるわ。
二十七日(月) K
「発作マグナ」
咳が凄いんで今日はちょっと寝まする。
温度差だろうか。部屋に入ったら急に凄い。息がちょっと。参った。
二十八日(火) ダイ・ガード最終回 CCさくら
「マジ、杉全滅させたいッスよ」(養心塾・K里君)
「……。」
「〆葉、暇ならガソリン入れ行ってきてよ」
「いや、暇じゃなくて、なんかやることあって居間に下りてきたような気がするんだけど、お茶飲んでたらすっかり忘れてしまった」
「じゃあ、ガソリン。オレンジスタンプも忘れないで」
「へーい」
その後、久々に河邑やひとみ悟空とカレー曜日。行って帰って、風呂に入って上がるときに思い出したりして。
「ダイ・ガードぉぉぉぉおっ! 最終回をでかいテレビで見ようと思って下に降りたんだったぁーっ! 見逃してるしぃーっ!」
バカバカバカバカ俺のバカぁー。しかもCCさくらに至っては枠で新番組始まってるし。終わってたの? 先週に? そんなはぁー……。
誰かにそのうち見せて貰おう。それはそれ。昨日の日記が飛ばしだ。えー、昨日は急に電話があって柴三郎が暇で吠えてるとCozyが言い、車で遊びに来たのでドライブ。ななせさんに旅行の土産を届けて、ご当地をフラフラして帰り。
で、我が家でポケモン。ああ、なんてダメ学生ライクな過ごし方。そんな日でした。
しかし、振り返ってみると今日はどんな日だったのだろう。ダイ・ガード見逃した以外なにも印象に残ってないのか。そんなにショックなのか、俺。
二十九日(水) リヴァイアス・ビーストウォーズ最終回
「自分のことを信じてすらいないヤツに、なにを言ったらいいのかわからんね」
ビーストの最終回は良かった。久々の、見て面白い楽しめるアニメだった。小難しいことを考えなくても良かった。こういうのも大事だね。またいつか。
私事が重なって三月もここへ来て急に忙しいでやんの。四月一ぴからスタートダッシュかけるためにも、面倒ごとはまとめて潰しておかないと。
ヤレヤレだが、人生充実してるとも言えるか。頑張ろう。
三十日(木)
「舞い上がっているレポーターのせいでムカつく噴火報道」
今日は僕の家で飲み会。
二十六日の飲み会で気分悪く帰った田中さんが早速13:00にはやってきて喋ります。喋り続けます。僕に対して説教かと思いきやそうでもありません。なんか、つらつらと自分のことを話してるかんじです。これがまた、いつまでたっても終わりません。設計図無しでなんかの機械を組み上げてるみたいでどうも据わりが悪い。
結局この人は、誰かに話を聞いて貰いたいだけだったのだろうか。そんなことを悟りつつある頃、素敵な援軍柴三郎とCozyが到着。一緒に田中さんの話を聞いてくれるかと思いきや、寝ころんでポケモンです。やってくれる。
その後、あつこ嬢やざち部長ペアが来ても基本的に田中さんのスタンスは変わらず。「俺は、こないだの飲み会では無理をしていた。でも、今日は違う」と頼もしい男らしいセリフを吐きつつ、今日はこないだとはうって変わって話し続けます。自分の話ばかり。
そして飲み会が終わって皆は帰りました。
が、田中さんだけは家に泊まっていきました。
僕は、ちょっとだけ「あんま、調子に乗せるとウザいわ。この人」と思いましたが、翌朝すごいスッキリした顔で帰っていったのを見て、ガス抜きにはなったんだ。よっぽど普段鬱屈してるんだ。だったらまあ、昨日の飲み会も無駄じゃあなかったか。と思ったのでまあいいです。
でもまあ、ご自分で納得して守ると言ったはずの「年長者としての責務。周りの人間にも気を払う」を完全に無視していた態度(俺話ばっかり!)だけは、明け透けに言ってムカついたのでちょっと日記に書いて見ました。公開裁判つるし上げ。つーかあんた喋りすぎ。別にいいけど、もちろんこうやってツッコむし。
友達ってのはベタベタ馴れ合うばかりじゃないでしょう。「お互いの胸ぐらをつかんで罵り合えるような(by佐藤亜紀)」関係が理想です。
で、こうやって書いちゃったから、そんかしこれでチャラね。メールとか一切合切含めて全部。OK? 嫌ならまた叩き合いましょう。
それが僕らの 素敵なスタイル。
三十一日(金)
「噴火報道より開幕戦の方が気になるのを見透かしているテレビ局」
ミュウツーの逆襲録り損ねた……。
今日は二日のガオガイガー上映会の打ち合わせに町田へ出たらてーとくと馬吉さんと現代さんとW江さんがいて奢りで飲みになりました。ごちそうさまでした。
二日にはダイ・ガードの最終回も見せて貰えることになって、めでたし、めでたし。
今月はこれにて一件落着。ではまた来月。
「さーて、来月の銀天盤は?(♪ぱーやぱっぱーぱー(BGM))
〆葉です。
梅もすっかり散ってそろそろ桜の季節。風邪などひかないように気をつけたいものですな。
さて、次回の銀天盤は。
「カツオ売人デビュー」「ちびまる子に負けるかよ」「ラブひなアニメ化」
……の、三本です。ではまた。
じゃんけん、ぽん(グー)」