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見出しマーク 6 th ライブ=ビデオ
見出しマーク 映像製作 ディレクター : Higuchinsky
見出しマーク 発売日 1998/12/23
見出しマーク 価 格 ¥5,229 KSV5−5041(VHS) Ki/oon Records
   
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1.
浸食〜lose control


 アメリカンな大道具が並ぶステージは「セット」というより「舞台装置」といった方が合う。ビデオケースでは不夜城ラスベガスのネオン=サインさながらだが、ひとたび照明に照らされるや会場は一気に地底深く埋没していく。ライブ会場で観るのとビデオ画面の印象とではかなり異なると思われる。画面ではどう観ても鍾乳洞だ。
 演目は、前半に超俗の悦楽・どんより ken ワールド、約束の地にたどり着いて後半はキャッチーの快感・きらきら tetsu ワールドの2部構成。

 ビデオ上では、1曲目が「a swell in the sun」、そして「浸食」である。「a swell in the sun」はシングルの c/w に置きっぱなしにしていい曲ではない。2曲の終わりと始まりのつなぎ部分の恰好いいこと、続く「forbidden lover」のドロドロなこと。低音好きにとってこの上ない、素晴らしく華々しいオープニングだ。
 1999年に行なったライブは灼熱の「いばらの涙」で骨まで焼かれたあと、針葉樹も凍るツンドラ地帯「fate」へ続く。本公演では「forbidden lover」の冷たい海から命からがらはい上がってみたら極寒の地「fate」である。毎度サドっ気たっぷりの曲順は誰の提案か。

 スタンドマイクを美女の亡骸にし大旗にし、歌い演じるhyde。室内もおかまいなしにバンバン打ち上がる火柱。ライブの終わりを予感しながら前半とはうって変わり華やかなtetsuワールドで、アンコールまで気持ちよく踊りつくす後半。

 hyde『それじゃ最後の曲を聴いて下さい、“あなた”』

 チャラリラリラリ〜、ストリングスの前奏が鳴ったとたん、なぜか客席がどよめく。『どうわー』次の瞬間、一緒になってどよめいていた。背後の幕が上がったそこに忽然と、300人を下らぬ弦楽団がステージ幅いっぱいの雛壇にずらりと居並んでいたのだ。
 「あなた」の聴きどころの1つは、バイオリンやチェロのクラシカルな音色の波間を縫うように歌っていくギターソロだ。それをこんなに分厚い弦楽音をバックに聴けるとは。ライブでは hyde が歌唱を聴衆に一部ゆだねる。そのためこの部分の長いギターは事実上、ソロとなる。ken がソロをここまで長く聴かせてくれる楽曲は数少ない。ライブver. の「あなた」はとても貴重なのだ。
 思う存分 ken に酔う。hyde が歌止む。聴衆の歌声がとって代わる。流麗なストリングス。降りしきる羽。tetsu のコーラス。それらすべて一身に浴びる hyde。天井カメラが叩く yukihiro を真俯瞰に映す。羽は一向に降り止まない。おどろおどろしかったステージ一面、羽が白く降り積んでいく‥‥ハ〜。

 視覚には絢爛たる迫力を。聴覚には ken の温度・tetsu の彩度の、異質なる旋律を。ザッツ=エンターテイメント!
 このビデオを観ておけば初体験の東京ドーム=ライブでうろたえずに済んだ、なぁ。


 2000年12月「REAL」東京ドーム公演のエンディングも「あなた」だった。残念ながら演出は異なるが。このライブにラルクを教えてくれたT男の友人・A男は、別にファンではないが付き合いで来ていた。ライブ後、残業していたT男の元に興奮した面もちのA男から電話が入り、こう聞いてきたそうだ。
 『“あなた”はどのアルバムに入っている?』

−2001.09.01−

_ CD 版のここを聴き逃したらイカン






2.
birth!
3.
forbidden lover
4.
fate
5.
LORELEY
6.
花葬
7.
8.
Promised land
9.
mlky way
10. ,
HONEY
11.
Shout at the Devil___
12.
snow drop
13.
DIVE TO BLUE
14.
あなた
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  <参考サイト>  
 

























 
 
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