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 クロニクル 2
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見出しマーク 10 th ビデオ=クリップ集

【ご参考】
振付は日本中央競馬会CMと同様、超有名振り付け師 :
香瑠鼓
































【文献】
*文春文庫「ペーパー
ナイフ−路上の視野」
著 : 沢木耕太郎

WAVE FLYER No.64
著 : 小林雅明

*ファンクラブ会報
LE-CIEL Vol.28
提供 :くらんきーさん

トヨタCM情報提供 : Yukieさん




見出しマーク 映像製作 LOVE FLIES ディレクター : 竹石 渉
NEO UNIVERSE ディレクター : 穴見 文秀(太陽企画
finale ディレクター : 竹石 渉
_     _ STAY AWAY ディレクター : 上田 拓
1._ LOVE FLIES Anemone ディレクター : ビンセント=ギャロ
2. NEO UNIVERSE ビデオ ディレクター : 宅野 祐介
3. finale 見出しマーク 発売日 2001/03/28
4. STAY AWAY 見出しマーク 価 格 ¥4.305 KSV5−5056(VHS) Ki/oon Records
5. Anemone

4,STAY AWAY

 『名馬の歴史は絶えてはならない(じゃあどうすればいいの〜) 100頭以上に種付けするのさ〜/いいじゃないJr.篇』でおなじみ、キムタクが歌い踊った日本中央競馬会の大型エンターテイメントCM。これぞデジタル合成技術の王道にして基本すぎて誰もやらなかった、ユースケ=サンタマリアの首すげ替えサントリー・カンチュウハイCM。
 ただでさえ衝撃的だった2作の手法を足して割ってラルクをかけ合わせた本作が衝撃的でないわけがない。企画は多田 琢。これまでの二枚目路線と打って変わった「不条理なお笑い」クリップは異色中の異色作。

 オープニングからなぜ地下室? なぜサラリーマン? なぜそこに鹿? はてな飛び交うシーン連続の果て、これまた唐突にJRAキムタクばりの群舞が繰り広げられる。おおおお踊る踊る。群舞を従え踊る踊る。誰がって、hyde が、ken が、tetsu が、yukihiro が、『女の馬を牝馬(ひんば)と呼ぶのさ(メスと呼ばないで〜)アハン、アハン!(メスと呼ばないで〜)/桜花賞篇』とばかり、はてなも吹っ飛ぶ勢いで歌い踊るのだ。(注:「STAY AWAY」の歌詞は似ても似つきません)
 hyde だけ見ていたら合成とはすぐに気がつかない。ところが後ろでえらい鳩胸の yukihiro、今にも頭が転げ落ちてきそな tetsu、頭部と胴体のバランスがおかしい ken、の3人が真剣な顔して股を広げ、腰を振り振り、体くねらせ踊っているのである。腹の皮もよじれよう。

 募集をかければ千とダンサーが集まる昨今。フロントの hyde 以外の3人に、わざわざ本人たちの体躯ではないとひと目で分かるダンサーを据えるところが多田 琢&ラルクたる由縁である。そのこころは? どちらも毒ある笑いを好みます。今や「STAY AWAY」は「踊るラルク」が代名詞のクリップとなっている。だが実際のダンス=シーンは30秒もない。人にインパクト与えるには15秒あれば充分。いかにもTV-CM制作人の作である。“衝撃は快感”の秘技「THEどんでん返し」は以前、手掛けた「Pieces」に通ず。


5,Anemone

 ざらざらノイズがかった画質と強調された光を見たらヴィンセント=ギャロ作と思え。1999年、監督・主演のトヨタ=セリカTV-CM。同年公開され好評を博した、監督・音楽・主演ひとり三役映画「バッファロー'66」。制作年不覚・バンド名不覚・某洋楽バンドのクリップ。2001年、自身初のソロ=アルバム「WHEN」のジャケット。ノイズと光、この2つは手掛けた作品通してのモチーフとなっており、本作も例外ではない。

 黒いステージ・黒い背景・銀色の機材。強いコントラストを描き、立ち位置不動で演奏する彼らを一点に据えたカメラがバスト=ショットとロング=ショット、たった2パターンで映し続ける。右も左も、あおりも俯瞰も、ズームインもズームアウトもない。位置が固定され視界も限定された眼は否応なく、誇張した光を追う。金属の上の光、木の上の光、布の上の光、人間の上の光、これらの光が映し出しているのは日頃『*見ていながら決して見てはいないもの』だ。
 光を強く反射するベースのボディ。腕の上げ下ろしするごと yukihiro の襟元で揺れる光。フット=ペダルが叩くに合わせて、バス=ドラムのヘッドで踊る光。ギターのボディーの上をリズミカルに行き来する影。曲線を描いて立つ hyde を貫くスタンドの直線美。揺れる hyde の髪に波打つ光。荒い画質は質感を奪い取るかと思いきや、塞がれた眼が想像力をかきたて逆に際立たせた。

 『*見ていながら見ていなかったものを「視た者」としてあらためてみさせる』ための、じっと動かぬカメラワーク。ミクロ視点。こんな映像、望んで撮ってもらえるものではない。ところがtetsuは本作を「*プロモーション=ビデオとは認めたくない」と評した。さもありなん。これは“宣伝ビデオ”でも“販促ビデオ”でもない。何年経っても古びぬノンフィクション=ムービーだ。
 これまでのクリップのうちどれがいちばん好きかと問われたら、tetsu が真っ先に落とすであろう本作を迷わず選ぶ。捨てるtetsuあれば拾う渡辺ここにあり。

−2001.10.13−

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  <参考サイト>  
信長へっぽこ道場・第11回いいじゃないJRA

Office Lou
 













































 
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