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ジャケット写真

アルバム名 
グランドクロス コンクルージョン

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8 th ライブ=ビデオ
映像製作 ディレクター : 鶴岡 雅浩
発売日 1999/12/01
価 格 ¥6,090 KSV5−5047(VHS) Ki/oon Records
   
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1.
trick _
   
2.
HONEY

 8月に行われた屋外ライブ。オープニングで「ray」のCDジャケットのバリエーションをスクリーンに映し、一人一人メンバー紹介をしていく。ジャケットでは右端の tetsu がおさみしい限りであったが、こちらの tetsu の男前なこと。まるでミケランジェロのダビデ像‥‥の肩から上を後ろから見たようである。顔をやや傾け、あおり気味のkenも雰囲気が出ていい。人間の色気はねじれた動きの中から生まれるのだ。

 ライブの醍醐味は、ライブならではのアレンジ・曲順・ステージ演出である。その演出によって魅力50%増量に成功したのが6曲目の「いばらの涙」。ステージ後ろの大スクリーンに映し出された炎上する業火を背負い、真っ赤なライトを浴びて歌い上げるは浄歌か。凄まじいサビを火だるまになりながら演奏する4人の姿に、CDでよりも遙かに勢いついて動悸が高まっていく。カメラワーク・フィルム編集も物をいい、みごと心の臓に悪い出来映えだ。間髪入れずに冷え冷えとした空気感の「fate」へ続く。いったい誰の選曲順なのやら、この温度差! 愛聴曲の連続に骨抜きにされる。

 最高の見ものは yukihiro であろう。CDでの緻密で精巧な演奏ゆえに時として人間味に欠けるきらいがあり、ビル=エバンス(ルックスも音も、どインテリな畑違いのJAZZピアニスト)を連想していたが、おみそれ致しました。画面に映ったのは激しい音を叩き出す yukihiro の姿であった。CDでもリズムの複雑さに唖然とさせられるというのに演奏テンポ1.2倍速のライブバージョンを叩き切る、この熱い演奏っぷりには女も落ちるが男も惚れる。刻むリズムが特異だけに当然スティックさばきも特異なのだが、腕の振りはまるで踊っているようでさえあり、スポーツ選手にも似た動きの美しさに二度惚れする。

 時間の移ろいとともに刻一刻と変化してゆく空の色。打ち上げ花火。巨大なセットに空撮。この真夏の夜の夢から目覚めるための終曲は「Pieces」。壮大なアレンジの曲は広大な場所で聴くに限る。祭りの終演にふさわしく、演奏が終わった瞬間に思わず洩れるため息までが曲のうち。
全20曲を歌い尽くした hyde の力量は、CDから想像していた器を遙かに超えていた。

−2000.08.31−

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【ビル=エバンス】
米 JAZZ / ピアノ(1980年没)










巨大なセットとは
どんなものぞ








3.
死の灰
4.
It's the end
5.
Sell my Soul
6.
いばらの涙
7.
fate
8.
9.
snow drop
10. ,
the silver shining__
11.
花葬
12.
浸食〜lose control
13.
Caress of Venus
14.
HEAVEN'S DRIVE
15.
DIVE TO BLUE
16.
Shout at the Devil
17.
Perfect Blue
18.
Driver's High
19.
Blurry Eyes
20.
Pieces
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  <参加ミュージシャン>  
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  <参考サイト>  
  川崎重工業技報








 
 
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