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　足のはやい耳なじみのよい楽曲。プロデューサー秦野猛行の特技（鍵盤）でキランキランな歌伴の上に、若い頃のツヤツヤぴちぴち hyde の中音が幸せなデート中の２人を描いていく‥‥はずが、旋律は明るいまま、あれよあれよ崩壊へと詞が脱線していく。支離滅裂な歌詞はまいどおなじみ、つむじ曲がり hyde 作。と、当初は単なるフィクションととらえていたが、今（イラク戦争中）聴くと俄然、生々しく響き、驚く。hyde はただの野放図ではないのだった。

12，get out from the shell

　「トリオ＝ザ＝豹変」その４。波紋のごとき人造ギター、導火線の上をジリジリ這うよな人造ベース、シンバルすら響かぬ乾ききった人造ドラム。不穏な前奏にのせて hyde が静かに歌いはじめ、ken がちょろっと音を出したを合図に、「人造ドラム vs yukihiro」「人造ベース vs tetsu」「人造ギター vs ken」「人造コーラス vs hyde」らが、がぷり四つに組んで一斉に入り乱れ打つ。見よ、極太の音が群れなすこのダイナミズム、この快感！

　初回限定盤のみ、もれなく「flower」「Vivid colors」「and She Said」クリップのおまけ（DVD）つき。

−2003.04.12−

【イラク戦争】
2003. 3. 19〜5.2

「トリオ＝ザ＝豹変」
　とは何ぞや