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＜ご参考＞
TOKUとは誰ぞや？

　チェンバロの音が静かに響き、長くゆったりと刻むテンポの上を出色の低音ボイスが甘く語りかける子守唄。美しく優しかった前半部はどこへやら hyde 自身によるコーラスと歌伴が次第に暗く深く厚く垂れ込めてゆく。ゴウゴウ爆音轟く下、背筋をピンと伸ばし決然と歌われた日にゃ涙も滲む。ズシズシ響く強烈な中低音パンチを全身に浴びノックアウトされる幸せを味わうべし。

10，Ophelia

　憂いたっぷりスペイン風アコースティックギター、緊張感を強いるモノトーンの才気煥発フリューゲルホン、繊細に跳ねるシンバル、大音量でビリビリ響くゴツいベース、固く強いピアノ。それぞれの演奏はシンプルなのに妙に豪華に感じるのが謎。聴くたび満足のため息が出、喜びのあまり笑みがこぼれるが本当は悲しき別離の音楽。フリューゲルホン奏者としてお茶の間認知度高い TOKU でなく、三宅純を起用するとはさすが岡野ハジメ、グッジョブ。狂女の名を冠す曲には狂気を表現できる演奏家でなくては。

　まいど聴き応えたっぷり飽きのこない１枚。 ドラム好きには6、8、9曲目。yukihiro が両手両足バタバタと楽しそうに踊ってます。ベース好きには7曲目。ゴリゴリでも華やかに歌うベースでもないが名演。10曲目の謎が解けた。「True」はアルバム１枚に6人のプロデューサーが関わったが「Ophella」１曲になんと3人のプロデューサー（岡野・富樫・三宅）が名を連ねている。歌伴に妙な豪華さを感じた訳はコレだったのだ。12曲目、余韻が深くライブ終曲にもってこい。

−2006.02.22−

｛ストリングス｝

｛バイオリン｝

｛ビオラ｝

｛チェロ｝

｛オーボエ｝

｛指揮・ストリング編曲｝