76年式 DUCATI 860GTS

出来事欄で紹介した、零下2度で故障したクレーン付きハイラックス。
まさにそのときの写真。
GTSはこの状態で約220kgある。
ヘッドライトは針金細工のようなステーで支えられている。
エンジンは、キック,セル併用で、MHRのエンジンよりひとつ古いタイプだ。
もともと右チェンジのエンジンを左チェンジに設計変更しているため、(ペダルの後ろの黒い丸がチェンジシャフトの端面。エンジンを貫通している)シャフトを換えると右チェンジにできそうである。
最初からコンチマフラーがついていた。マークに丸い枠がない旧型である。
さびだらけで、今の私の手におえない。
でもいつか再生しようと持ちつづけている。

なりそめ


いつだったか忘れたが、ある日、雑誌広告に「DUCATI860GTS 29万円」というのがでていた。
このころすでにMHR-MILLEを持っていたので部品取りに使えるかも・・・と見に行ったのが運の尽き。
ごらんのようにまさに部品取りである。リムやスポークは土に還りそう。
普通だったら買わない。
しかしついている部品を見ていたら,ついつい現金を渡してしまった。
フロントフォーク・・・・チェリアーニ。シャフトは手で回せるタイプ。 ディスクブレーキはブレンボのダブルで4本締め。
メーター・・・・スミス製の針が細いやつ。たぶん900SSと同じもの。
マフラー・・・・コンチ丸枠なしマークのもの。750SS用だと思う。
たったこれだけで決めてしまった私って・・・・・。
しかしどれも今は手に入らないものばっかりだもん。
しかも書類はある。
エンジンもかかった。
いつかきっと。(いつ?)


76年式 DUCATI860GTS
あのジウジアーロのデザインなのだがどう見ても駄作である。
このバイクのせいでDUCATIの経営が傾いたとか。
ただ,部品としてみるととってもいいものがある。
リムはW断面の鉄。ただしさびがひどい。
リアはどでかいドラムブレーキ。(グリメカ?)
スイッチ類はCEV。
イタリア車なのにイギリスの香りがする不思議なバイクである。
サイドカバーのみ欠品していたがそれ以外、部品はすべてついている。
経済力さえあれば今すぐにでも復活できるのに,私のもとにあるばっかりに不憫な運命を背負ってしまった。
最悪の場合MHRの部品として生涯を閉じるかも。
10年後くらいにもう一度見にきてください。


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