マリータ:デルムッド様、どうされたのですか?考え込まれておいでのようですが…。 デルムッド:あ、マリータ。…実は父上が何を考えておられるのかよくわからなくて…。僕が来て本当は迷惑じゃないのかなって思ったりもするんだ。 マリータ:まあ、何てことを!おじさまがどれだけ喜んでいらっしゃるか…。 デルムッド:そうかなあ…。父上が喜んでおられるようには見えないよ。もしそうだとしても、やっぱりずっと離れていたから…。 マリータ:デルムッド様!そんなことおっしゃらないでください。元々あまり感情を表に出される方ではないのです。それに他の方々への気遣いもあるでしょう。でも…よく見てるとわかるのですよ。 デルムッド:本当かい? マリータ:リーフ様やナンナ様ほどではありませんが…。私がおじさまと知り合って四年ほどですから、デルムッド様ならすぐにおわかりになられると思いますよ。 リーフ:何の話? マリータ:おじさまはあまり感情を顔にお出しにならないけど、よく見るとわかるというお話ですわ。 リーフ:そうそう、本当にフィンって無表情のように見えるけど、コツを掴むとわかりやすいよね。例えば…。 ナンナ:怒った時は左の眉が二回ぴくぴくって動くんですよね。リーフ様の悪戯のお説教の時は一回…(笑)。 リーフ:もう…ナンナ…。変なことまで教えないでよ。 ナンナ:でもリーフ様ってお説教の前はお父様の左の眉を凝視してるんですもの(笑)。 マリータ:…こほん…。 リーフ:あ、フィンの話だったっけ。後はちょっと面白い時は口の右端が二ミリほど上がって…。 ナンナ:笑いをこらえてる時は左端が四ミリ上がる…。(リーフと笑い合う) デルムッド:(熱心に聞き入る) マリータ:少し疲れていらっしゃる時は左のこめかみによく手を当てておられますよ。 ナンナ:悲しい時は…。 リーフ:…意識して反応しない。こんな感じだけど? デルムッド:じゃあ…嬉しい時は? ナンナ:軽く目を閉じて大きく息を吐き出して…それから少しだけお笑いになるようになったわ。 リーフ:昔はフィンの顔って作り物かと思うくらい変わらなかったけどね。…で、デルムッドと対面した時は今まで見てきた中では一番喜んでた。 ナンナ:本当ですわ、お兄様。 リーフ:ちょっと悔しかったりするよね、ナンナ。 ナンナ:ええ。 デルムッド:(目を閉じ、深呼吸して、カリスマの笑顔) マリータ:ふふふ…デルムッド様も同じ…。(一同爆笑) |
後書き すみません。まだ読みにくいままです。これはいずれちゃんとした形に書き直したいと思ってるんですが…。タイトルも結局投げやりなままだし(^^;) |