ロングインタビュー Vol. 1
                               *表記について ため(中島文明氏) 大谷(大谷幸氏) Q,司会(管理人)
Q: 現在100本ロックのツアーを行なってますが、いいところって?
ため: いいところは、ダイレクトにお客さんとやり取りができるところと、強力な集中力が必要になるんで、そういう意味では、集中力を上げるってところ。とにかく歌を届けるってのに関しては、まぁ、非常にいいかな、っと。今後、100本終わった段階でどうなっていくかについては、考えてないけど、俺の持つ美学としてね、キャラクターと言ったら おかしいけど、それが完成されれば、将来的にも**含めて、サポートも、考えられるけど。
Q: いろんな場所をまわっていますが?
ため: 気合は全然どこでも一緒だから。いっぱい気合入れてるよ。だから、東京・横浜の方が、本数やると結構ダブってよくきてくれるファンなんか多いから、そういう意味では、逆に東京・横浜の方が毎回違う曲を入れたりするんで、そういう意味で気を使うけど、気合の入れ方は全国一緒ですよ。
Q: 場所についてですが、今、東京・神奈川・横浜・名古屋・大阪・三重、やがては全国展開していくと思いますが、特に行きたいところというのは?
ため: 行きたいのは両方だね。沖縄と北海道。沖縄は、来年ぐらいはね。「夏場にあわせて行きたいな」とは、思うけど。
大谷: 先週沖縄から帰ってきたんです。気持ちよかったです。
ため: ねぇ。沖縄と北海道は、行きたいです。
Q: ライブの時期によって、メンバーがさまざまですが、大谷先生とやるときについては?[ため:大谷先生と言ったな、今。まっ、先生だけど。]
ため: だから、俺は基本的に他のアーティストとやるときは、ピアノとかは、対バンとかってことが多くて、その対バンだとキーボードとかだから、やっぱ自分でやるときに、キーボード、まぁ、スケジュールが合えばね、やっぱ大谷が、一番やりやすいってことよりも、緊張感があるかなっていう、そのぉー、なんだろうな?その分、やっぱ長くバンドでやってきたっせいもあるんだろうし、信頼とういかさぁ、プレイに対する、それもあるし。やっぱ、俺のことキーボードとしては、一番わかっているキーボードだろうなって、いうのもあって。楽しいか楽しくないか、よくわかんないんだけど、誰とやってたって楽しいんだけど、でも、しのぎを削る感じがしている。だからそういうので、大谷とやると、やっぱりね。文句の付け所は、とりあえずないわけよ。俺から大谷のプレイに関して。文句の付け所がないところから、もういっこ、ライブのエモーショナルな感じ、それをどういう風に出せるかなっていうんで、おもしろいなって気がするの。だから他のキーボードの人だと、文句の付け所がない以下のところで話しをしなければいけなくなるから、そうすると結構大変かな。だから大谷とやる時は、そういう意味でしのぎを削りたいなっていうのはあるわけ。
司会: 大谷先生はどうですか?
大谷: まあ、ための好きなつぼっていうのは、長くやっているからなんとなく知ってるしねぇ。で、それを裏切るときもあるし、うまくタメを支えるために自分がおとなしくなる場合もあるし。まっ、結局音楽って、そのバランスが面白いわけで。だから、昔のバンドの時より、ためのギター1本っていうか歌と、二人でやっているほうが、直接わかるもんね。相手の呼吸っていうのが。そういう意味では、すごく面白い。
Q: 今回の「LOVE&ROCKアンプラグト」で、たくさんのダンガンの曲がリクエストされましたが、選曲について、難しいことってありましたか?
ため: 二人で相談して、アコギ1本とキーボードでできる範囲。どこまでできるかっていうのと。どう?
大谷: まぁ、二人が好きなの選んだってのもあるし、あと、ピアノとギターだけで、できないような曲もあるし、さまにならない曲もあるから、その両方かな。好きなものと、二人の編成で何とかやりやすいもの。「すっごくI Like It」とか、やろうと思えばやれるかもしれないけど、あまりにもイメージが違うものになっちゃうし。だからといって、もろ昔のダンガンを再現しようとしてやっているわけではないんだけど、当然それなりの年月を経た枯れ方をしているものもあるし、昔のまんまのパワーで突っ走れるといいな、と思って選んだ曲もあるし、その両方があるな。
司会: 見てのお楽しみってことですね。
大谷: ためは、人気投票の多かった曲は入れようと、気を使ってましたよ。それがすべて入ったってわけではないけど、それは曲数にも限りがある。
ため: だから、ダンガン自体はキンちゃんもいて、あとは小倉良がいたりして、そのギター2本でやってる部分を俺がギター1本でおぎなって、なおかつ歌、メインが歌だから、歌がやっぱりきっちり歌える範囲内の曲を選んでいかないと、ていうのがあったけどね。
Q: 今回、アンプラグトは3箇所まわるわけなんですけれども、名古屋・大阪・東京と3箇所なんですが、対バンとか一緒にやることで、曲数が微妙に変わると思うんですけれども、その辺、どんな感じになるんですか? 
ため: だから、ビートが似たような曲は当然少し減るのかな、っていう。あとはソロの部分を、まあ、1・2曲減らすか。うん。ただでも、出ちゃったら出ちゃっただから、気分が良けりゃ、いっちゃうし全部。時間あんまし気にしないかな。
Q: ため3から見て大谷先生はどのような人
大谷: とりあえず、その先生やめましょう。どこいっても僕はその先生ってのは、やめることにしているのね。大谷さん、でいい。
ため: どのようなって、だから、そういうミュージシャンとして尊敬している。俺自身が鍵盤つったら和音ぐらいしか弾けないから、そういう意味で、キーボードとして、ミュージシャンとして、尊敬はしているよ、俺。だから、別にダンガンのね、活動をやめてから15年ぐらい、一緒に、まあそんなにやっているわけじゃないから、その間どうこう、に関しては。まあ映画やってたりすれば、たまたま俺が見てたり、ドラマやってるっていうときは、俺が、大谷がやってるっていえば見たりして、そういう意味では、だからやっぱり俺にない部分をいっぱい持っているから、そういう部分は、すごく尊敬しているってことかなぁ。あとはだから、なんだろう、やっぱりキャラクターの、キャラクターっていうかさぁ、音楽ってさぁ、まぁ譜面が読めて、****に弾ければいいってもんじゃないじゃない。そうすると、音楽学校出た人はみんなプロになれちゃうわけだからさぁ。そのなれないって部分での、ものに対する、俺が、そういう意味では、ゲストの面書けるわけじゃないし。そこの部分で逆に大谷とやる時はね、自分が大谷にないものを、俺が持ち続けていられればいいな、ていうふうに思って。大谷とバンドでやっているころは、丁々発止っていうかさぁ、若いし、「こうしてくれ」 「ああしてくれ」って事でもめて、で、こすれてって良いものがでたりするんだけど、今に関していえば、そういうレベルの、アンサンブルで合うとかっていうところはさぁ、たぶんお互いに、わかってきているから、その上の部分で、わかった上で崩すとか、わかった上で解放するとか、ってところをうまくやれたらいいな、って思うけどね。
Q: 大谷さんから見て、ため3って?
大谷: まぁ このやっぱり、声でしょう。声。声と詩。使っているコードとかって、何十年あんまり変わってないしさぁ。で、結構学ぼうとして、学んではいるようだけど、ここ学んだなっていう感じでくるしさあ。[ははは(笑)。/ため]身体ん中にある、ための詩と声が、ための俺はいいところだと思う。だからもしかしたら、声がつぶれて歌えなくなったら、物書きというか詩人になればいいと思うし、そういう生き方自身がタメだから。そこに音楽が付いてきているっていることがもしかしたら、偶然かもしれないし。まっ、誰でもそうだけど、売れてるとか、売れてないとか、関係なく、一生音楽やる人っていうのは、そういう、その人の出す音の、音楽って言う生き方なわけじゃん。それが、タメはTAMEだな、っていう、感じだよね。それがない人とは段々付き合わなくなるしね。器用かどうかっていうのは、また別でさ、仕事っていうのはいろいろ器用にやる場合もあるし、だけどなんか一本筋が、ズドンと通ってたほうが、やっぱり俺はかっこいいと思うのね。その筋の通し方が、俺とタメとは違うから、毎日一緒にいるわけではないけども、たまに筋をからめると面白い、ていうか。だって、いい詩だよね。
司会: 今日、以前ファンの集いでやっていただいたときのMDを聴きながらきましたぁ。
大谷: 今度はきっともっと、もっといいですよ。
Q: 最近よく聴いているCDは?
大谷: 僕は、ほとんど ここんところは、「武満 徹」ばっかりですね。「武満 徹 全集」ってのが今出てて、1年か2年かけて、もうほとんどの作品が出るんですよ。それと、「武満 徹 著作集」ってのが出るんで、それを読んで聴くっていうのがここ1年ぐらいの日課ですね。あとファドってあるじゃないですか、ポルトガルの音楽。ってのがあるんですけど、なんか今それに、、、ファドとあとケルトミュージックにはまってます。イギリスの。
Q: ため3は?
ため: おれはだからさ、ホントに面白いなと思うんだよね。まっ、大谷はいつもこうなんだけど。俺は「武満 徹」とか知ってるけど、クラシック聴くとこはあんまりないじゃないですか。だから俺は、もう本当に、俗になんつうの、紛れてるって言うかさ、だから、今聴いてんのは、夜はやっぱ「エラフィッツ・ジェラルド」かな。やっぱジャズ。こうゆう。この辺をよく聴いてて。で、昼間は、天気のいい日は「ジェシー・ハリス」って、「ノラ・ジョーンズ」に曲書いてるやつ。まぁ、カントリーっぽいの。あと、「ジャック・ジョンソン」ってハワイのアーティストだと思うんだけど。やっぱりアコギとベースのタッチが微妙にクロっぽくて、なかなかおしゃれかな、っていう事と、だから結構ポピュラーなものが当然多いかな。で、飛ばしたいときはもう、「ブライアン・セッツァー」っていう感じかな。結構俺のほうはね、*****いったりとか、だから、若いのも聴くし。そうだね、だからまぁ、その3つかな。カントリーとハワイアンと、それからジャズ。かな。カントリー聴くのは、やっぱギター。ギター1本だから、いろいろ聴きたくて、聴いてるってのもあるけど。
大谷: 地球で考えると、違う地域の聴いてるね。俺はわりとロシア系の作曲家とか、イギリスとか、ポルトガルってスペインの横だけど。こっち側で。ため、こっち側で。
ため: だからこれ、たぶんね、これ大谷が、ここで俺といて、アロハシャツ着て、ね。なんか、*****またきついかもしれない、俺。そういうスタンス、そういう別々の音楽聴きながらも東京でやっぱり育って暮らしているから、どっかでその、交わるところがあるんだよね。
大谷: ビック・チャンポン文化だからね。
ため: そうそうそう。その交差する、大谷の交差するとこ、俺の交差するところが、下北だったり、やっぱし六本木だったりとかっていう東京っていうのがあるから、そこで、たぶん合うところは合うだろうし、俺の書く詩が、大谷がいいって言ったりする、そういうポジショニングが合ってるところが、やっぱ街ってところに住んでるから。
大谷: そうだね。ための詩がいいと思うのは、やっぱり、俺もそういう、国って言うか街に住んでいるから、わかるからいいって思うわけだよね。アフリカ人がそれを読んで、また違う感じ方になるだろうし、違うところに感動するかもしれないんだけどさ。自分が結構「武満 徹」が好きだとか言いながらも、今プロデュースしている「川島愛華」って子のを書いてて、少し現代音楽っぽくしてったりするんだけど、この詩面とこだけは、これ演歌がルーツだよな、とか思っても、でもこれがないと落ち着かないなあ、とか思うとこもあるもんね、やっぱり。自分では聴かないけどさ、演歌を、家では。CD買ってきてさ。やっぱり住んでるところから影響は受けてたんだろね。
ため: そういう感じね。だから俺、たぶんね、今、ギター1本でまわっていると、エッジが立ってるって言ったらいいのかなぁ。大谷。やっぱ都会のエッジってのがあって、それがいいかなって。気がしてんだよね。これでやっぱし、大谷がさぁ、アロハシャツ着て、ペローンてさぁ、ぺローンってオルガン弾いて。なんかそういうのってちょっとね、普通すぎて、なんか、ときめかないっていうのぉ。ああ、そういうのあるかもしんない。
大谷: そうだよね。
ため: だから、C7、たとえばC7っていうコード、俺が弾いて、C7ってたぶんみんな誰だってキーボード弾く人弾くんだけど。なんかゆるくないんだよ、大谷って。ゆるいんだけど、やっぱり、計算された末に、力がほどけているっていう感じがしていいんだよ。最初からずっとゆるくないなっていう、ゆるい音を出しているけど。うん。
大谷: ゆるくなれないね。一小節に和音いっこづつ白玉で弾いてても、なんか、命削っちゃうよね。
ため: だからそういうところが、たぶん俺、都会っぽいっていうか、それを感じるんだよね。俺はゆるーい南どころとか海とか好きだけど、ゆるい人のなかにいてゆるくずっと続けるっていうのは、あんまり好きじゃないんだよね。あの、音楽を。
大谷: ため、練習好きだもんね。[ため:あっ、練習好き。]俺、練習嫌いなんだけどさ。
ため: 俺は練習、好きだからね。
Q: 最近よく見るテレビは?
ため: あっ、俺に聞いてんの?大谷に?
大谷: 俺?家にいるときはまずテレビ見ないですね。家族も、俺がいるときはテレビ禁止になってるから。だから、ツアーで沖縄から戻ってから、テレビは見てない。
ため: 俺はもう、俗にまみれてるからさ。すべてを見てるかもしれない。バラエティ、だからもう内村Bからさあ、なにからなにまで。バラエティはまず見るし、さんま御殿とか。それから、トレンディドラマも最初の一回はほとんど見るし。だいたいワンクールで1・2本はトレンディドラマ見て。格闘技も、もちろんだけど、いわゆるスポーツ新聞に出ている、芸能欄に出てくるようなことは、ほとんどチェックしてます。それはねえ、楽しいからいいんだけど、時代の空気感とか、届く言葉とか、MCの時の間とか、頭の切り替えとか。だから、ブラックメールとかも見てるしね。[大谷:なにそれ?]面白いんだよ。ははは(笑)。だから、お笑い中心に結構いっぱい見てるな。
Q: 新作を作るとき、何か見たり、聴いたりするものってありますか?
ため: どうですか?大谷さん?
大谷: ん?ん?俺に聞くなよ。なに?
ため: だから新作を作るのに何か見たり聴いたりすること。そういうものが自分の中にあるかって。ものを作るときに。
大谷: なにか聴くとか見るってことはないかな。だけど、感じる空気はいつも一緒。俺が作るときはね。映画だと当然台本があって物語や役者さんなんか、その人の声ってあるから、そっから自然に出てくるけど、自分で誰からも頼まれず曲を書く場合は、ひとつの自分の中にある空気感とか、出てくるものに任せるじゃん。
ため: ないね。[大谷:俺も、ないね。]俺は、人に頼まれるときってのはやな感じなんだけどさぁ。やな感じなんだけど、こういう感じとかさあ、資料をもらったりするわけじゃない、人に曲書くときは。たとえば、「川島愛華」ちゃんていう、もし、たとえば俺が曲を頼まれたら、多分今の俺の、自分の書く曲のテンションじゃない方向をやっぱり探していかなきゃなんないんだけど、でも自分で書くときはやっぱ、出てくるものに忠実に、ダーっと出して、そっから、まぁ、少なくとも俺の場合は歌うもんだからポップスだから、それで届くか、気持ちいいか、サビが歌いやすいかとか、そういうことで。ただアルバム全体を通してどうするかっていうときには、ある種の方向付けっていうのはするけど、一曲一曲書くときは別にね。
大谷: あれ、ためってさあ、そういえば、詩が先なの?曲が先なの?同時?
ため: うーんと、サビだけ同時に出るときもあるし、でもやっぱり曲かな。[大谷:あ、そう。]うん。曲が先で、詩はね、難しくなってくるよ、どんどんどんどん。
大谷: 俺もね、詩を渡されてメロディ書くのはやっぱ苦手だね。だから、愛華ちゃんとやるときも、詩を送ってもらうんだけど、1箇所も詩に合わせないで曲を書いて送り返すの。そうすると彼女もまた全然違う詩を書いたり、その曲を聴いてまたインスパイヤされる。だからひとつのきっかけ、になったりする。言葉数が決まると、わりと難しい。メロディって。
ため: 音楽だから、まぁねぇ、詩が先っていうのも、これからはあるかもしんないな、俺の場合は。
大谷: 昔ってそうだったかなあ?
ため: うーん、同時に出てることが多いしね。
大谷: シンガーソングライターは本来そうだしね。でも小学校唱歌とかさぁ、ああいうのってなんか、由緒正しきあなたは詩人ですみたいな人が詩を書いて、どっかの音大出た人がとりあえずまとまるように書きましたみたいな、ことになってるかもしれないね。
ため: だから今は、詩先(シセン)ていうんだけどさあ、詩先のアーティストはいないんじゃないかなあと思うよ。今聞いてると。
大谷: そうだね。だって詩からいったら、1番も2番も3番も揃うわけないもんね。[ため:そうそう。]五七五ならともかくさあ、あれだけ言葉数多いから。
ため: そういうことかなー。
Q: 素人から見てなんですけれども、インパクトあるキャラが今も昔も、売れるキャラの条件みたいになってるように思うんですけれども。大谷さんは、川島愛華さんに出会うのに、30年かかったと、シングルのコメントで言ってますよね。ため3、今後、どのようなキャラになっていきたいですか?
ため: 俺?俺のキャラ?俺のキャラは変わりようがないよ。だから、俺は下町で育って、周りに不良もいっぱいいて、それこそいろいろなジャンルの友人が、たくさんいるけど、俺のキャラ自体は、変わらない、と思ってるね、ダンガンの頃から今まで。ダンガンのこのキャラだったやつが、この40過ぎたらこうなりましたっていうキャラをちゃんと来てると思うんだよね。で、そういう意味では、それが俺のキャラだと思っているから、だから極端な言い方をすると、やっぱし歌のパワーでは矢沢永吉に負けたくないし、詩の深さでは桑田佳祐に負けたくないし、っていう。それはその、あの人たちを否定するって言うんじゃなくて、自分の置かれているポジショニングとか自分の感性とかっていうのが、なるんだろうな?、ナイーブな、、、たとえば不良だったとするじゃん。端的に言うと。なんか永ちゃんほどね、お前に惚れたぜっ!、ていうのをマジに言うには、ちょっと照れくさいな。照れくさいのが俺のキャラだと思うんだよね。だから、今ジムとかね、ライブがない時は行ったりしてるけど、だから、[大谷:ナイーブな不良って、親から見るといっち番育てにくい子供だね。]ははは(笑)。だから、やっぱそういう意味では、ナイーブな不良で、それからやっぱし、ナイキの新しい靴がでりゃそれはそれで、ねぇ、気になるし、そういう意味では、普通だと思うんだけど。だから、キャラより歌なんだよ。俺が思うのは。やっぱし、永ちゃんよりはやっぱり、もう少しなんか、歌をうまくなりたいな、とかさ、なんか、キャラは俺が作ることじゃなくて周りが、多分作ってて、[大谷:そうだね。]程原君が俺に感じるもの、ため3はきっとこうなんだろうなっていうことは、それがキャラとなっていくんだろうなって気がしてて、自分からキャラを、そんなに今作ろうとは思わないけど。
大谷: キャラクターっていうのは英語で、正しく日本語で訳すとなんていうのかわかんないけど、みんなこう、自分じゃないものになりたがり過ぎるんじゃないのかね、今はね。情報が多いから。一番自分らしくあることが一番いいのに。タメは、そのまんまだし。自分じゃないものになり過ぎる。なろうとし過ぎて、ストレスがたまってって、なんか、変な人が増えてるような。
ため: だから自分じゃないものにね、なってキャラとして売るにはさあ、もう年なんだよ、早い話さぁ。46になってさあ、今からね、たとえば「Gackt」みたいなキャラ、クールであんまりしゃべんないで、っていうキャラを作る気にもなんないし、それよりは「ボブ・ディラン」になっちゃった方が早いんだろうっていうさあ。[大谷:○○だってそろそろ辛いもんね。]だから、唯一キャラがあるとすれば、うーん、やっぱり強くてやさしい、っていうんだろうなあっていう。両方持っているっていう感じかなあ。[大谷:自分で言ったね。]俺やさしいもん。ははは(笑)[大谷:ははは(笑)。強くてやさしいのは完璧じゃん。]だって、そうなりたいなと思うよ、だから。大谷が、糖尿病で入院したら、ホントにお見舞いに行く人でありたいな、と思うけどね。ははは(笑)。
大谷: 去年胆のう取ったとき、来なかったじゃん。聞いてなかったの?
ため: いやいやいや。切るっちゅってたけど、1週間ぐらいたったんだよな。ははは(笑)。
大谷: 言い訳入ったぁ。
ため: いや、違う。それが、食道になんか腫瘍ができてさあって話じゃ行くけどね。
大谷: 強くてやさしいってのは、どんな人にも大切だよね。一番ね。特に男はね。

つづく...