●剣岳をしのぐクサリ場がつづく雪彦山
以前、ハイキングサークルのメンバーさんから「雪彦山に行ってみたい！雪彦山へ連れていってください」とリクエスト
のあった播州きっての岩峰に４月13日の土曜日挑戦してきました。
今回ご紹介するクサリ場コースは上級者向きで、「中高年の山ベストコース・関西周辺」や「兵庫県の山」に載っている
雪彦山の一般ルートとは違いますので初心者の単独行はしないで、熟練者のサポートを受けて登ってくださいね。
中国自動車道・福崎ICを下り、登山口に着いたのは10時45分。
身支度を済ませ、駐車場の管理をされてるおじさんに500円を支払いました。はじめてだと告げると、紙袋から国土地理
院発行の白地図のコピーとコースタイムを記した用紙を差し出しルートの説明をしてくれました。
知らないということはこわいものデス。下調べ不十分の私と相棒は、おじさんお薦めの雪彦山往復と分岐から地蔵岳、
虹ガ滝のコースでまわることに…。
登山届けを提出し、階段からすぐ急登になると言われたとおり、キツイ上り。５分くらい先に歩き始めた50代くらいの
男性が一人、出雲岩で休憩をしていました。私たちも休憩を兼ねて その男性とおしゃべりをすると、毎週来られている
のだと言うではありませんか。
「剣岳のカニの横這い、縦這いなんて問題にならんくらい面白いコースだよ」
時折トランシーバーで落石の連絡をされていたその人は、さしずめ週末のボランティア山岳パトロール隊といった感じ。
出雲岩から覘岩へのクサリ場を登り、セリ岩とよばれる岩と岩の隙間（ザックを背負ったままでは通れません）をすり抜
けると馬の背。デブッチョさんでは絶対に無理なコースですね（笑）。歩き始めて１時間40分で大天井岳 884ｍ山頂。
祠がありました。ここで20分のランチタイムをとり、雪彦山 山頂 915.2ｍへ。
分岐から山頂までの往復は歩き易い尾根道でしたが、ここから地蔵岳への下山のコースはクサリ場の連続で目まいが
しそう…。(^^::
この垂直岸壁コースは上級者向きだそうで、途中、クサリにぶらさがりながら引き返そうかと思案していたほど。
地蔵岳から虹ガ滝への下りもロープとクサリの連続でしたがポツポツと降りかけた雨も持ちこたえてくれて、一安心。
渓流釣りのできそうな沢沿いを歩き、ユースホステルの看板を目印にガレ場からキャンプ場登山口へ。
登山届けを出した管理棟に無事到着したのは、あたりが薄暗くなった夕方17時でした。
足元のシャガの花がやさしく「おかえりなさい」とささやいてくれているようでした。
車に戻った相棒が ニヤリと笑い開口一番、
「よく歩いたね。お疲れさん！確かにあのおじさんの言ったとおり、剣岳のクサリ場よりもここのほうがすごいよ」
ええっ！！…力つきて落下したらどうするつもりだったのよっ？！
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