●ドンヅル峰と二上山
二上山は大師山(たいしやま)と古市山(ふるいちやま)を含めた二上火山群の死火山。ドンヅル峰とよばれる奇岩は
その噴出物が水平に堆積してできたものだそうです。この長い時間の中で風化してできた白い奇岩を見たくて、車で
奈良まで出かけ、関屋の駅から二上山を目指すルートで歩いて見ました。
住宅街を抜け、車道を横切り、「このへんだろう・・・」という相棒に背中をおされながら、ロープが張ってある谷へと
入って行きました。数分後には白い奇岩のドンヅル峰の尾根道。
へぇー日本にこんな場所があるなんて。と別世界へ潜り込んだような錯覚さえおぼえてしまいます。
一旦車道へ出て、ダイヤモンドトレールへ。まずは雌岳。うんざりするくらいのアップダウンに悲鳴をあげながら万葉
公園に到着。テーブルと椅子があって、大半の人はここでお弁当を広げています。営業中のお店が1軒。
二上雌岳474.2mで記念写真を1枚。あいにくの曇天。霧がかかって何も見えなかったけれど、真冬でもハイカーが
多いのだから桜の咲く頃は行列なのでしょうね。
食事を終えて北の馬の背といわれる鞍部へ。一度下がってから雄岳517mへの登り。山頂は皇位継承問題で処刑
された大津皇子(おおつのみこ)の墓がありました。
ここから近鉄南大阪線までの下山のルートは、いたるところに残雪が残り、溶けた雪がシャリシャリで、また凍って
テカテカになった階段を一段一段緊張しながら歩きました。
帰路はさらに近鉄大阪線の二上駅まで行き、電車で関屋駅に戻り、駐車してあった車のところへ。この頃になると
さすがに膝はガクガクで登山靴は鉛のような重さに感じられました。
2度目の二上山も3月下旬に同じコースで歩きました。メンバーさんから「まだなの〜?これで初級コース?!」と
脱落組が出そうな悲痛な叫びを背中に浴びながら。
3度目の二上山は雄岳〜雌岳往復の二上神社口からスタート。
秋のブドウ狩りの時期にまた来たいわねぇーと元気なメンバーさんがハッパをかけてくれて、全員無事に完登。
万葉集にも登場する「あまのふたかみ」是非また登りに行きたいですね。
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