電気基礎,電子技術のような科目は、実際的な科目であり、座学で理論を学んでも、現実の回路と対応がとれないと、教育効果が上がらないことが多い。パソコン上で、多くの回路が実物の実験のように、確認できることは、回路を理解する上で、大きな効果があると考えられる。
回路シミュレータは、等価回路図をもとに、作成された回路記述データを用いて、入力信号に対する出力信号や回路各点における、ふるまいをプローブを当ててシンクロスコープで見るがごとく、シミュレーションすることができる。
実際にハードウェアを作る前に、その回路の特性を検証することができる。また、間違えて異常電圧を与えても、回路素子を破壊させ実害を被ることもないので、回路設計の道具として、不可欠のものとなっている。 なぜ、SPICEなのかという質問をよく受けますが、一言で言えば多くの企業でSPICEを業務で使用しており、生徒が就職してすぐ役立つ、また生徒の学習においてもパソコン上ですぐ動作が確認できるので回路理解に役立ちます。また、SPICEのプログラミング(ネットリスト作成)はそんなに難しくないので、すぐ覚えられる。ネットリスト作成のためのエディター(SpiceEditor@Basic)を本ページで紹介しているので活用していただければと思っています。
近年、電子回路シミュレータとして、PSPICE,HSPICEなど、SPICEを基盤としたものが多く出回っている。SPICEは、 1973年カリフォルニア大学バークレー校で、開発されたもので、回路シミュレータとしては、最も広く使われており標準品となっている。このソフトは、長年多くの半導体メーカでLSIの回路設計用として、使用されてきた。
私が使用しているのは、PSPICE(Ver5,CQ版)とCadence Design Systems社の評価版 PSpice(Ver8.0)並びにBeige Bag Software社のB2SpiceA/D2000 Proを使っています。機能としては、トランジェント解析,AC解析,DC解析,フーリエ解析,ノイズ解析等が可能で、シミュレーション結果をグラフィック表示できる。 SPICE について勉強したい方は参考書籍を紹介していますので、ご覧下さい。 --> SPICE参考書籍へ
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