愛読書たち

■ヨゼフ・シュクヴォレッキー『ヴルタヴァ川のほとりのバビロン』

 階段の一段一段は高かった。皆はひとりずつ後に続いて登った。
そのアメリカ人は、ひとりの若い娘の脚を見ていた。
”ヨーロッパは美しいもので満ちている。” と彼は独り言を言った。
 美しいものと廃墟と。 彼は娘のすんなりとしたふくらはぎを見た。 脚、大聖堂の塔、アール・ヌーヴォー様式の装飾のカフェ、雌猫の顔、お腹に足をギュッと引き寄せて中世の橋のアーチの下をくぐって飛ぶカモメ、傷ついた狐のあとをたどって走る自分の黒い鼻面に意識を集中している猟犬。 そして、金髪、金色に輝く値打ちのない女物のベルトのバックル。 彼は自分の妻のことを考えた。 すると突然、彼の精神の内で、あまりにもかけ離れたこのふたりの女の各々の運命が、この二年の間に、イギリスで、フランスで、占領下のドイツで出会った人々の別々の運命が、なにも語らぬ空恐ろしい地球によって、ひとりひとりがお互いにそれと知らずに結びつけられている運命が、ひとつに溶け合わされたのだ。 ・・・プラハの街は薄い褐色の幕を下ろして、趣を変えていた。 …塔の頂上から金色の光輪、燐然と輝く栄光、カリクス派の聖杯、黄金の珠玉、玉葱型の塔の屋根が、赤く燃える広大な炎の中で、とりわけ明るく輝くのが見えた。
 ”美しい” ひとしきり眺めてから彼は言った。”信じ難い。石の中の過去の夢。”


■菅原道真
囲碁
手談幽静処
用意興如何
下子声偏小
成都勢幾多
偸閑猶気味
送老不蹉跎
若得逄仙客
樵夫定爛柯
囲碁
手談、幽静の処
意をもちいること興如何ぞ
子を下すこと声偏に小さく
都を成すこと勢い幾ばくか多い
閑を偸みてなお気味あり
老を送りて蹉跎ならず
若し仙客に逄うを得ば
樵夫定めて爛を柯さん

■ニーチェ『曙光』560

人は自己の衝動を、庭師のように、自由に処理できる。そして、このことを知る人はほとんどいないのだが、怒りや、共感や、熟慮や、虚栄の目を、生牆の上に匍う、美しい果実のように実り豊かに、また有用に育てることができる。

■ワーズワース
How does the meadow flower its bloom unfold ?
Because the lovely little flower is free down to its root , 
and in that freedom bold.

野の花は、どうやって蕾をほころばせるのだろう?
なぜなら、その可愛い花は自由に根ざしているから、
なんとも大胆な自由に。

■ヴォルテール
Man is free at the moment he wishes to be.

自由を心の底から願う時、すでにその人は自由である。
 
■芥川 龍之介『黄梁夢』盧生が夢から覚めた後で、呂翁に言う科白。

夢だから、なお生きたいのです。あの夢のさめたように、この夢のさめる時が来るでしょう。その時が来るまでの間、私は真に生きたと言えるほど生きたいのです。あなたはそう思いませんか。

シェイクスピア 『ベニスの商人』第5幕 第1場

心に音楽を持たず、美しい音の調和に心動かさぬものは、
裏切りや策略、略奪をしかねない

■テリー・グッドカインド
友達というのは相手の権利を安く売り渡したりはしないんだ。相手の心もね。

もっと昔に
新共同訳『新約聖書』
十人訳『聖書』
近藤出版社『ホーヘンツォレルン家』『ハプスブルク家』
『ボルジア家』
『広辞苑』
原田 常治 『上代日本正史』
江口 洌  『古代天皇と陰陽寮の思想』
『先代旧事本紀』
『物部文献』
 「韓服宮物部氏記録」「韓服神社並ニ物部氏記録略写」
 「物部氏記録略写」「韓服神社祈祷禁厭之伝」「物部家系図」
小保内樺之介 『物部一子相伝の天津祝詞の太祝詞の解説』
新人物往来社『歴史読本』バックナンバー、『古代人物総覧』
『季刊 卑弥呼』バックナンバー
『東アジアの古代文化』バックナンバー
古館 晋 論文
第一学習社『新訂総合国語便覧』

「『遠野物語』研究草稿−1996.5(明治大学政治経済学部 後藤総一郎ゼミ)」
 (村田広周氏論文)「大同について」
『日本武道全集第三巻』日本弓術、馬術史
『楚辞』「離騒」
『春秋左氏伝』「昭公二十年」
『道真公誄歌』
『巫部麻蘇娘子(かむなぎべのまそおとめ)詩歌』
『神相全編正義』
龍眼 官を得て禄を受け明皇を輔く
『古事記』反正天皇の項
『日本書紀』継体天皇の条
『三国遺事』新羅四代脱解王の項
『史記』…司馬遷…BC九〇年頃の編纂
倭に関する記述なし。(朝鮮列伝あり)
『論衡』…王充…後漢時代の編纂
「周時天下太平。倭人来献暢草」、「成王時、越裳献雑、倭人貢暢」
『山海経』…不詳…前漢時代の編纂(推定)
戦国時代「蓋国在鉅燕南倭北。倭属燕」
『説文解字』…許慎…後湊時代の編纂
『漢書』…班固…AD七六年ー八三年の編纂
王莽伝に「東夷王度大海奉国珍」
地理志に「楽浪海中有倭人。分為百余国。以歳時来献見云」の記述。
『後漢書』…笵曄…四三二年の編纂「東夷伝」「鮮卑伝」「王覇伝」
『三国志』…陳寿…二八〇〜二八九年の編纂
『三国志演義』『新撰姓氏録』
『源氏物語 六条院の生活』 監修 五島邦治  編集 風俗博物館 
『祝詞作成便覧』
財団法人 林野弘済会発行季刊「森」
 
森林総合研究所生物活性物質研究室長 宮崎 良文著 「森と健康」
資料:丸山岩三著「森林水文」
林野庁業務資料
安藤 如意 『坐隠談叢(ざいんだんそう)』 新樹社
林 元美 『爛柯堂棋話(らんかどうきわ)』平凡社東洋文庫          
林 裕 『囲碁百科辞典』 金園社 
安永一 『囲碁名勝負物語』 『中国の碁』時事通信社 
渡辺 英夫『中国古棋符散歩』  新樹社
三浦 修『囲碁の美学』    現代書林
渡辺 通『古代囲碁の世界』    三一書房
大室 幹雄 『囲碁の民話学』   せりか書房
田中 勝也 『異端 日本古代史書』大和書房
松原 弘宣 『古代の地方豪族』 吉川弘文館
吉川弘文館 国史大系増補より、『尊卑文脈』『延喜式』を多用した。
大岡 信『歌謡そして漢詩文』
新渡戸 稲造『武士道』 対訳版
『ロレンツォのオイル』と『ノルマ』
中野京子『映画の中のオペラ』
マルコム・ゴドウィン『天使の世界』
学研 『天使と悪魔の大辞典』
ハーマン・ハーゲードーン 原田義人訳『シュバイツァー伝』白水社
カール・セーガン 木村繁訳『COSMOS(上下)』朝日新聞社
高橋 素子『科学・178の大疑問』
アイザック・アシモフ『アシモフの科学者伝』
S・W・ホーキング『ホーキング、宇宙を語る』
電子情報通信学会編『有機エレクトロニクス』
ジェームス・トレフィル 美宅 成樹訳『科学101の未解決問題』
伊東 俊太郎『近代科学の源流』中央公論社科学選書
山崎 英三著『西洋科学技術史大要』東京教学社
湯川 秀樹著『現代科学と人間』岩波書店
中西 嚢著『ファインマン・ダイヤグラム』
村上 陽一郎著『科学史の逆遠近法−ルネサンスの再評価−』中央公論社自然選書
Ch・シンガー著、伊東俊太郎・木村陽二郎・平田寛訳『科学思想のあゆみ』岩波書店
クリスティーヌ・テンプル 朝倉 哲彦訳『脳のしくみとはたらき』
V・S・ラマチャンドラン サンドラ・ブレイクスリー 山下 篤子訳 『脳の中の幽霊』
島 健 『ニューラルネットワークとニューロデバイス』森北出版
国際電気通信基礎技術研究所 『先端テクノロジーシリーズ ニューラルネットワーク応用』オーム社
馬場 則夫 小島 史夫 小澤 誠一『ニューラルネットワークの基礎と応用』
日本醗酵工学会編『微生物工学』
今西 幸男『医用高分子材料』
福井 三郎 田中 渥夫『バイオリアクター』
日本表面科学会 『表面・薄膜分子設計シリーズ12 神経細胞の物質識別と機能性分子』
『表面・薄膜分子設計シリーズ2 分子機能材料』
『表面・薄膜分子設計シリーズ16 高分子と細胞膜の相互作用』
電子情報通信学会『有機エレクトロニクス』
『おもしろい 膜のはなし』
都筑 卓司 『マックスウェルの悪魔』
『ラカンの精神分析』
『ストレスと免疫』
アーヴィング・ストーン『小説フロイト』
鈴木 晶『フロイト以後』講談社現代新書
『フロイト』講談社現代新書
『ユングの心理学』講談社現代新書
小此木 啓吾著『フロイト−その自我の軌跡−』NHKブックス
ピエール ババン著 小此木 啓吾監修『フロイト』
河合 隼雄著『日本人とアイデンティティ−心理療法の眼−』創元社
木村 敏著『人と人との間−精神病理学的日本論』弘文堂
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『心の魔物にうち克つ』
ラッセル・グラント 『夢の事典』
テリー・グッドカインド 『真実の剣』