1997年12月下旬


<12月21日・日>
◇ 朝ネットをつけたら、伊丹十三が自殺との報道。昨日の店のすぐ近くがマンションだったんだなあ。とするとあの時間の救急車は……。

○ 29歳になる。

<12月22日・月>
◇ 今日も徹夜ペースで仕事。電池切れが近づいている。

<12月23日・火>
今日は鉄道受難の日。まず秋葉原から新宿にいこうとして、間違えて総武線に乗り、気が付いたら赤羽に。そこから池袋に、と思ってあわてて乗り換えたら逆側の列車に乗ってしまい、大宮へ。しょうがないのでそこから、埼京線でやっと新宿に到着。1時間半の遅刻。
食事は屋台のタイメシ屋。
帰りは、酔っぱらって新宿から山手線に乗って巣鴨を目指すが、気が付くと新橋。
おいおい寝てしまったのかい。つって思った瞬間にまた寝てしまって、池袋で駅員さんに起こされたりして。やれやれ。

<12月24日・水>
◇ どうやらパラサイト・イヴというか、カーニバル・イヴというか、イブ(AV女優さんだっけ、覚えてる?)だったか、イラブだったか、忘れたが、なんだか今日はそういう日らしい。
史実?にしたがっていうなら、25日未明に、どこぞの馬小屋で人類の運命を狂わせたリストベスト10には欠かせない一人の男が生まれたということらしい。そして、次のミレニアムを担う子ども達のために、多くのカップルが今晩励んでいるというわけだ(←オヤジ臭いぞ)。2000年もたてばいろいろあるよ。
 素朴な質問だが、”彼”の身代わりになった弟っていうのは、大工ヨゼフの種(←オヤジ臭い)だったんだろうか? それだったら、”彼”と似てるんだろうか? まあ、母親似ってことで整合性はあるが。

◇ 見かけた?日記でSPA!リニューアルとか書いてあった。お得感はアップしてるけど、変わるというのはこれからでは?

○ さて、さて。日記もそろそろ再開できそうな気配である。

<12月25日・木>
◇ 仕事で藤沢市へ。疲れの余り、往復の列車では熟睡しまくり。帰社後は伝票の整理などで、時間がかかる。

<12月26日・金>
◇午後9時から会社の人と六本木で私的忘年会。12時ぐらいまで飲んでタクシーを拾おうと思ったが、ぜんぜん拾えない。近くのデニーズに入って、軽く飲みながらタクシー会社に電話をしようと思ったら、それも全く通じない。そうこうしているうちに眠くなって気が付いたら午前4時半。やれやれと思いながら、店を出てタクシーを疲労(←誤字ではなく、気持ちが入っているのでこう書いた)

<12月27日・土>
◇ 昼に古奈屋でカレーうどんを食べ、午後から仕事。今日で仕事納めかと思うと、一安心である。仕事の相手は手袋をはずさないので有名な人だった。予想以上に仕事もスムースに終わり、明るい気持ちで会社の忘年会へと向かう。会場は浅草。始めての浅草訪問だが、午後7時半ぐらいで、ヒトカゲもまばらだった。

□ 忘年会では28日朝5時まで飲んで、力つきる。帰宅。PG。

<12月28日・日>
◇気が付いたら午後1時。あわてて箱根行きの支度を整えて出発。午後6時前に到着する。シャンパンを飲んだ後、夕食(ミラノ風子牛のカツレツ←村上春樹風)を食べ、ワインを飲み始める。ああだこうだと一家(妹夫婦、父母、祖母、ぴょん太)で愉快に談笑していたら、フロントから「隣の部屋の方がうるさくて眠れないとおっしゃっています」という電話がかかる……。その後は、修学旅行の学生みたいに声を潜めてまたもや雑談(隣の部屋の悪口含む)。

<12月29日・月>
◇ 帰宅したが、疲れているので午後は寝て過ごす。身体の節々がちょっくら痛い。食欲もなし。

<12月30日・火>
◇ 調子がいまいちながら転職の先輩(笑い)知人の家に、再就職のお祝いにでかける。あまり元気にビールが飲めず、ごろごろしながらオクラだしビデオを見たり(SBS「フォルツァ!ジュビロ」の上田朋子アナがゴン中山に行った大ボケインタビュー、「ハンマー・プライス」のピチカート・ファイヴ)、SSとメガドライブのスーパー32X(笑い)でゲームをやったり。
 SSの「DEAD OR ALIVE」は、正統派格闘ゲームとギャルゲーとバカゲーが組合わさったケッ作(笑い)。格闘ゲームとして正統にできているのはまず置いて置く。まず、びっくりしたのはクリアするごとにキャラの衣裳が増えていくというコスプレ感覚。そこがギャルゲー風。主人公が女性で、何回かクリアするとセーラー服も出てくる。で、これで戦えば、スカートがめくれて中がモロに見えたりするんだなあ。バカすぎる。また、さらにバカだなあと思うのは、乳揺れをポリゴンで描いていること。あんなチチが揺れて(しかも不自然に)喜ぶヤツはいるのか(笑い)
 その後、スーパー32Xの某というクソゲーを見せてもらうが、本当にクソで大笑い。「スプラッター映画並の演出」とパッケージにあったが、戦うたびに不自然に血しぶきは飛ぶし、最後はキャラがまっぷたつになったり、両腕が落ちたりと、不必要なまでの残酷描写が笑える。

○ 午前中は実家の液晶ビジョンで、「イングリッシュ・ペイシェント」「ID4」「ミッション・インポシブル」のハイライトシーンをちらりちらりと見る。 でかい画面はいい。低音も効いてるし。 

<12月31日・水>
◇ 今年最後の日は、体調不良でついにダウン。腹の調子が悪く、微熱もないわけではないが、結局は疲労が出た、ということだろう。夕方まで風邪薬を飲みつつこんこんと眠る。悪夢も少々見る。夕食前になってやっと起きあがれるぐらい回復した。
 と、いうわけで夕食は家族がステーキ食べているのを片目に見ながらオジヤを食べる。一日何も食べなかったから胃には美味しく感じられるものの、舌のほうは今ひとつの回復具合で味がよくわからなか。ったりする。でも、ワインは飲む。

○ 体調は「やや回復」程度だが、年末らしくスゴさねば、ということで、NHKの7時のニュース、こどもニュースを見て、紅白歌合戦になだれ込むという計画でチャンネルをつける。
 そうだ、こどもニュー。スは母親が高泉淳子に変わっていたんだ。定時の放送は見ていないが、年末の総集編は2年連続で見てしまった。こういう子どもに世界の実像を分かりやすく伝えるという作業は、大切なことなので是非この番組にはガンバって欲しい。欠点をあげるとすると、やや教科書的な価値観に陥りがちなことがあげられるかもしれないが、今起きていることを分かりやすく説明するにはやむを得ないところでもあろうか。

△ 紅白歌合戦は、個人的な感想を書くと、ものすごく同世代感がある演出だった。テレビを見るときに、歌手そのものだけでなくその周囲の人の動きを見たりするおもしろさがあるが、そういうものを意図的に盛り込もうとしているように見えた。そういう発想をするのは今の40未満の世代だろう。特に白組の演歌歌手の背後ではかならずいろいろ仕掛けを凝らしていたが、演出家(まあおそらく複数いるのであろうが)が「自分と同世代の連中が飽きないでテレビを見続けるにはどうすればいいだろうか」という発想で作戦を凝らしたように感じられた。結果、画面の情報量が増えていて、いつもならテンションが低くなる歌手でも、なかなか気の抜けないまま視聴することになった。安達祐美、佐藤藍子、子役の集団などチョイ出演のゲストの多さもお得感アップにコウケンしていた。この方針は正しいと思う。
 冒頭の派手な演出、そして言葉が踊るナレーションからしてそうなのだが、紅白という番組のセルフパロディのようなスタンスが見られた。(南極越冬隊員に、「紅組」を応援させるくだりもそう。越冬隊員は白組を応援するのがお約束なのだが……)。こういう手法も同世代感を感じた理由だ。

 美川憲一が小林幸子のパロディをやったかと思えば、御大・小林幸子はモスラになっていた。SMAPの時に中居正広は歌っていたのか?(浜松方面のSMAPファンの方、コメントあればどうぞ)。さだまさしはまたもや髪が増えているように見えるが……。ELTの彼女持田某(でしたっけ?)は貧乳系ですなあ。

 紅白歌合戦の合間に入るニュースで、老夫婦が焼死というなんとも後味の悪いニュースが紹介され、視聴者に「この世はパラダイスではない」((C)馳星周)という現実を突きつけていた。しかもそれに続くニュースが冬山の事故……。

 ○とりあえず、日記は継続する体裁になったが、そのほかのコンテンツがねえ。来年の反省である。


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