WGNC34改 オーテックバァージョン ステージア260RSの修理 No1   No2はこちら トップページへ戻る
R32から始まる第二世代GT-Rの中でも異色の存在でオーテックバージョン3弾目がGT-Rではありませんが最速ステーションワゴンが
この260RSです。外観はステージア、中身はGT-Rといった車です。1700台くらい販売されたものです。現在程度がいいものは
GT-Rより買い得感があるかもしれません。動画Vol.2公開中!Vol.1はこちら 完成編Vol.3FINALついに公開!


エンジンルーム編

 これから始まる作業は
 ある程度の予想はつきますが
 実際開けてみなければわからない部分があり
 とっかかりを躊躇するときもあります。
 実際錆を見つけてしまえば最低でも
 錆変換剤を塗布はしますので
 錆の上からアンダーコートやシーラーで
 ごまかすことはしません。ただしシーラーの奥で
 錆びているところまでは手をつけてはいません。

 ただレストアではないので一般の板金工場で
 作業出来るものについては手をかけない部分も
 ありますのでその辺はご了承ください。
 作業時間と作業スペースの占有時間を考えると
 とっても採算ベースには程遠くどちらかというと
 お助けさび修理屋のようなものです。
 
 

 日産マルチリンクサスの欠点
 フロントショック取り付け部
 腐蝕修理です。右側
 一度他工場でで直した跡がありますが
 今回は怪しいところは削ってしまいます
 案の定錆が出てくることとなりました。
 錆部部分をしっかり取り除き
 ボンデ鋼板1.0mmを2枚重ねで
 貼り付けます。
 フードリッチ外側は切開しての作業です。
 下の写真が切開したところですが、
 腐蝕部分が多くもう少し大きな範囲で
 表面部分を切り取ることにしました。





  だんだん切り込みが大きくなりました
 ショックタワーから手前まで
 30cm程の修理となりました















  

 

  











ESCOを塗布し仕上げ工程へ

 
 
 下の写真は左側です、こちらも過去に修理した跡がありましたが
 切り込みを入れ内部状態を見れば右側よりは状態は良かったので錆取りして
 錆変換剤の塗布をして表面をきれいに成形します。
  

 

  
   ボンデ鋼板1.0mmを2枚張り                  錆変換剤を塗りました 

 
 ESCOを塗布し仕上げ工程へ

次は下回り編
内装をほとんどはがし鉄板の状態を確認することから始めます
 サイドスポイラーを外した状態で入庫した時点での写真です。

 

 下側から見れば写真の通り半分以上ステップの耳がなくなっています。
  

 表面の錆だけではわからないので剥離剤で塗料をはがしたところです
  

 ステップ外板をカットし錆の部分を取り除くのですが下半分は全く使い物にならないので作製交換です!
  

 ステップ部は3重パネルではなくもう一枚補強パネルが入ってました。(断面図参照))
ワゴン車で車体が長い為の構造補強ですかね?作業が一段と大変です。
  

 運転席室内フロアとステップの接続部分です。すっかり錆で膨らんだ様子が見えます。
錆を取り除き腐蝕のあるインナーシルを切取りボンデ鋼板を継ぎ足しL字加工した鋼板を溶接しました。ESCO塗布済み
  

 ステップ外板は日産からは製造廃止で供給されないのでまたまたゲージを作り平板から作製です。
3x6板なので約90cm幅で片側2枚必要なので4枚作成します。メタルブレーキでは幅が広いと中間付近の曲げがあまくなり
けっこうシビヤな作業です。完全な曲面ではなく何回もの直線曲げなので断面は多角形状となります。
  

 ステップ外板片側分完成です。 シルインナーベースがフロアとの接点なのでここがベースとなります。
  

 シルインナーベースがほとんど形がなくなっています。右写真が下側から見た作製溶接したベースです。
  

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