海の響き、風の彼方



◇◆◇◆◇


Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer.
―― 私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ

◇◆◇◆◇

幼い頃から。
夜眠るときに目を瞑ると潮騒が聞こえるような気がしていた。

寝所のある白亜の宮殿からは、海は見えていても少し距離があったから。
本来なら波の音が聞こえるはずもない。
だから、いつも聞こえていたあの音は。
庭の木々の枝を渡る風の音を心で潮騒に見立てたに過ぎなかったのかも知れず、或いは記憶の中で繰り返し寄せては返す波が立てる音だったのかもしれない。
いずれ心で奏でていたならば、異なる宇宙に遠く離れても聞こえるはずの波の音は、しかし今は聞こえない。
ただ静寂のなか。
己の息遣いだけが聞こえて。

涙が。

こぼれそうになる。
泣いてはいけない。
己に泣くことは許されない。
今までもそうだった。
だから、これからも同じ。
そう言い聞かせて寝返りをうち無理に寝ようとしても目はさえるばかりで闇は安らぎを、眠りをもたらしてはくれない。
それとも今目前に、あるいは身中に広がっているのは闇ではなく、別のものか。

寂しいのではない。
哀しいのでもない。

ただ、己の身の置き場所がないように感じるのだ。私はこの地でどうあればいいのか。いくら問うても答えは見えず、故郷の海を離れて実が失せた巻貝の殻のようにただ虚ろだ。
何も、見えない。
何も、聞こえない ―― 。

そうするうちに。身は暗い水底を漂うようにゆらゆらとゆれ、何かを追って掌中に収めようともがくのに、その前に黒い塊に押しつぶされるような浅い夢を見た。
息苦しさに目をあければ、外はもう、ほんのりと明るい。
まだ夜が明けたばかりだが、もう一眠りしようとしたところで眠れるわけも無い。
館の者を起こすのも忍びないからひとりで身支度を済ませ、そのまま出仕することにした。
早朝の空気は清かであり涼やかであったが、心は反対に晴れない。
常に胸の上に重いものがのしかかっているような苦しさ。
光の中で影がいよいよくっきりとなるように、朝の光にそれは一層重いのだ。


宮殿へ向かう足取りも、引きずるような心持ちだった。
執務が嫌なわけではない。いやそれ以外にも、具体的に嫌なことなど何一つ無い。
そのはずなのに、ただただ気が塞ぐ。

―― 帰りたい。

ふと、そう思った。このまま館にもどって、今日は一日何もしたくない。
そういう意味で思ったはずの言葉は、言葉にした瞬間別の意味へと変わってしまった。
―― 結局私は、帰りたいだけなのか。
帰りたい。帰りたい。帰りたい。
あの場所へか、それとも過去へか。
―― 私は。私は。私は。私は?
決心したはずであったのに。体ばかりここへ来て、私の心は今も故郷に置き去りなのか。
それとも、かつて持っていた王という器を失ってしまえば、そもそも私は何者でもない空っぽの存在だったのか。
物心ついたときからそうあるべきと信じていた姿。
今はそれが、消え失せた。
消えてしまった。それなのに、こう在らねばならぬとか、こうすべきであるとか。そんな義務感ばかりが身を締め付ける。だから己の足は、結局嫌と思いながらも宮殿へ向かう以外の事をできはしないのだ。


宮殿に到着し、執務室の重い扉を開く。
席に着き、よりかかって天井を仰いだ。
こうして早く来たところで、何もする気が起きない。ここのところ、ずっとこの調子だ。
昨日の夕方廻ってきていた書類が机の上に置かれている。読んで印を押して、次にまわさねばならない。わかっているから、幾度も読もうとするのに目は文字の上を上滑りして、何度繰り返してもその内容は頭に入ってこなかった。
このままではいけない。
自分でもわかっている。
けれど、どうすればいいのかがわからなかった。
こんなとき、どうすればいいかなど。

―― 誰も教えてはくれなかった。

教えてもらわなかったからできないなどというのは、愚かな子供の言い訳だ。
だからそう考える己がひどく疎ましく感ぜられた。
この場所から、消し去ってしまいたいほどに。

◇◆◇◆◇

幾度か集中を途切れさせながらも、ようやく机の上の書類が片付いた時、気づけばとうに三時を回っていた。
昼食は食べる気がせずに、要らぬと言った記憶がある。
いい加減この時間なら空腹になっていてもおかしく無いが、喉の奥にもやもやと何かが詰まっているようで、やはり食欲は無かった。
印を押した回覧書類を隣の部屋に持っていかねばなるまい。
自分つきの補佐官に頼んでもいいが、隣の風の守護聖はいつも何かしら質問したがるから直接手渡すことが多かった。
書類を手にしてようよう立ち上がったとき、扉をたたく音がする。返事をする間も置かずに、今まさに向かおうとしていた風の守護聖が顔を出した。
「おい、ティムカ今いいか?」
今書類を持っていくところだったと言うと、ユーイは急ぎか、と聞いた。わざわざ聞いたということは、彼がここへ来た理由はおそらく仕事の話ではないのだろう。
「いいえ、それほど急ぐわけではない ―― はずです」
何故そんな曖昧な言い方をしたものか。さっき幾度目を通しても頭に内容が入らなかったことが影響したらしい。
「はずです、って読んだんだろ?」
「ええ、いちおう」
「なんだか、歯切れ悪いな」
彼は受け取った書類にさっと目を通して頷き、これなら急ぎじゃないな、とつぶやいた。
書類から上げた彼の顔は、ひどく嬉しそうだ。
「いいもの見せてやるよ。さっきエンジュが持ってたんだ。持て余してたからくれと言って、貰った」
そう言って彼が取り出したのは美しく大きな巻貝。
「ほら、耳にあててみろ」
ユーイが貝殻を差し出した。
ぱっくりとあいた、巻貝の口。黒い虚ろな空洞がこちらを向いている。
その暗い空洞が、襲い掛かるように辺りを包む。
そして遠くに、幼い声が聞こえた。


『にいさま、にいさま。不思議、この貝殻に耳を当てると海の音が聞こえるよ』
『ああ、ほんとうだ。不思議ですね』
『どうしてかな』
『きっと、貝殻の中に、海のそばにいたときの記憶が詰まっているのですよ。そして耳に当てるとそれが聞こえるのです』
『じゃあ、きっと何かの理由で遠く遠く離れてしまっても、この貝があれば、いつでも波の音が聞けるね』
『ええ、そうですね。きっと』


―― 遠く遠く離れてしまっても?

よくもそんなことが。あの時点で、遠くはなれることなどありえないと思っていたからこそ、そう思うことができたのだ。あの場所にいさえすれば、己は己で在れたのに。
「どうしたんだ?ほら、聞いてみろよ」
友人は悪意などなかろうに、手にした貝を耳へと押しあててくる。
「やめ ―― やめてください …… !」
悲鳴に近いその声は、己の口から発されたものだった。
そして続いてめまいが襲う。そのまま机に手を突くと、彼は心配そうにこちらの顔を覗き込んだ。
「おい、ティムカ大丈夫か。顔色が、悪い」
「―― ここのところ、眠れなくて」
「なんだ、恋わずらいか?」
彼の表情が真面目だっただけに、あまりな的外れ具合に少しだけ気が抜ける。
「いいえ、そういうわけでは。それならどんなに気が楽か」
それはそれで大変なのかもしれないけれど、今の己には無縁な話だった。
「ふうん、そうか。でもたしかに、ここのところ元気ないな。ここに来てすぐの頃は、もっと ―― 上手くいえないけど様子が違った」
確かに言われたとおりだ。来たばかりの頃は、それでも前向きに頑張ろうと思っていたはずなのに。
いや、思っているのは今も同じなのだ。なのに、意思に心がついて行かない。
「意思」と「心」が別のものなどと、今まで思いもしなかったというのに。
そしてまた、意思とは裏腹に胸が苦しくなり、涙が出そうになる。

―― だめだ。人前で、泣いてはいけない。
友人から、思わず顔を背けた。
「あんまり元気がないとエンジュが心配する」
ユーイは手の中で貝殻を弄びながらそう言った。
「すみません」
「別に、謝るところじゃないぞ」
そうなのだろうか。それにしても何故彼女が心配するのだろう。ここへつれてきた責任を感じてか。ユーイにそういうと彼はなぜか怒ったようだった。

「今の言葉こそ謝るべきだぞ。人を心配する気持ちは、責任とか、義務とか、そういうモノじゃない」
「すみません」
「俺にじゃない。エンジュにだ」
すみません、と。再び言いそうになり、口をつぐんだ。他に言うべき言葉があるのかもしれないが、どうしても見つからなかった。
ユーイは再び貝殻をいじっていた。そして独り言にしては大きな声で言う。
「うーん、やっぱりこの貝殻はお前には見せちゃいけなかったのか?だからエンジュは迷ってたのか」
「何のことです。彼女が何か言ってたのですか?」
「いや、言ってたわけじゃない。ただこの貝は前にあげるためだったんじゃないかと思っただけだ」
彼は少し不満げに眉の根を寄せ、それから貝を耳にあてる。
「うん、やっぱり潮騒が聞こえる」
思わず反論していた。
「潮騒の音ではありません。ただ、耳を塞ぐことによって聞こえる、自分の体を流れる血脈の音が潮騒に似ているだけで」
この言葉に、彼はやはり少し不満げに眉の根を寄せた。
幻想を打ち砕いたのが気に入らなかったのだろうか。
けれども、そんなことで不満そうにするのは彼らしくなかった。もっと、別の理由があったのかもしれない。その証拠に。

「ティムカ、お前さ」

彼はそう、何かを言いかけた。
言いかけたけれども、次の言葉が見つからなかったのか黙り込んだ。しかしすぐに勢いよく顔を上げこちらを向いた。
「お前、今日の執務はあとどのくらいで終わる?」
執務にも身が入らなかったが、時間があったので既にやるべき執務は終わっていた。実際、故国にいたときと比べると、一日の執務の量は少ない。 「じゃ、付き合え。これから出かける」
彼は返事を待たずにすたすたと出口に向かう。
「だめです、まだ執務時間ですよ。そんなことはできない。してはいけない」
「大丈夫、ちゃんと行き先は言っていく」
「でもそんなことは」
「ティムカ。少しはサボることくらい覚えろ。大丈夫だ、首座の守護聖だってよくサボっている」
一番見本にしてはいけないような人物を例に挙げられて、もう抵抗する気が失せた。
大人しくついてゆくと、ユーイはふと足を止める。
「そうだ、お前馬に乗れるか?」
馬術は、剣術、棒術、弓術と共に習い親しんでいたから黙って頷いた。
それを見て満足そうに頷くと、彼は再び早足で歩き出した。

◇◆◇◆◇

連れてこられたのは想像だにしていない場所だった。彼は神鳥の宇宙のとある館の敷地にすたすたと入り込み、裏に回って厩舎へと近づいてゆく。

「ちょ、ちょっと待ってください!ユーイ!ここは、ジュ、ジュリアス様のお屋敷ではっ!」
「ああ、そうだ」
「そうだ、って。いったい何をするつもりなんですかっ!」

慌てているうちに彼は厩舎から馬を引いて来た。
「お前も一頭選んで来い。大丈夫だ、ジュリアス様からは自由にしていいと許可を貰ってる。馬車が嫌いだと言ったら、乗馬を教えてくれたんだ。だから」
確かに、ユーイが聖地に来た当日、馬車がいやだと宮殿へ向かう道すがら逃げ出して大騒ぎになったことがある。
「今度子馬が生まれたらくれるって約束した。そうしたら、オスカー様が睨むんだ。何故だろう?」
しばし呆けたあと、耐え切れず噴出した。
そして、笑ったのはずいぶん久しぶりであることを思い出した。このことだけでも、今日彼についてきてよかったのかもしれない。
それにしても、聖獣の宇宙一奔放な彼が、あの神鳥の首座の守護聖と親しいとは意外だった。
けれども、いつだったか占いの得意な夢の守護聖が、両聖地の人々の中で、彼ら二人が一番相性がよいと驚いていたことを思い出す。
しかし、同率一位で己と聖獣の光の守護聖も相性がいいのだといわれて、聞かなかったことにしていたのだ。
己がアレと ―― 彼と相性がいいとは、到底思えない。

そんなことを考えながらも、友人に言われるまま馬を選び、鞍をつけてその背に乗った。

「よし、こっちだ。ついて来い!」

言うだけ言って、颯爽と彼は馬を駆った。慌てて己も馬を走らせる。
流れてゆく景色。
体を掠めてゆく清かな風。
あたりに響く馬蹄の音と、己の呼吸の音。
ひたすら、前を駆ける友人を追う。快活な彼らしい短い髪が靡いている。
その後ろ姿を見ながら、ああ、彼は風がとても似合うと、そう思った。そして己も馬上で風を感じながら、すこし心が軽くなるのを感じた。


しばらくそうして馬を駆って、ようやく馬から下りたのは、神鳥の聖地の南のはずれ、断崖に続く開けた草原であった。
風が吹くと、さわさわと草が揺れた。
馬が嬉しそうにその草を食む。
ユーイは気持ちよさそうに伸びをして、こちらを見て快活な笑顔をみせた。
「ここの風景は、すこし故郷に似ているんだ。もしもあの崖の向こうに海が広がっていたら、そっくりだ」

―― 海。

その言葉に、すこし軽くなったと感じていた心が、みしりと軋む。表情がこわばるのが、自分でもわかた。
ユーイはそのことに気づいたようだったが、そのまま話を続ける。
「そう言ったら、ジュリアス様が教えてくれたんだけど、何処までも続く草原を『草海(ツァオハイ)』―― 草の海って言うんだそうだ。ここじゃちょっと広さが足りないかもしれないけどな」
聞いたことの無い言葉だった。けれどもやはり、心がみしり、と軋む。

「でもそう聞くとさ、風にゆれる草が波に見えないか?」

風が、草と光をはらんで舞った。
そして風にゆれる草がまるで波のように。
耐え切れず、目をそらして天を仰いだ。
傾きかけた太陽が目に入る。
目の端に滲んだ涙に反射して、ひどく眩しい。

「目、逸らすなよ」

ユーイが低く言った。
この友人は、すべてを見透かしている。それをどこか嬉しく感じながらも恐ろしくもあり、やはり心は頑ななままだった。目をきつく閉じ、下を向いて首を振る。
言い訳のように、太陽が眩しい。そう呟いてみる。するとユーイはいともあっさりと図星をついた。
「涙が出たんだろう」
再び首を振る。けれども彼は許してくれない。
「嘘だ。涙が滲むと、太陽が反射して眩しいんだ。俺も経験があるからわかる。故郷が恋しくて、ここで少し泣いたことがあるから」
泣いたことがあるから。
あっさりとそれを話してしまう彼がすごいと思った。けれども己は、己の涙の意味を知らない。
故郷が恋しくないと言ったら嘘になる。けれども不意にこみ上げる涙の理由は、説明できるようなものではないのだ。

寂しいのではない。
哀しいのでもない。

ただ、己の身の置き場所がないように感じて。
「ただ、虚ろなのです」
搾り出すように、ようやくそう言った。ユーイは、やっと喋ったな、と嬉しそうに頷き、それから首を振った。
「泣きたいときに泣かないから、自分の事虚ろだなんて思い込むんだ。目、逸らすなよ。ここの風景からも、自分自身からも」
面を上げて、彼を見る。彼は、笑顔だった。
「お前、しっかりしているかと思えば、時折すごく子供だ」
「すみません」
「だから、謝るなって。それでいいんじゃないのか?どうせ、永遠に子供でなんかいられないんだから、子供でいれる間は子供でいろって、じいちゃんが言ってた」
言いながら風を目で追うように草原を見渡す。その視線を追って、一緒に草原を見た。
「だから、泣きたいと思ったら泣いとけ。でも、中身が虚ろだなんてこと、絶対ない」
彼は懐から何かを取り出した。それは、先ほどの貝殻。
「海を離れて空っぽに見える貝殻だって、ほら、波の音を歌うんだ」

―― 海を離れ、虚ろとなっても。なお潮騒を歌うこの貝殻のように。

そうあるべきと育てられた王で無くなった己にも、何かが残っているのだろうか。
「さっき、貝殻から聞こえる音は自分の血脈の音だって言っただろ。それって不思議だよな」
「なにが不思議なのですか?」
本当は、不思議でも何でも無い。けれどもそれを不思議と言う友人。彼の考えを、ひどく聞いてみたかった。彼はにかっと笑って楽しそうに貝殻に耳を当てた。
「だって、自分の血の音が潮騒に聞こえるんだろ。それって、俺の体の中に海があるってことだ」
彼は空を振り仰ぎ、両腕を、空をいだくように伸ばした。
そしてそのまま、ぱふっ、と草の上に寝転がる。同時に貝殻を、こちらに投げてよこした。

「ほら、お前も聞いてみろ。お前の中の、海の音だ」

ぱっくりとあいた、貝の口。こちらを向く黒い虚ろな空洞は、潮騒を奏でている。
そっと耳にあてると、涙が流れた。
一度流れてしまえば、あとはとめどなく。
はらはらと零れ落ちる涙を、彼は笑ったりしなかった。
ただ優しくそこにいてくれる。
風が吹くと、草原の草が波のようにゆれた。
いつしか影は長く伸び、太陽は友人の瞳と同じ色の光を放っている。
ようやく落ち着きが戻ってくると、彼に向き直り、言った。
「すみません、恥ずかしいところを見せてしまいました」
「だから。謝らなくっていいんだってば。泣くことが恥ずかしいことだとは、俺は思わない」
そうか、泣いてもいいのか。そう納得すると、思い出したように腹が鳴る。
彼にも聞こえたようで、ふたり、顔を見合わせて笑った。
「それ、お前にやるよ。そのほうがいい。きっと、エンジュも許してくれる。いや ―― 」
彼はそこで一回言葉を切り、少しだけ黙った後に、あとは躊躇いを見せずに言った。
「あいつはきっと、お前にやりたかったんだ」
「…… ありがとう」
言ってようやく気がついた。そうか、先ほどから言うべき言葉は、ありがとうだったのだ。

天を仰ぐ。
吹き抜けてゆく一陣の風。
その風を受け止めるこの体に、それぞれの故郷から受け継いだ血脈が、息づいている。
吹き抜けてゆく一陣の風。
その風が通り過ぎる彼方に、それぞれの想う故郷がある。
そっと、耳に貝をもう一度当てる。
ただ潮騒が繰り返し、繰り返し、聞こえていた。


―― 終


◇◆◇◆◇


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2006年9月24日「アンジェ金時」で販売した「アンジェーリークオールキャラ本」に載せた話を、ビミョーに改稿して掲載しました。

以前リュミエールが貝殻を耳に当てている絵を描いて。
その絵のコメントに、創作でならこのテーマはティムカで書きたい、らしきことを書いたのだけれど。
ようやく、それを作品にする事ができました。
ついでに、リュミとティムの友情モノの、「祈り遥か」のあとがきにも、「本当はユーイとの友情モノを書く予定で」云々って言ってた気がする^^;
それもこの話のことです。
当初は青い鳥の羽ネタもからめる予定だったはずなのですが、いい加減そのネタは使いすぎたのでカットしましたわさ。


執筆2005.08.7、サイト掲載2006.12.09