(かいな)」―― 一枚の絵から

あとがき




「腕で夢をはぐくむ」あとがき

 佳月さんからクラ様とチビアンジェの絵があるよと紹介されて見にいった青藍晶さんの絵、そのクラヴィス様に惚れると同時に、
とっても私の想像をかき立てました。
 チビちゃんはどう見てもアンジェリーク、そして、クラヴィス様に抱かれて。
 どうしてこういう風になったのかしら。アンジェリークが若返った?
 アンジェリークの小さいときにクラヴィス様と出会っている?
 その末に私の出した結論が、この話にまとまりました。

 数十年前、テレビで放映された「タイムトラベラー」(原作「時をかける少女」)
に夢中になった片鱗がまだ残っているのか、ストーリーはちょっとSFっぽくなりました。
 アンジェリークの記憶がすっかり消えないのは、もちろん女王のサクリアのせいです。
この話の後にどう二人の中が進むかは、「あとはあなたの心の中で」・・・

 青藍さんの背景に使われた紫陽花がとっても印象深くて、おもわず紫陽花の壁紙も作ってしまいました。
 佳月さん、いきなり送りつけたのに、お話も壁紙も快く使っていただいて、ありがとうございました。
 そして最後になりましたが、青藍晶さん、あなたのおかげでこのお話が出来ました。
どうもありがとうございます。




「華雪洞」あとがき

青籃さんから絵を頂いた時に思ったのは、この腕に抱かれている少女には何が起こったのだろう、ということでした。
おふたりの娘にしては彼女はアンジェに似すぎているし(笑)、きっとこれは何かの事件で小さくなったアンジェに違いない……。ルヴァかゼフェルの作ったヘンな薬で小さくなったか?←これで書ければギャグなんだけど。
いや、それとも違う時間を生きているのだから、
アンジェが小さい時に実はクラヴィスとであったことがある可能性もあるぞ。
などなど…。想像は果てしなく尽きないわけでして。(笑)

そんなことから、生まれたのが今回の「華雪洞」でした。
どうやら、どんな状況にあってもギャグの書けない体質のよう……。
我ながらひねくれているな、とおもったのですがメインはちびアンジェでなくおねいさんな補佐官アンジェリークと、守護聖になったばかりで闇の力の何たるかもまだ知らない幼いクラヴィスです。
このありえない組み合わせを可能にするため、例の如く夢の力を使わせていただきました。
私の書く作品の中では、いっつもこういう役しかないオリヴィエさま……ゴメン……^^;;
壁紙は「お盆」というイメージの素材集から引っ張って来たりして^^;;
墓石とかの素材があって、なかなか……。

今回のBGM:ゴンチチ「見知らぬ人」

さて、最後になりましたが、創造の源となる絵を描いて下さった青籃さん、そして絵を見て素敵な作品を紫陽花の壁紙と共に投稿してくださった茶霧こと、阿茶さんに感謝を込めて。


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