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何かに執着するのは、なんだからしくないって思ってた。
何があったって「べつに、俺は知らねー」ってふうにさらりとかわせばいいと思ってた。
もっとも、そうすることがカッコイイと考えていたわけじゃなく。
どんなに大切に思っていても、唐突に ―― 失うことがあるんだってことを。
俺は、望んだわけじゃねーけど知っていたから。
でも、いま俺は自覚せざるを得ない。
たぶん、俺、おまえに執着してる。
手放したくないと、そう思ってる。
もしも失いそうになったなら、がむしゃらになって、それこそカッコよさとか悪さとか、そんなことは考えずに、きっとおまえをこの腕の中にとどめようとするだろう。
なあ、。
おまえが寝てる間にしか、こんなこと言えねーけど。
俺、おまえだけは何があっても失いたくない。
「ずっと、ここにいろよ。俺の、そばに」
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量産はできないけれど、少年(青年)の、上半身裸絵を描くのが大好きです。
(言い切ったよ、この女)
2005.09.03 佳月