ルヴァ探偵の回想録

爪紅(つまくれない)の花

あとがき


野獣のままに3千点。むしろ、王子様より野獣希望。<ヴァカ
さすがの色づきティムカも、ロザりん相手におされ気味。
なお、婚約後のぜっくんは、すっかりアンジェの尻に敷かれているようです。
外界のルヴァ教授やクラヴィスも押して知るべし、だな。
女性陣、強し。ヤロー共、頑張れ(笑)

でも、この物語の突っ込みどころはそんな場所じゃあないわけで。
ええ、わかっております。

「なんだ、このマニアックなカップリングは!!」

ティム×補佐官ロザだったら、いままでに1作読んだことはありますけど。(ほのぼので、恋愛未満でした)
ティム×女王ロザリアって、いったい(苦笑)
いや、ルヴァ探偵完結の次点(04.09.09)で、私、今ほどティムカにはまってなかったんです。
で、ルヴァもクラも去った聖地でひとり健気なジュリが哀れで、深く考えずについ、ジュリ×コレをほのめかしてしまったのですね。

…… すげえ、後悔しました。

トロワ設定で、ティムカが犯人(?)役の作品を書きたいな〜、と数日前ふと思いついたまではよかったのですが。
しまった、コレットは既にジュリとくっついてるじゃん、と(笑)
もちろん、恋愛を絡めなくたっていいわけだし、コレットへ片思いってのでも十分なのだろうけど、私のティムカへの愛がそれを許してくれませんでした。<アホ

結果、わかったこと。
私は男女でありさえすればさほどカップリングにはこだわらないタイプのようです。
好きキャラが、幸せになってくれればそれでヨシv
もちろん、創作を書く立場として、書きやすいカップリングはもちろんありますが。

この話も、結果的にティムロザであるから、うまくまとまった気がします。
色づきティムカにさらりと対応できるのは彼女しかいない。(女王候補時代、オスカーをさらりとかわして身につけた技にちがいない)
まあね、ロザりんがティムに惚れるか?
という疑問は残りますが、けっこう育ちのいいもの同士、お似合いなんじゃないかと思ったり。
うん。そういうことにしておこう。<ヤケ

既に女王の恋愛タブーは消え去っておりますが……。
クラ様、貧乏くじですか(泣)
まあ、このシリーズでは再会できてるのでヨシとしましょう。


■激辛せんべい
結局、ルヴァ様、ゼフェルを贔屓してたってことで。
ティムティム、許してあげてv

■青年ゼフェル
お茶会準備中のゼフェルは、「安楽椅子探偵」以後の彼なので、公式の彼と比べると異様に大人です。
本当なら、ティムカとゼフェルを比べた場合どう考えたってティムカのほうが大人っぽいのですけど、この特殊な設定下で、先輩としてティムカを思いやるゼフェル、なーんて珍しいものが書けて面白かったです。

■「王様と私」「ローマの休日」
この二つの映画ネタはいつか書きたいと思っていました。
ただ、今回は鳳仙花や、星祭など、モチーフが多すぎてさらりとしか書けなくて。
別の単発創作で再挑戦してみたい。
「王様と私」の方は、「ローマの休日」よりも知名度が低い、かな?
「王様と私」は、数年前「アンナと王様」という題名でもリメイクされているシャム王とイギリス人家庭教師の恋物語です。
女性蔑視や、アジアの民族に対する差別など、いろいろ批判もありますが単純にストーリーを楽しむ分には好きな作品です。
「王様と私」でGoogleあたりで検索をかければあらすじが見つかると思います。
「Shall we dance」という音楽に合わせて、王様とアンナがダンスを踊る有名なシーンがあるのですよ。

■てぃんさぐぬ花=鳳仙花=don't touch me=爪紅
「てぃんさぐ」は、沖縄での呼称。
鳳仙花の原産はインドネシア〜インドあたり。
アンジェ世界では白亜宮の惑星原産ということで(笑)
物語内にあるように、鳳仙花はそのはなびらを鳳凰に見立てて、中国でその名がついたそうです。
実に触れられるとはじけ飛ぶ姿から、英名「don't touch me」
花言葉も、そのまま「私に触れないで」ただし、「心を開く」という説も。意味深(笑)
爪紅は日本では平安時代からされていたとのこと(江戸時代説アリ)
沖縄でも古くから。また、アジア各国で同様の風習が見られます。魔よけの意味もあったとか。
「爪紅が初雪までに残ったら、恋が実る」
これは、韓国の言い伝え。
鳳仙花は、夏の花ですから結構長いこと持たせる必要がありますね(笑)
私は見ていませんが、「冬ソナ」で主人公が父親から鳳仙花の種の首飾りを貰うシーンがあるとのこと。
それは、おそらくこの言い伝えを踏まえたものかと推測します。

子供が遊ぶぶんにははなびらを爪に押し付けるだけのようですが、
これではすぐに紅の色は落ちてしまいます。
そこで長持ちさせるためにミョウバンを用いるのです。爪以外にも、口紅としても利用したとか。

■ミョウバン
ミョウバンで実際に透きとおった正八方体の結晶を作るのはかなり難しいようです。
もっとも、努力すれば可能らしく。

水に触れて発熱しますが、漬物に入れる、など大量の水分に少量のミョウバンを混ぜる場合は キケンと言うことはありません。
また、「聖地に降る星」の金属ナトリウムのように発火することもないはずです。
ただ、水かけて「じゅっ」っていうかといえば …… ごめんなさい、実験してません!(暴露)

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