ルヴァの安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)シリーズ

ネタバレ完全解説


●シリーズ内の伏線、叙述トリックの完全解説です。
本編をお読みになってからご覧ください。


註:
■マークは登場人物の心理的な解説
★マークは、叙述トリックやコネタの解説
もっとも、分類は結構いいかげん。

【その1】聖地に降る星 より
(第1話)南の鬼火


■ゼフェルの独白
「俺は本当は、この空の色があまり好きじゃねぇ」
この事件の後、彼は「聖地の空は、今日も気持ちのいい快晴だ」と語る。
その時点で彼が完全に守護聖という宿命を受け入れたことになる。

■ゼフェルの独白
「だからこれは聖地の風景のせいとか、『誰か』のせい、とかではなく」
ここでの『誰か』とは、前任の鋼の守護聖を指す。
女王試験の時点で、彼は既に前任の鋼の守護聖を許してはいるようだ。

★ルヴァの台詞
「私も、そう、大学のようなところで研究を続けていきたい」
今後のルヴァの行く末の暗示。
いちおう『雨』の叙述トリックのヒントでもある。

★ゼフェルの独白
「カギは必要ねえけど ―― 家族のいない家に帰るのは、俺も一緒」
【その5】の「カギっ子でなくても家族のいない家に帰る俺」の台詞と対。

◇◆◇◆◇

(第2話)北の目撃者

★ゼフェルの独白
「同じ二階のルヴァの執務室に向かったわけだ」
わざわざ二階と書いてあるのは、『雨』の叙述トリックのヒント。
『雨』で、ルヴァのいる部屋は一階になっている。
すなわち、聖地……少なくとも正殿ではないことの暗示。

★ゼフェルの独白
「広げられた地図を見る。それは、聖地の地図だった」
SP2メモリアルブックの聖地の地図を参考にしている。

★ルヴァの台詞
「逆さに考えるのですよ」
某ゲーム「逆転裁判」へのオマージュ。

◇◆◇◆◇

(解決編)天の流星

■ゼフェルの独白
「思わず目から零れそうになったモノを気づかれないように俺は席を立って」
涙を人前で見せるのをまだためらっている。
後に【その4】で、精神的に成長し、流れ出る涙を隠さない彼に出会える。

★ゼフェルの独白
「―― そしてもうひとつ」
流星に、クリスの妹の無事の他に、何ごとかを願っている。
具体的には『雨』で明かされるが、その内容は以下。
「前を見ていこうぜ。
忘れろとは言わない。
でも、もうあんなごまかすみたいな笑みは見せるなよな。
そうなるように、この間はご利益たっぷりの流星にまでおねがいしちまった」
要は、ルヴァに元気になって欲しい、ということだ。

★クリスの台詞
「僕、将来発明者になりたいんです。色んなもの発明して ―― 便利なものだけじゃなく、人が、幸せになれるようなそんな発明をする人に」
彼の夢は、【その3】や【その5】で叶いつつあるようだ。
また、彼の発明好きは父親の影響でもある(遺伝?)。

■ゼフェルの独白
「聖地の空は、今日も気持ちのいい快晴だな、そう思いながら」
かつて「俺は本当は、この空の色があまり好きじゃねぇ」といっていた彼が、聖地の空をうつくしいと感じている。
先にも挙げたが、ここで彼は己の定めを受け入れ、一段階成長したことになる。
故に、【その3】は「少年」でなく「青少年」なのだ。まだ、青年には遠いけどな。

◇◆◇◆◇

【その2】雨 より


★ルヴァの独白
「二階の執務室で私の煎れる、一人分の緑茶から立つ湯気だけがいつも変わらず在ったのです」
ここでもわざと、執務室は二階。
この部分の語りはすべて過去形でかかれており、過去の記憶の風景である。
回想は、大学の研究室(一階)でしている。

★ルヴァの独白
「一階にあるサンルームにつながる部屋のピアノ」
後にルヴァが駆け込む部屋は、「音楽室」と記述しており、別の部屋である暗示。

★ゼフェルの独白
「雨は淑淑(しとしと)と降ってる(後略)」
ルヴァの回想と同じ時間軸でされているようで、それが一番のひっかけ。
ゼフェルの語りの時間軸は、【その1】の数週間〜数ヶ月後くらいだろう。

★ルヴァの独白
「少年に向って、おまえさえいなければ、と言ってしまった、友であった彼の気持ち」
公式設定に詳しい方は、ここを書かなくてもわかっていただけるのだが、念のため記載した。
前任鋼と、ゼフェルとの確執の原因。

★ゼフェルの独白
「反発して、反抗して、傷ついた錯覚に陥って、哀しいカオさせんなら、なにもわざわざこんなことしなくったっていい」
【その1】で既に前任鋼との確執を乗り越えているのは、この出来事―― リモージュとの出会いがあったから。

■リモージュの台詞
「家族や友達は、遠くにいても家族や友達」
後に【その5】で、この台詞をゼフェル自身が語り、ルヴァを忍ぶ。

★ルヴァの独白
「あれから長い時が経って」
長い時間が経って、既にルヴァが退任していることの暗示。
もっとも、これだけれはわからないとは、思う。反省。

★ルヴァの独白
「その日は少し、肌寒い日でした。ほの暗い天気に昼から電気をつけて」
【その5】でクリスがメールで「ドライアイスでも大量に用意して、ブレーカ落とすさ」とジョークを書いている。
クリスがドライアイスを使ったわけでも、ブレーカーを落としたわけでもないことの証拠。
まあ、ドライアイスで肌寒いのかもしれないが、少なくともブレーカーは落ちていないようだ。

★ルヴァの独白
「一階の自分の部屋で過ごしていた私」
『執務室』でもなく、『二階』でもない。
聖地でない暗示。

★ルヴァの独白
「急いで音楽室へと足を向けその扉を開きました」
先にも挙げたが、音楽室という表現は聖地っぽくないと私は思う。
場所が学校である暗示。
もっとも大学に音楽室があると言うのも微妙だが。

★ルヴァの独白
「そこにいる、淡いさくら色の補佐官の衣装をまとったひと。
その傍ら、いつも近所の子供たちから頼まれるおもちゃを、本当に楽しそうな笑顔で修理しながら、耳はしっかりと彼女のピアノに傾けている銀の髪の私の友人 」
これは、ディアと前任鋼の守護聖のことでもあり、同時にリモージュとゼフェルのことでもある。

★ルヴァの独白
「変わりにふたりの笑顔が私を迎えてくれました」
このふたりとは、ディアと前女王アンジェリーク。もうひとりその場にいたクラヴィスは、あいかわらずの無表情のため、笑顔では迎えていない。
よって、笑顔でむかえたのはふたり。
ここがいちばん意地悪なひっかけ。

★ルヴァの独白
「仏頂面の友人は楽譜の題を指差します」
この友人とは、クラヴィス。
後にゼフェルの独白で、彼は「ニヤリと笑って奴を見て」と言っている。
ゼフェルが仏頂面でないことを示す。

★ゼフェルの独白
「この間はご利益たっぷりの流星にまでおねがいしちまった」
先にも書いたが、【その1】でのゼフェルの流星への願い事の答え。

★ゼフェルの独白
「俺はニヤリと笑って奴を見て」
先に書いたとおり、彼が「仏頂面」の友人ではないことの暗示

★ルヴァの独白
「かつて少年だった相変わらず無愛想な友人」
クラヴィスを指す。
「やはりかつて少女だった金の髪の明るい笑顔のひと」
前女王アンジェリークを指す
「そしてもうひとり ――」
もちろんディアを指す。
これで、四人分のお茶を飲むメンバーがそろった。

★ルヴァの独白
「私はあの日の別れの言葉を思い出していました」
「あの日」とは、ルヴァが聖地を去るときのことを指す。

★ルヴァの独白
「『最後にいちどだけ、あなたにくちづけをしてもいいですか』」
これは、ディアではなくリモージュに言った言葉だ。
ゆえに、「【その4】謎のままで」の答えは。
そう、ルヴァは、本気だった。

★ルヴァの独白
「まだ鮮やかに残る感触を少しだけ苦いお茶と一緒に飲み干して
今度は遠い恋の記憶を呼び覚ますため、瞳を閉じて雨垂れに耳を傾けました」
この一文は、リモージュへの想いを過去のものとし、ディアへの想いを再び呼び起こそうとしている。
実際、「さくら色の衣装をまっとったひとの心からの笑みを見たとき。 早まる鼓動を私は自覚しました」とも言っているので、リモージュに惹かれつつも完全にディアを忘れたわけではなかったのだろう。
いや、そういうこともあるって(笑)
「逢えない」てことはそれだけ恋心を薄れさせてしまうものだと、私は思う。

★ト書き
「この物語の六人の登場人物と、 記憶の中の一人は、幸せになったであろうということだ」
もちろん、ゼフェル、リモージュ、ルヴァ、ディア、クラヴィス、前女王の六人と、前任鋼を指す。
前任鋼が幸せかどうか、この時点ではわかりにくいが、楽譜に書かれた言葉が前向きなので、まあ、幸せになったろうと言うことで。

◇◆◇◆◇

【その3】闇の守護聖隠し子騒動 より
(第1話)青少年、混乱


★ゼフェル独白
「赤みを帯びた茶色の瞳で笑って彼は名乗った」
クリスの外見描写。赤みを帯びた茶色の目。
エトワールの主人公、エンジュと同じ。

★ゼフェル独白
「…… ふーん。」
かなり唐突なこのゼフェルの呟き。
この時点で、ゼフェルは既にクリスの父がダグラス(ライ)であることを知っていると言う暗示。
多少、複雑な思いはあるらしい。

★ゼフェルの台詞
「おめえら兄妹似てんな」
かなりどうでもいい隠しネタ。
赤みを帯びた茶色の目とクリスを描写したが、その妹も同じ色ということで。
彼女がエンジュであることを暗示。
これだけじゃ、絶対だれも気付かないのはわかってるのだけど。
ちなみに、このシリーズでは、タンタンのぬいぐるみを彼女にあげたのはクリス(笑)

■ゼフェルの台詞
「じゃあな。夢、叶えろよ」
クリスの父の台詞を受けて、「叶うといいな」から、「叶えろよ」に台詞が変わっている。
前任鋼の人格を、肯定している証。

■ゼフェルの独白
「俺は背を向け歩いたまま、片手を挙げて別れの挨拶にかえた」
あいかわらず照れ屋なまま。別れを見据るほどにはまだ成長していない。
後にルヴァとの別れの時、彼は目をそむけることをせず、彼を見送る。

★ゼフェルの独白
「ロケット打ち上げ成功のニュースをダウンロードし、メールを打ち終える」
このメールの宛先はクリス。
【その5】で、クリスが「ロケット打ち上げの時もメールくれたけど」とメールの中で言っている。
クリスは夢だった発明者としての道を着々と歩んでいるようだ。
それをうれしく思い、祝いの言葉でも送ったのだろう。

◇◆◇◆◇

(第2話)青少年、反省

★ルヴァの台詞
「思い込みは良くありません。正しい答えを導く妨げになりますよ」
後に【その4】で、リモージュがルヴァのことを好きだと思い込んでいたゼフェルが、この台詞を思い出し自分の思い込みを反省する。

★ルヴァの台詞
「順番は大切ですよ」
やはり、後にゼフェルがこの台詞を思い出すシーンがある。
なお、これは、京極堂へのオマージュ。
「順番は大切だよ、関口君」

★ルヴァの台詞
「かわいいですねー。ぱんだは」
彼のぱんだフェチは、そのまま筆者のぱんだ好きが影響している。
ただ、公式設定でルヴァの好きな動物はレッサーパンダらしい。
惜しい。
レッサーが余計だ。

★ゼフェルの独白
「名前は『パンダーZ』で決まりだな」
「パンダーゼット」というキャラクター商品は実在する。
ただし、「ゼット」を「Z」と変更。
もちろん、ゼフェルの「Z」だ。

◇◆◇◆◇

(解決編)青少年、混乱・再び


★ゼフェルの独白
「結果、ルヴァの予測は少しだけ違っていたことになる」
わざとルヴァ探偵には少し間違った推理をしてもらった。
彼は情報から確率的に一番可能性の高いと思われるものを推理して導くのだ。
だから、事実があまりに特殊な場合、間違うこともある。
その方がリアルかと思って。

★ゼフェルの独白
「ちなみに俺がクラヴィスの姿をみたのは、これが最後だった」
【その4】のUPまで少し間があいたので、次の予告的台詞。
【その2】のヒントでもある。

◇◆◇◆◇

【その4】探偵最後の事件 より
(第1話)あいつの気持ちは


★章題
「あいつの気持ちは」
ここでいう「あいつ」とは、リモージュ、ルヴァ、クラヴィスを指す。
ただし、以降の章題をつなげると「あいつの気持ちは謎のままで。別れ、そして。鍵は―― 雨」
となる。いちおう、ルヴァの本心が、「【その2】雨」に書かれていることを指している。
……わかんないよね。スミマセン。

★ゼフェル独白
「ルヴァは ―― 少し寂しそうな表情をしていたが、新しい闇の守護聖の世話焼きに忙しそうにしている、と。
そう、その時俺は思ってた」
このとき、既にルヴァは己のサクリアの減退を感じ取っている。

■ゼフェル独白
「そして、何よりも俺はどうありたいと思っているのだろう。
望む自分になれる力が、俺にはあるんだろうか?」
クリスや、その父の「夢は叶えるもの」という言葉も彼に影響を与えた。

◇◆◇◆◇

(第2話)謎のままで

■ゼフェル独白
「前任の鋼のあいつの気持ちを、本当の意味で理解した」
幾度か書いたが、ゼフェルは彼の言葉を既に許してはいる。
しかし、何故彼があの言葉を言ったのか、という点について彼はまだ理解はしていなかった。
同じ立場に置かれて初めて、彼は前任の彼の心中を察するに至る。
★ゼフェル独白
「『順番は大切ですよ』いつかルヴァはそう言ってたのに」
【その3】の、ぱんだ妄想直前のあたりで言っている。

★リモージュの台詞
「「ルヴァ様は言ったの。そう、『最後にいちどだけ ―― 』ううん、なんでもない」 」
もちろん、ルヴァの台詞はこう続く。
「あなたにくちづけをしてもいいですか」
ルヴァが【その2】で「感触」と言っている事から、リモージュはYESと答えたのだろう。

★ゼフェルの独白
「『あなたを帰しません』
ルヴァが最後に言った台詞が、本気だったのか、後押しのためのウソだったのか」
【その2】の解説にも書いたが、答え:本気だった。

◇◆◇◆◇

(第3話)別れ、そして

■ゼフェルの独白
「去ってゆくあいつの後姿を見つめながら、流れ出した涙を、俺は隠す気にはならなかった」
【その1】で、泣き顔を見られないように顔をそむけた少年は、もういない。
また、【その3】で、クリスとの別れの際、後ろ向きに手をあげた彼も、もういない。
真っ直ぐに前を見据える成長した青年がここにいる。

◇◆◇◆◇

【その5】鍵は、雨 より


★選択肢
単に、前任の鋼の守護聖の名前が「ダグラス」になるか、「ライ」になるかだけ(笑)
ただ、「ライ」だと、少なくともコミックを読んでいないと意味不明。
そんなわけで、あえて「月さえも」設定を引き継いだ。
あと、前任鋼の性格も、ダグラスの性格で書いていたので。
ダンチェッカーという苗字は、ダグラスの方が似合う(笑)
また、「ライ」の綴りは適当。
この選択肢を出すことで、隠しネタ→クリスの父 が誰か、がわかりやすくなったとの声も。

★クリスのメール
「With_L&D_C&A_S&me.jpg」
メールのパラメータの中に何気に組み込まれているこのファイル名。
メールの添付ファイルのファイル名である。
六人が一緒に写った写真をイメージしてくれたら嬉しい。
Sは、シンシア、meはクリス。LとDとCとAは言うに及ばず(笑)

★ゼフェルの独白
「既にそれは俺の習慣のようなもので、いろんな奴のその後をこれまでもチェックしてた」
前鋼の行く末もチェック済みという暗示。

★ゼフェルのメール
「TO:Chris」
コネタ。
クリスが「My friend Zephel」と書いているわりに、彼の宛名書きはそっけない。
まあ、性格ということで。
また、ラストのメールだけ違う。ニヤリとしていただけたかな?

★ゼフェルの独白
「今だって時たまアルカディアに、って、それはともかく」
微妙にジュリ×コレ。
いや、その予定はなかったのだけど、そうでもしなければジュリアスがかわいそうで、放っておけなかった(笑)

★クリスのメール
「でも妹(もう、高校生!)のメル友がスモルニィだった」
当初、妹はスモルニイに通っている設定だった。
エンジュがスモルニイでないと知って、急いで設定を変更。

★クリスのメール
「ロケット打ち上げ成功の時もメールくれたけれど」
【その3】の解説にも挙げたが、【その3】でゼフェルが打ってたメールのこと。

★ゼフェルの独白
「はじめ送信元を見てかなりびびった。でも件名を見てクリスからと判明」
コネタに気付きやすいように、書き加えた一文。

★クリスのメール
「From:Douglas.Danchekker
Subject:Yes,Yes. :-) from Chris」
差出人がダグラス(ライ)・ダンチェッカーとなっており、件名部分に「クリスから」と但し書きがある。ゼフェルは、ダグラス―― 前任の鋼の守護聖からメールが来たと思って一瞬驚いたのだ。

★クリスのメール
「メールアカウントが父のものなんだ」
ここで、クリスの父が誰か明かされる。

★クリスのメール
「妹が今度、学校の代表で主星に行くとかで、大騒ぎしてる」
エンジュがエトワールとして、聖地に来る暗示。
エンジュが登場しているのは、話の展開がルヴァ×リモだった場合、彼女とゼフェルをくっつけようと思ったから。
【その1】の時点で、リモージュがどちらを選ぶか決めていなかった時の名残。

★クリスのメール
「父から君に伝言。???よくわかんないけど、ありがとう、だってさ」
ダグラスの「ありがとう」は、
かつての娘のエンジュのための流星に対してでもあり、親友ルヴァのためのトリックに対してでもあり、自分とのわだかまりを超えての息子との交流についてでもある。
そして、そんなゼフェルが自分を許していてくれていることも感じ取り、そのことに対するありがとうでもある。

★ゼフェルの独白
「宛先にCC(カーボンコピー)を追加し、最後に一文を書き加えた」
最後のゼフェルのメールは、クリスだけでなく、ダグラスにも送られている。
それに気付く人が少ないのではと思い、付け加えた一文。

★ゼフェルの独白
「あれは、ただの冗談 ―― だよな、クリス。(マジだったらどうしよう)」
【その2】の解説で書いたとおり、ただのジョークです。

★リモージュの台詞
「ねえ、この本文の下の『Content-Type』とかって何?それに、その下に羅列している文字列」
完全な説明用台詞。
書くのもわざとらしいかと思ったけど、誰も気づいてくれなかったら寂しいから、つい。

★ゼフェルの独白
「そして、表示された画像。
―― 目頭が、熱くなった。」
先にも挙げたが、ファイル名は「With_L&D_C&A_S&me.jpg」
六人が微笑んでいる(1人は笑っていないかも)幸せな写真をイメージしていただきたい。

★ゼフェル最後のメール
「TO:One of my best friends, Chris」
いままで「TO:Chris」だったのが、変更されている。
わざわざ「One of」とあるのは、当然、クリス意外も彼には大切な親友がいるから。
ルヴァを差し置いて「My best friend, Chris」とは書けなかったのだ。

★ゼフェル最後のメール
「CC:Douglas.Danchekker」
クリスと同時に、ダグラス宛にも出している。

★ゼフェル最後のメール
「> D.D
礼は息子とルヴァに言え。もう、気にすんな」
この台詞こそ、このシリーズを通しての物語の「解決編」。
彼らのわだかまりが、完全に昇華された瞬間。

◇◆◇◆◇

以上です!
長々とお疲れ様でした!
ミステリで、自分で解説書くのはかなり邪道なのはわかっていますが、ここがミステリファンサイトではなく、アンジェファンサイトであるのでこうさせていただきました。
ここわからなかった!
とか、ここはわかってたよ!
とか。
ありましたら、ばんばん、掲示板等でお知らせください(笑)

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