常磐(ときわ)にして緑

あとがき


書いているうちに最後の「旅立ちの時」が、某「勧酒」に似てきちゃって、 最終的に開き直って書いてしまいました。
漢詩まで入れちゃったのは、そんな理由。
今回、ジュリアスメイン、とのことだったので、クラヴィスは居てもほとんど話していません。
「旅立ちの時」のシーン自体、 「蔦 常磐にして緑」の物語の流れとして多少不自然だし、削除しても良かったのですが、 ただ、どうしてもルヴァを出したくって、ああいった形になりました。
オフィシャルでは「年長組み」でひとくくりですが、就任時のことを考えると ルヴァってひとりだけ離れてる気がするんです。(クラ・ジュリとは任期期間が違い過ぎて)
だから、同期とまでは呼ばないまでも仲の良かったカティスが去って、 一番きつかったのは彼じゃなかったのかって、 そう思ってます。
なのに、CD「光と闇のサクリア」では、彼はカティスの見送りに出ていないので きっと、こんな感じじゃなかったのかしら。と。
ルヴァはこの後、カティスの変わりに円滑油してくわけですよね。
ルヴァがいなくなった後はオリヴィエ、その後はマルセル……かな。反抗期過ぎたゼフェルかな。
そんな風に、受け継がれていくんじゃないかなって、そう思ってます。

途中出てくるカティスとジュリアスの「彼の妻」という表現、 もう、お好きな人を当てはめてあげてください(笑)

では、このお話しをねむさんに捧げます。
今後とも、よろしくお付き合い下さいませ。

今回のBGM:「時には昔の話を」作詞/作曲:加藤登紀子
1998.11.4 佳月・拝

以下のオフィシャルの作品の台詞を所々引用、または参考にしています
「光と闇のサクリア」
「緋の輪郭――4」
「アンジェリークスペシャル2」中、公園デートのオリヴィエの台詞(前任の夢の守護聖と、ルヴァについて)
同じく、ジュリアスの台詞(先先代の女王陛下について)


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