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ライフフォース

(松岡談)
福岡予選の前日、たにだ氏と私は話しました。
「少なくとも二人のどちらかが全国大会へ行けるよう頑張ろう」と。
だから私は、自分の勝ちが確定するわけでもない局面で、相手の足を引っ張りたくはなかった。

3人以上の対戦において、妨害スペルの使い処というのは結構難しいです。 妨害スペルで最も得をするのは、唱える者でもかけられる者でもなく、それ以外の第三者だからです。

序盤のあの場面でライフフォースをたにだ氏にかけると、彼は致命的に出遅れてしまい、私とムウ氏の勝負になる可能性が高い。 一見してすぐに判るほどの重クリーチャー・重アイテム、そんな武闘派セプターであるムウ氏に序盤でかければ、却って相手を利することになる。

再びライフフォースを引いてきたのは、終盤に差しかかろうとする21ラウンド時点。 確かにここでライフフォースを持ち続ければ、相手二名の動きを城に釘付けることができる。 しかし、それでは勝負処の終盤で自分のブック回転も止まってしまう。 たにだ・松岡の魔力が抜け出しているとはいえ、互いを警戒することで動きが止まった両名が武闘派のムウ氏に土地を奪われ、一気に逆転されるという可能性もある。

結局2回ともライフフォースを使うことが出来ませんでした。しかし、たにだ氏に情けをかけたわけでは断じてありません。 たにだ氏との対戦は5連勝中、前日も9600Gの差を付けて圧勝していた私としては、真っ向から勝負して勝つ自信がありました。

そして、私が負けた。
つまりは、純粋にたにだ氏が強かった。そういうことです。


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