それから2時間ほどして私は部屋に戻ってきた。
あずさは全身から血の気が引き、私の姿を見止めた目からは、更なる涙があふれ、既にぐしゃぐしゃの顔を更に濡らしはじめた。
「タ・ス・ケ・テ」
私が顔を近づけると、そう読み取れる形に口を開き、やっと聞き取れるほどの声を発していた。
もう限界のようね。
そう判断した私はあずさを水から揚げることにした。
まずプールの空気を抜いて潰しながら排水し、それが終るとあずさをうつ伏せにして拘束を解いてやる。
しかし拘束を解いてもあずさは身動き一つしない。
それもそのはず、あれほど長い事冷たい水の中にいたのだ。全身の筋肉が強ばって、動きたくても動く事さえ出来ないはずだ。
私はあずさの水着を脱がしながら、あずさの手足を擦ってやる。
そのおかげで幾分動ける様になったらしく、水着を脱ぎ終えると体を抱えて小さく蹲った。
「大丈夫よ、今夜は私が暖めてあげるから」
私はそう言って自分の服を脱いで裸になると、あずさの横に寝転がってあずさの肩を抱いてやる。
しばらくすると、あずさは私の体熱を求めて体を摺り寄せ、今度はあずさの方から私に抱き付いてきくる。
ふふふ、こうやって抱き付いて来るとほんとに可愛い。
ぴったりと体をくっ付けるあずさに、私は背中や肩を擦ってやる。
「あずさちゃん。あなたお腹は大丈夫かしら?」
あずさの脇腹を擦りながらそう聞いてみる。
すると私を抱くあずさの腕が少し緩んだ。
実はさっき脱がせた水着に、少量の便が付着していたのだ。
あの水責めでは当然お腹も冷やしてしまっている。あずさがお腹を壊し、下痢をするのも至極当然である。
「ちょっと待ってなさいね」
そう言ってあずさから体を離し、荷物の中からあるものを取り出す。
「それ…」
私が手にしているものを見て、あずさが弱々しい声を上げる。
紙おむつだ。しかもベビー用のLLサイズ。
もちろん、あずさの体型ではこのまま穿けるわけではないので、横羽根を止めるテープを継ぎ足して長くしてある。
あずさの脚を持ち上げ、その尻の下におむつを敷いてやると、急に血の気が戻ったように顔を赤くし、目元にはたっぷりを涙を溜めて、私の顔をじぃっと見つめている。それでも、抵抗したり暴れたりする様子はない。
あずさは気付いているのだ。
あずさの体力は先程の水責めで消耗しきっており、起き上がってトイレに行くだけでも、今のあずさには難儀な事だ。
それに消化器系の状態も今は普段とはまったく異なる。下痢でいつ漏らしてもおかしくはない。
ほとんど腹痛と同時に漏らしてしまうありさまで、立てる状態であったとしても、トイレでの排泄は難しいだろう。
「ほら、可愛い」
おむつを当て終えると、あずさに向かってそう言い放つ。
普通のおむつのようにモコモコした印象はないか、そのデザインは、それがおむつである事を主張してはばからない。
当のあずさの方はそれを目にしないようにじっと目を瞑って、両腕で自分のお腹を抱え込んでいる。
「お腹、擦ってあげるわ」
今度は背中から抱き、あずさのお腹を擦ってやる。
「ううっ。いやや、いややぁ…」
あずさがむずかりはじめる。私の手を払い除けるような事はしないが、背中を丸めて体を縮込ませる。
ああ、寒いのね。
私はお腹と一緒に、肩や腕なども擦ってやる。
「もう泣かないでおやすみなさい」
あずさが寝付くまで、体を擦ってやった。