地下室の重い扉を開けて、部屋の中に入った。
むわっとするような、牝臭が中に充満している。
薄暗い部屋の床の上で、もぞもぞと黒い塊がうごめいている。
「ふふふ…」
弱々しくうごめくその塊を見ていると、自然と笑みが浮かんでくる。
一晩中悶え続けたに違いない。
拘束され、革の袋に押し込まれたまま、冷たい床の上を転げ回っていたのだろう。
イクにイケない状態で一晩を過ごしたのだ。
さぁ、どんな顔を見せてくれるのかしら…
ジィィィ……
首のファスナーを開いて、革のマスクをあずさの顔から引き剥がす。
汗でふやけた様に柔らかくなった、革のマスクを脱がしながら、口に押し込んだ革のギャグも外してやる。
「ふぅぅ…はぁ…」
あずさの口から、涎と共に悩ましげな吐息が零れた。
革の塊が、唾液の糸を引いて剥がされていく。
「ふふふ、良い顔よ雌豚ちゃん」
一晩中革のスーツの中で、悶々とし続けたあずさの顔は、どことなくはかなげで、弱々しい。
汗にまみれ、涙を浮かべた顔を、愛しいとさえ思ってしまう。
「いや…もう許して…お尻ぃ…」
あずさの口から、哀願の言葉がこぼれた。
生殺しの状態が、かなりこたえたみたいね。
前髪を額に貼り付けたまま、弱々しく震えるあずさ。
昨日までの気の強さは影を潜め、か弱い子ウサギのようね。
「ようやく素直になったみたいね。可愛いわよ、あずさ」
マミースーツは脱がした方が良いみたいね、一晩中悶え苦しんで汗まみれでしょうから。
さあ、まずは何をしようかしら
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