夢をみた。

とても泣き虫だった頃の私。

たぶん中学にあがったばかりの頃。
自分のからだが、ほかの人とちがうことを いつも気にしていた私

おねえさま。
明るいおねえさま

・・・・・なんでそんなに笑顔がすてきなの
私なんか全然くらべものにならない

そうだ。あの頃のおねえさまって
・・・・・とってもやさしかった気がする。

おねえさまの行くところは、どこだってついていった。
おねえさまがした事はなんでもマネした
おねえさまがする事はなんでも手伝った
・・・・・それがとってもうれしかった。

おねえさまから何か頂けるなら、私は
きっと私は、
・・・・・・おねえさまみたいに素敵になれる
だから、もらえるなら
オシッコだって×××だって、かまわない
だって、
おねえさまのものなら、


だって、、、、絶対きたなくない。

「本気なの?」クスクス笑う夢の中のおねえさま
「一生のおねがい、、、って顔してるのね、睦月」


・・・・・・・本気なんです、私。

「いいでしょう。貴方が本当に望むなら・・・・」
いつのまにか下着姿になって、私を見下ろしている、おねえさま
「自分を大嫌いな貴方が、生まれ変われるなら・・・・」
口元がわらっているおねえさま、


・・・・・・・きっと私の女神さま

「さぁ、口をあけて」
ゆっくり腰をおろしてくるおねえさま


「こぼさないようにね」
絶対こぼさないよ
だって、
私うれしいもの

・・・・・・・これって、きっと、女神様の聖水だぁ





ふっと、目覚めた私。
自己嫌悪で胸の底から頭の先まで悪寒がはしる。


御姉様が女神様?

そんな訳あるわけがない。
あのときは、絶対いいオモチャができたって、それで口元が笑ってたに違いないんだ。
はぁ、、、、なんて人が良かったんだろ、、、、自分



「どうしました御姉様?」

「ゴメン深雪、なんでも無い。・・・・起こしちゃった?」
「御姉様がなんでも無ければ、なんでも無いです。」

もう寝息たてて寝てしまった深雪。

こんなところがカワイイかも、この子。


でも考えてみれば、この子のこと、御姉様の御蔭かもしれないし。
・・・・まぁいいや、もう一回寝て、もっと良い夢見ようっと



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