はっきり言って、最初は嫌だった。 普段の私は、葉月お姉さまと同じS。 頭の中も、どうやって奴隷を調教しようか、責めのアイデアばかり考えている。 私自身が責められる様子を想像して興奮したり、いじめて下さいとお姉さまにお願いすることなど、全く考えられない。 でも、たまに、お姉さまの命令でM役をやらされる。 私がお姉さまの意見に従わなかったりした時や、 ちょっと調子に乗ってしゃべった言葉尻を捉えられたり、 一番迷惑なのは、なんとなくお姉さまの気分でやらされる時だ。 そしてそれは大抵、お姉さまが新しい責め具を手に入れたり、新しいデザインの拘束衣を手に入れた時だ。 今日は、そんなお姉さまの気まぐれで、奴隷として扱われる羽目になった。 奴隷といっても、私は責められはじめはお姉さまと同じSの気分なので、この気分の切り替え前が一番つらい。 お姉さまは鞭以外はあまり直接手を下さないので、奴隷の身支度も私自身でやらされるのだが、 Sの気分なのに、自分自身で拘束させられる屈辱は耐えられないものがある。 今日はPVC系のピッチピチのボンデージスーツ。 胸の部分がジッパーで開くようになっていて、股の部分はスナップで取り外せる。 股のパーツは、すでに取り外されていた。 それと同じくPVCの手袋。 ピアスが3つ。 全裸になってスーツに足を通す。 腰まで引き上げると股の部分から私のオチンチンが飛び出す。 左右の袖に腕を通して着込む。 首輪状になっている襟の止め金を留める。 暑くて、窮屈でキツイ。 スーツは妖しい光沢を放っている。 ジッパーを閉じないと、オッパイはくびりだされたままだ。 お姉さまの命令で、くびりだされたままの状態で乳首にピアスを通す。 左右の乳首に取りつける。 残った一つのピアスは…鼻輪用だ。 …鼻輪… 耳の後ろがカーッと熱くなる。 奴隷を調教する立場の私が…鼻輪… 頭の中心がクラクラッとなる。 全身の産毛が、文字通り鳥肌立つような興奮。 あぁ… Mに切り替わる瞬間… 頭の中が熱ーくなってぼーっとして、思考と動作が合わなくなってきた。 自分の鼻に鼻輪を着け終わると、朦朧としながら手袋に手を通す。 何気なくお姉さまの方を見ると、 スーツの股のパーツに2本のディルドーを取り付けている。 「睦月はどっちも直径3cmで限界なのよね。 フフ。 深雪よりずいぶん細いわね。 かーわいい。」 そっ!そんなこといったってー! 拡張調教受けるチャンス少ないんだから… しょうがないです… 自分の奴隷より細いディルドーで限界なんて… 自分が自分の奴隷より更に下等であることを宣告された羞恥に、さらにMの気分が加速する。 もう、オチンチンはカチカチになって反り返りながら突き出ている。 その先端から、透明な粘液が長く糸を引いて床に滴っている。 亀頭部分ははちきれんばかりに充血して、粘膜とは思えないほど滑沢になり、妖しく光を反射している。 何かが軽く触れただけでも射精しそうだ。 オチンチンを突き出したまま、ぶらんぶらんと左右に揺らし、お姉さまに近づいて、後ろ手に手枷を嵌めてもらう。 お姉さまは手枷を嵌めると、ニヤニヤ笑いながら、ナイロンの細いケーブルを取り出し、 左右の乳首のピアスに繋げ、ぎゅーっと引き下げて、そこに私のオチンチンのカリのくびれを乗せた。 私のオッパイはいびつに垂れ下がり、乳首は千切れそうで痛い。 ほんの僅かの刺激でも射精しそうな状態で、カリの下の付け根を細いナイロンケーブルで刺激される。 ナイロンケーブルに滴った粘液が絡まり、ヌルヌルの細いケーブルの上を、カリ首がユルユルと左右に滑る。 もうほんとに出そうだ。 「出したらオシオキよ! 我慢なさい!」 「む、ムリかもしれません…」 「睦月ィ、 深雪には我慢させるくせに、自分は勝手にイクつもり?」 そ、そんなこといいわれても… だめだぁ。 で、出る。 ウッ! んっ! ああぁっ!! カリから先が、ちぎれ飛びそうな激しい射精。 ぼびゅるッ!! 痛い! びゅるッ!! 痛い! な、涙が出そう。 びゅくッ!! 水がいきなり噴き出したホースのように、オチンチンが何度も跳ねあがる。 びゅくッ! びゅくッ! びゅくッ! ドロリ… ああ… ハッ! 気が付くと、葉月お姉さまに思いきり掛けてしまってる! お姉さまは私の鼻輪に指を入れて、ぐいっと引き寄せると、 私に顔を近づけてニヤッと笑い、 「オシオキ決定〜!」 と言った。 ひぃ〜。 お姉さまは先ほどのディルドーが2本付いた股のパーツを手に取ると、 アナルのディルドーにポンプとホースを取り付けはじめた。 ああ… ふと気が付いて足を閉じると、 私の内股は、私の女の子の部分から流れた粘液でヌルヌルになっていた。 そして、股のパーツに目をやり、あのディルドーで女の子の私も満たされるのだと思うと、 「あまりMになりたくないなぁ」とまだ心の片隅に残っていた想いも、粘液とともに流れ出てしまうのだった…