睦月調教

睦月鼻輪吊り

更科様からの睦月の調教テキスト続編です


調教部屋の睦月さん
〜オシオキ決定編〜

「これな〜んだ」
お姉さまがかなり嫌みの混じったひょうきんな口調で訊いてくる。
ちょっとお姉さまには似合わない言葉遣い。
「よく…お菓子の包みの口を閉じてある…ものです。」
「そう。モールって名前らしいけど、
 ファンシーショップでラッピング用品として売ってるのを買ってきたのよ。
 いろいろ入ってて綺麗でしょ?」
「は…い。」
うれしそうにお姉さまが私に見せたものは、細い針金が撚り合わせてあり、
それに細かい毛が植わっている、よくお菓子の袋の口などを閉じるのに使われているものだ。
私も、自分の焼いたクッキーを体裁良くラッピングする時に使うことがある。

普通見かけるものは、細いナイロンの毛が植わっていて、全体が同じ太さで、直径が2mm程度のものだが、
お姉さまが持って来たのは、太いもの、細いもの、太さが波状に変化しているもの、毛が硬いもの、
ラメのようなキラキラする素材で出来ているものなど、様々だ。
長さはそれぞれ20cmくらいだ。

「フフフ。 要は、これをどこに使うかよね…」
お姉さまは袋から太いタイプのものを一本取り出し、
いきなり私の亀頭のまわりにぐるっと廻した。
「アッ!」
未知の刺激に、思わず声が出る。
太いものは毛足が長いので、サワサワとこそばゆい感じだ。

今度は細いもの。
「アアッ!」
また声が出る。
毛足が短い分、かなりチクチクする。

「これなんてすごそうね…」
お姉さまが取り出したのは、ラメの素材でできたキラキラ光るもの。
これは細い毛ではなく、角のある細い帯状の素材が撚り込んである。
細い試験管タワシのような感じ。
見るからに角が痛そうで、下手すると皮膚が切れそうだ。

あまりに痛そうなので私が顔をしかめていると、即座にその表情を読みとり、
「あら、睦月はこれが好きなようね。」
と言いながら、亀頭に巻き付けようとする。
「ひッ!」
我ながら情けない声を出して、身を引こうとしてしまった。
「何してるの!
 今のお前にそんな権利は無いでしょ!」
「す、すみません!」
身を硬くして腰を前に出す。
「アッ!!」
痛い!
敏感なカリの根本に四方八方から針を打ち込まれる感じだ。
お姉さまは面白がって、さらにカリ首に食い込ませ、
モールの両端を持って私のオチンチンを揺する。
痛い!
痛い!
痛い!!
ひどい!お姉さまぁ。
「ぐうっ!」
歯をくいしばって我慢する。

「フフフ…」
お姉さまは意外にあっさり、巻き付けていたモールを外した。
「睦月ちゃん、お目が高いわねぇ。  これにしましょうねー。」
皮肉っぽく言うと、私のペニスのカリに掛かっているナイロンケーブルを、
つるっとそのままペニスの付け根まで移動させた。
「アッ!」
また声が出た。
一回大量に射精したとはいえ、まだ萎える気配すら見せない私のペニスは、
僅かの刺激にも敏感に反応する。

「じゃあオシオキ本番ね。」
と言いながら、お姉さまは私のペニスの上側の付け根に、ペニスに平行にモールをあてがうと、
私の乳首がちぎれそうに引っ張られるのもかまわず、
ペニスの付け根の上で交叉するように、モールごとナイロンケーブルを引き絞った。
「ぐあッ!」
うめき声とも叫び声つかぬ声が出る。
お姉さまはそんな声を無視するように、モールをねじって、交叉したナイロンケーブルを留めた。
乳首が引っ張られて、ちぎれそう。
背中を丸めて、何とかやり過ごす。

お姉さまは一度手を離すと、モールをさらにねじって締め、
あらためてナイロンケーブルに手を掛けると、さらにゆっくりと引き絞った。
「アアアアッ!」
オチンチンちぎれちゃう!
「中心の血管は生きてるから、数時間程度でネクロったりはしないわ。」
お姉さまが言う。
私のペニスは、血液の移動が無くなったので、その硬さを保ったままになった。
ぱんぱんに張りつめて、粘液も出せなくなった。
お姉さまは余ったモールの端を、今度はケーブルを束ねる方向に縛って、
さらにケーブルが緩まないようにした。
そして、それでも余ったモールを、縛り目付近にぐるぐると玉のように巻き付けた。

チクリ…
「あ…?」
何だろう?
お姉さまがナイロンケーブルを指でピンと弾く。
「アアッ!?」
私は普段責め役をやってるせいか、思考がペニス中心で、
クリトリスと女性器は、どうしてもかまうのが後回しになってしまうが、
そのクリトリスに電撃のような刺激が…

あっ!ケーブルを縛っているモールの玉が、ちょうどクリトリスの位置に…
ということは…
お姉さま、あのモールは…クッ…クリトリスのため?
い…痛そう!
こ…怖い…
Mの時ってこんなに弱気になるものかしら…
「あうッ!」
ちょっと身をよじっただけで、またクリトリスが刺激された。

私がこの刺激に気をとられている間に、
お姉さまが、ディルドーの付いた股のパーツを持って近づいて来た。
股のパーツに明けてある穴に、鬱血して少し赤黒くなりはじめた私のペニスを通す。
ペニス自身は少ししびれてきていて、
ラテックスよりは伸縮性の無いPVCに明けられた穴に無理矢理通されても、
おぞましい感覚はあるが、強烈な刺激にはならない。

「睦月は構造が複雑だから、きちんと挿入するのは苦労するわ。」
お姉さまは私の足下にしゃがみ込んで、2本のディルドーを入れようとする。
「ほらぁ! もっと足を開きなさい!」
「は…い…」
自分ですごく情けない、みじめだ、こんなの私じゃない、と思っても、
なぜだかそう思う度、胸がきゅーっと締め付けられ、じわっと粘液が溢れ出す。
お姉さまは、ペニスの中間まで穴に通したところで、膣用のディルドーの先端を私の入り口にあてがう。

アソコは、もうずっと粘液を吐き出し続けているので先端は容易に入る。
しかし、お姉さまが言った通り、私には限界の3cmなので、ディルドーのカリの部分が通らない。
カリの部分って3cm以上あるんじゃないの?
お姉さまが力を込めて押す。
「アッ!!」
入った。
ぐぐぐっと押し込まれる。
「はああぁぁん!」
我ながら、恥ずかしいほど女の子っぽい声。
耳たぶが熱くなる。
やだ、もう。
こんなところ、絶対深雪には見せられない。

そしてまた、半分入ったところで一度止めて、こんどはお尻のディルドー。
お姉さまが指にローションを取り、私のアヌスに塗る。
「ひゃっ!」
頭ではわかっているのに、思ったよりローションが冷たくて声が出てしまった。
人にする時はサクサク出来るのに、自分がされる時って、こんなに不器用になるものかしら…
お尻の穴を押し開いて、お姉さまの指が入ってくる。
中の括約筋相当部あたりにたっぷりローション付けといてもらうと、とっても楽に入るんだけど…
深雪にはそうしてやってるんだけど…
あ、指が入ってきた。
こうゆうところはお姉さまやさしいというか、きっちりしてるというか…
「ウッ…」
でもローション塗り込められるおぞましさは嫌だ…

「ぬぷっ」
指が抜かれて、いよいよディルドーが入ってくる。
先端がアヌスに触れる。
ぐぐっと押し込まれる。
「アーッ。」
普段長時間開きっぱなしになることのない穴を、
晒すように開かれたままにされる羞恥…
いやぁ。
でも、まだ最大豊隆部は通過していない。
ここで、また一度挿入を止め、
股のパーツの位置を、ペニス側から少しずつ後ろへずらす。

まずペニスの穴はもう根本まで通す。
「ぎゃっ!」
ク、クリトリスが!
何十本もの針を刺されたような痛み!
ナイロンケーブルに巻き付けられたモールの玉が、
股のパーツに押されて、クリトリスを直撃する。
チクチクする…
ほんの少しでも体を動かすと、
何万倍にも拡大された刺激がクリトリスに…
…

そうして股のパーツが後方へずれたところで、その分、前のディルドーを膣に押し込む。
あ、先端が子宮口の入り口に触れている…
それでもディルドーはまだ余りが出ている。
アナルのディルドーの前後にやっと余裕が出来たので、
お姉さまが本格的にアナルのディルドーを押す。
いたたたた。
あれだけ塗ってもらっててもまだ少し痛い。
いよいよ最大豊隆部。
「ぐっ…」
深雪はもっと太いのが入るなんて…
自分で深雪にやっておきながら…
なんか深雪が遙か大先輩に思える…
今は矮小な存在の私…

「アッ!」
股のパーツが引っ張られて、またクリトリスがチリチリと刺激される。
そしてその刺激は持続する。
今度は痛みではなく、
…快…感…。
こっ、こんな感覚って…
膣のディルドーもさらに挿入され、子宮口の入り口が持ち上がる。
体の深い芯で、異物に内蔵が押し上げられる感覚…
いやぁ。
方々から集められた快感の火種が、だんだん頭の中で一つになる。
脳が快感で満たされる。
理性と冷静さは、こぼれて、流れていってしまった…
…

「押すわよ!」
お姉さまが言うや否や、後ろのディルドーが再び押された。
アヌス全体が体内にめり込むような感覚…
もう頭全体が熱くなってぼーっとしてきた…
さらに押される…
つぎにヒリヒリと環状の筋肉の内側を引っ掻かれる感じが続く…
「アアアアアアアアアアアア!」
だめ!
死んじゃう!
漏れる声が止められない。

頭の中に明るく輝く光の玉が発生した感じ…
目玉がチカチカする…
ほんとに気が遠くなりかけた瞬間、
ストン、と急に楽になった。
「グブッ!!」
楽になったと思った次の瞬間、
すべての快感が、圧縮されて一気に襲ってきた。
モールによるクリトリスの刺激、
子宮口の突き上げ、
直腸の便が体内に押し戻される違和感、
異物が根本まで挿入されるおぞましさ、
すべての快感の集合。
「アアアーーーーーッ!!!!」
さっき頭の中に発生した光の玉が、どかーんと爆発して星くずのように散る。
でも変だ。
普通ならここでドバッと射精して、ほーっとするんだけど…
ああっ!
そうだ、根本がしばってあるんだっけ!
「どう、睦月。 イケないでしょう。 フフフフフ。」
なんてこと!
いやっ!
どうすればいいの?
非常に高い快感のレベルで、そのまま足踏み状態…

そんな私の苦しむ様子を見ながら、
お姉さまは股のパーツを、パチン、パチン、とスーツに留めてゆく。
ナイロンケーブルはスナップとスナップの間から乳首へ延びている。
すべてのおぞましい装置を内包したまま、拘束スーツの開口部が閉じられてゆく。
嫌悪感を体に刷り込むように、とうとう股のパーツは私の体と一体になった。
結論の出ない快感に、体が小刻みに震えだした。
だんだん立っていられなくなってきた。
足が震えてきた。

「ほらほら、倒れちゃだめでしょう。」
お姉さまは天井から下がった鎖を、私の鼻輪に繋ぐと、
顔が上向いたうえに、さらに足がつま先立ちになるほど鎖を巻き上げた。
「アーーーーッ!」
もう絶叫しか出てこない。
体を前屈みにしてやっと乳首を楽にしていたのに、
全身を引き延ばされて、オッパイは三角形になるほど引き下げられ、激痛がはしる。
乳首はちぎれそう。
そのぶんナイロンケーブルも引っ張られ、
クリトリスにはモールが食い込み、
ペニスはさらに絞られる。
全身脂汗が吹き出して、体は小刻みに震え、脳は快感を詰め込まれ過ぎて破裂しそうだ。

そう。
実際には何度もイッている。
でも根本を縛られているために射精できず、射精のフィードバックが狂っている。
射精の括約筋は何度も虚しく開閉を繰り返し、精液が通過した安堵の信号を求めている。
だめだ…
不安定なイスの上にまたイスを載せ、さらにまたイスを積み上げる気分。
もう…
快感で気が狂いそう…
上を向いたまま、さっきから涙が止まらない…
鼻輪を吊られてしまったので、もうお姉さまの動きが見えない。
全身の筋肉の緊張…
脂汗…
涙は鼻水となり、いびつに引き上げられた私の鼻から垂れている…
死んじゃう…
弱気な私…

「アッ!!」
お尻のバルーンが膨らんで来た!
こんな限界の私に追い打ちをかける葉月お姉さま。
「ひいいいいいっ!」
そ、そこまで膨らまさなくても…
も、漏れないと…思います…お姉さまぁ!
「ぐううううっ!」
うめき声出すのも虚しくなってきた…
あ。
あ。あ。
とうとう浣腸液が入って来た…
そんな…
膨らむ…
膨らむ…
膨らむ…
…
滅茶苦茶な勢いで注入される。
ああ…
き…きつい…
もう無理です!
無理です!
無理ですぅ!!
…

唇の血の気が失せて、
脂汗が冷汗に変わった時、とうとう気を失った。

もう、つま先から頭のてっぺんまで快感に満たされ、
ガクガクと激しく痙攣しながら…

倒れかけて鼻輪がちぎれそうになる瞬間、
お姉さまがガシッと抱きしめたところまでは、
朦朧とする頭の片隅で、なんとなく認識していた…


おわり
睦月鼻輪吊り

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