「わー! お姉さま、このプリン美味しいですね」 満面の笑みとともにスプーンを口へ運ぶわたしと対照的に、 お姉さまが少し冷ややかな視線をこちらへ向ける。 「深雪、ちょっと太ったんじゃない?」 ギク!! 「そ、そ、そんなこと、なななな」 最近貞操帯がキツいとは思っていたのだ。 体重計は恐くて載っていない。 「ほんッとにウソがつけないわねぇ、深雪は」 「済みません、お姉さま」 「何してるの?」 「あ、葉月お姉さま」 「深雪に太ったんじゃないかと話していたところです」 「あ、それなら……」 葉月お姉さまは睦月お姉さまに何か耳打ちしてニヤリと笑った。 お姉さまがチラリをこちらを見た時の目に宿った光…… 完璧Sの眼光。 「深雪」 「は、はいっ」 「ちょっと下へ行きましょうか。葉月お姉さまが素敵なもの準備してくださった そうよ」 「え”っ!! ……はい……」 きゃーーーーーッ!!!! 暗転