第1回 河村ひさ舟書作展
2009年11月1日〜11月15日  画廊喫茶孔雀荘

第1回の書作展を開きました。
今回は調和体で19の作品に挑戦!
書が詩の世界に溶け込むよう 素直な気持ちで
書作しました。
約2週間の期間、多くの方々が尾道まで足を
運んでくださり、温かい言葉をかけてくださいました。
皆様方に心より感謝申し上げます。
額装をお願いした軸源・東洋額装・西文明堂さん
夢にまでみた個展を実現させてくださった
孔雀草様 本当にありがとうございました。


作品一覧
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白露に 
風の吹きしく
 秋の野は 
つらぬきとめぬ 
玉ぞ散りける
             
文屋朝康
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秋来ぬと
目にはさやかに
見えねども
風のおとにぞ
おどろかれぬる
            藤原敏行
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杉雨 ふくむ 薄墨桜 みどり がち
            杉田久女

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「星とたんぽぽ」 

金子みすず

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「露」 

金子みすず

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よきも着ず
うまきも食わず
然れども
児等と楽しみ
心足らへり

伊藤左千夫
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ひさかたの
光のどけき春の日にしづ心なく
花の散るらむ 

紀友則(古今集84)

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いろはにほへと 
ちりぬるを
わかよたれそ  
つねならむ
うゐのおくやま 
けふこえて
あさきゆめみし 
ゑひもせすん

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かたちの子
春の子 血の子
ほのほの子 
いまを自在の
翅なからずや
        
与謝野晶子
(みだれ髪)

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「石ころ」 

金子みすず

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こころよ 
では いっておいで
しかし また 
もどっておいでね
やっぱり 
ここが いいのだに
こころよ 
では 行っておいで
        
八木重吉
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山川の岩に
せかれて散る波をあられとぞみる
夏の夜の月

西行法師

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「土」 

金子みすず

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くれないの
朝露かかる梅の谷に
山美しく我美しく

与謝野晶子
「みだれ髪」
俵万智の読み直し
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もろともに
あはれと思へ山桜
花より外に
知る人もなし

前大僧正行尊
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村雨の
露もまだひぬ
まきの葉に
 霧立ちのぼる
秋の夕暮れ


寂蓮法師
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銀も金も玉も
何せむに
まされる宝
子にしかめやも

山上憶良
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「私と小鳥と鈴と」

金子みすず

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白鳥は哀しからずや空の青海の
あをにも染まらず
ただよふ

若山牧水
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孔雀荘
「春夏秋冬」


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「つみかさね」

坂村真民i





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