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白露に
風の吹きしく
秋の野は
つらぬきとめぬ
玉ぞ散りける
文屋朝康 |
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秋来ぬと
目にはさやかに
見えねども
風のおとにぞ
おどろかれぬる
藤原敏行 |
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杉雨 ふくむ 薄墨桜 みどり がち 杉田久女
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「星とたんぽぽ」
金子みすず
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「露」
金子みすず
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よきも着ず
うまきも食わず
然れども
児等と楽しみ
心足らへり
伊藤左千夫
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ひさかたの
光のどけき春の日にしづ心なく
花の散るらむ
紀友則(古今集84)
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いろはにほへと
ちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
うゐのおくやま
けふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせすん
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かたちの子
春の子 血の子
ほのほの子
いまを自在の
翅なからずや
与謝野晶子
(みだれ髪)
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「石ころ」
金子みすず
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こころよ
では いっておいで
しかし また
もどっておいでね
やっぱり
ここが いいのだに
こころよ
では 行っておいで
八木重吉 |
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山川の岩に
せかれて散る波をあられとぞみる
夏の夜の月
西行法師
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「土」
金子みすず
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くれないの
朝露かかる梅の谷に山美しく我美しく
与謝野晶子
「みだれ髪」
俵万智の読み直し |
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もろともに
あはれと思へ山桜
花より外に
知る人もなし
前大僧正行尊 |
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村雨の
露もまだひぬ
まきの葉に
霧立ちのぼる
秋の夕暮れ
寂蓮法師 |
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銀も金も玉も
何せむに
まされる宝
子にしかめやも
山上憶良 |
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「私と小鳥と鈴と」
金子みすず
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白鳥は哀しからずや空の青海の
あをにも染まらず
ただよふ
若山牧水 |
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孔雀荘
「春夏秋冬」
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「つみかさね」
坂村真民i
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