ハートブレイクで思うこと   明智孝之

 ハートブレイクでの15年間は、良く考えると人生のほぼ半分をこのチームで過ごした事になる。高校を卒業後あまり陸上の事が分からない時に、偉大な先輩たちの猛練習に刺激され少しずつ練習量も増やし走れる様になってきた。
 現在の状況としては、神奈川県ではNO.1クラブチームの名誉ある4代目リーダーを務めている。リーダーといっても偉大な前3名と比べ見劣りはするが、活気あるクラブで、全員のレベルアップがはかれる様にチームを盛り上げて行きたいと思っている。
 だがクラブチームでありリーダーが何かをするのではなく、一人一人の集まりがチームである。ましてマラソン、長距離はその傾向が強く、特に練習に関しては全て一人で行うと言っても過言ではない。
 そこでチームとして一緒に走る仲間、チーム内のライバルや高い目標、駅伝行事での各自の役割、責任感、又仕事以外での交流等ハートブレイクでみんなと走れる事は競技生活はもちろん競技以外の面でプラスになる事が多いと思う。そしてハートブレイクでは各自のレベルアップを目標にチームで活動して行く事が目的だと考えている。
 長嶋監督が引退の時に言った、我が巨人軍は永久に不滅ですという有名な言葉があるが、今の巨人を見ると伝統のみのチームに成りかけている。クラブチームも創設当時のメンバーがいなくなると低迷してしまうと聞くが、ハートブレイクは一人一人の力とチーム力でこの伝統、今の雰囲気をいつまでも持ち続けられる様、メンバー全員で頑張ろう。