「サクラ大戦3 巴里に咲く美しき華たち」
 
 
 
 
 
 俺の名前は大神一郎。帝国海軍中尉にして、帝国華撃団花組、巴里華撃団花組の隊長でもある。
 そして普段は「シャノワール」のもぎり兼ボーイで忙しい毎日を過している。

 怪人たちの首領カルマールを倒した俺たちはようやく取り戻した平和を満喫していた。
 この平和な巴里の街がまもなく崩壊するなど、誰が予想しえただろうか。
 

 しかしこの時の巴里は至極平和だったのだ。

 ・・・この俺を除いては・・・
 

■ 5th Review ■

「おお、オオガミ! ここにいたざますか」
 カフェで朝食を食べていた俺の前に現れたのはグリシーヌのお世話役のタレブーさんだった。
「タレブーさん・・・ 俺を探していたんですか?」
「そうざます。 先日の花ムコ検定試験は見事に合格ざます」
 カルマールとの決戦を前に俺はグリシーヌを副隊長に選んだ。いずれは帝都に帰る俺のかわりに巴里華撃団の隊長となり得る人物、として彼女を選び、見事俺たちは巴里の平和を守ることが出来た。ところが何を勘違いしたのか、グリシーヌは俺をブルーメール家のムコにすると言い出し、俺は無理やり試験を受けさせられたのだった。
「はぁ・・・それはなによりです」
 合格した、と言われても俺はいずれ帝都に帰る身。結婚など考えてもいなかった。
「オオガミには、これより花ムコ適性試験を受けてもらうざます」
「ええ! まだやるんですか!?」
「黙らっしゃい! ツベコベ言わず、お屋敷に来ればいいざます」
 タレブーさんがずずいと迫ってくる。
「ちょ、ちょっと待ってください。
 俺はグリシーヌからそんな話は聞いていません!!」
「・・・なにを騒いでいるのだ。見苦しいぞ」
 騒ぎを聞きつけたのか、グリシーヌがやってきた。
「グリシーヌ、どういうことなんだ!? 説明してくれ!」
「問答無用だ。 タレブー・・・やれ」
「御意ざます!! 皆の者、かかるざます!
「は〜〜い」
 突如としてブルーメール家のメイド軍団が現れ、俺に襲いかかった。
「うわぁああ!!」
 メイドたちに担がれてしまった俺にグリシーヌは涼しい顔で言い放った。
「貴公にはウィもノンもない。
 ブルーメール家の花ムコ候補として選ばれた者の宿命と思え」
「・・・おーい・・・」
「合格すれば即ムコ入りだ。しっかりな」
 こうなると、もうこちらの都合などお構いなしだ。まったく貴族ってやつは本当にタチが悪い。
「まあ! 大神さん!? な、なんでそんなところに!?」
「大神さぁん、何の遊びですかぁ?」
 メイド軍団に担がれたままシャノワールの前を通過する時、表に出てきたメルとシーが声をかけてきた。
「これが遊んでいるように見えるか! おおい、助けてくれぇ」
「あの、グリシーヌ様・・・これは一体・・・」
「ああ、大神隊長をな、花ムコにしようというのだ」
「ええ!花ムコ!?」
「うそぉ!!」
「今から最後の適性試験を行うのだ。その結果如何では、明日より隊長は私の夫となろう」
「そ、そんなぁ・・・(それじゃあ、もう大神さんとエッチできないのぉ?)」
「ブ、ブルーメール様・・・(もう大神さんにいじめてもらえないのですか?)」
「ふっ、案ずるな。隊長とそなたたちの関係は知っておる。
 それに関してはこれまで通りでよいぞ」
「え!?」
「ホントですかぁ!!」
「市井の女との戯れ事も貴族の男の嗜みのひとつだ。
 女の10人や20人満足させられぬようでは我がブルーメール家のムコとしては失格だからな」
「そんなものなんですかぁ(びっくりですぅ)」
「はぁ・・・(これだから貴族ってのは・・・)」
「では、私は屋敷に戻る。すまぬが、グラン・マに私と隊長は今日シャノワールを休ませてもらうと言っておいてくれ」
「わ、わかりました」
「大神さ〜ん! がんばって下さいねぇ〜〜」
「こらー! 裏切り者ぉ〜〜」
「あたしたちがぁグリシーヌ様に逆らえるわけないじゃありませんかぁ〜〜」
「うむ、者ども、屋敷に帰還するぞ!!」
「御意ざます!!」
「は〜い!!」
「だ、だれか・・・助けてくれぇっ!!」
 頭上で暴れる俺をモノともせず、メイド軍団は俺をグリシーヌの屋敷へと連れ去った。
 
 
    ・・・
 
 
 ブルーメール邸に到着すると、メイド軍団は俺を賓客用の一番広い客室に連れこみ、着ていた服をすべて剥ぎ取ってしまった。これでは窓から脱出することもできない。
 こうなれば最後まで付き合うしかないだろう。
「では、大神さん・・・」
 部屋の奥から顔なじみのメイドのローラさんが姿を見せた。
「花ムコ適性試験に先立ち、まずはお身体を清めさせていただきます」
と言ってバスルームへと俺を誘った。
 バスルームには数人のメイドが俺を待っていた。お湯で濡れるからか、みな小さなエプロンのみを腰に付けた半裸だった。
 座る部分の中央が抜けている変な形の椅子に俺を座らせると、メイドたちは俺の全身を洗い始めた。シャボンを付けたタオルで胸も背も手も足も丁寧に洗い清めていく。
 熱気のこもる浴室で汗だくになりながら俺の身体をこする半裸の少女たち。目の前でいくつもの若々しい乳房が弾み、少女の体臭が鼻をくすぐる。ついつい股間に血が集まってしまう。
 一通り身体を洗い、お湯をかけて泡を流すと、今度は股間で鎌首をもたげ始めているモノの番だ。
 俺の前にひざまずいたメイド少女が泡立てたシャボンをすくい取った手で剛直を包み込む。慣れた手付きで泡まみれの竿をしごきながら陰嚢を揉み洗いする。
「うわぁ・・・大神さんのペニス・・・おっきいんですねぇ・・・」
 適度な刺激を加えられた俺の主砲は彼女の手の中で完全に臨戦体勢を取っていた。休むことなく手を動かしながら、少女はため息をついた。
「あ〜あ、しまったわ。 この間お屋敷で大神さんがメイドをしていたときにツバを付けておくんだったなぁ」
「ははは・・・ ありがとう、もういいよ。奇麗になったろう?」
「あらぁ、だめですよ。完璧に磨かなくっちゃ、わたしたちが叱られます」
 そう言った別のメイドが俺の背後にうずくまった。年長のメイド娘だ。
「では失礼します」
「はうっ」
 いきなり尻たぶの間に指が入りこんで、俺はビックリして声を情けない声を上げてしまった。
「な、なにを・・・」
「お尻を清めさせていただきますわ」
 そう言いながらシャボンまみれの指が俺の尻を左右に開き、その間をこすり始める。尻の間から陰嚢までがメイド娘の手の平で清められていく。椅子が変な形をしているのは尻を洗うのに便利だからか。
「こ、こんな所まで・・・くっ」
「ふふふ、当然ですわ。試験に合格すれば、すぐにお嬢様がお相手をなさるのですもの。 全てを磨き上げてさしあげますわ。ふふふ、奥の奥までね」
「奥って・・・はうっ」
 メイド娘の細い指が俺の肛門に入り込んだ。
「や、やめ!そこは!!」
「お尻の穴の奥まで念入りに洗い清めろ、とタレブーさんに言われてますので」
「おー! そこはダメ、あうっ!」
 指はシャボンを補充しながら何度も肛門を出入りし、内外の汚れを清めていく。
「くぅう・・・あうっ・・・し尻がっ・・・」
 尻穴まで弄られるなど初めての体験の俺は初心な少年のような声に出してしまった。
 前にいる少女は亀頭のエラの内側まで擦りながらゆっくりと竿をしごき続けている。
 後ろの娘は中にこびりついた汚れまでも落とそうと、手首をひねりながら指の腹で腸壁をこすりつけている。
 サンドイッチで攻められた俺は腰をひくひくと蠢かしてイチモツを最大限に勃起させていた。いまにも暴発してしまいそうだ。
「あ、そうそう。実はもう試験は始まってますからね」
「へっ!?」
「これは耐久力の試験を兼ねていますの。試験が終了するまで、けして射精してはいけませんよ」
「いけませんよ、って、ならあまり愛撫しないでくれよ」
「あら、これは愛撫じゃぁなくて、洗ってさしあげてるんですよぉ」
「とほほぉ・・・勘弁してよぉ」
 俺はなんだかここにいる自分に虚しさを感じて、がっくりと肩を落とすのだった。
 
 
    ・・・
 
 
 何ひとつ自分ですることもなく、濡れた身体をタオルで拭いてもらって紳士用の香水まで振り掛けられた俺は、全裸のままバスルームを追い出された。
「では、こちらへどうぞ」
 ローラさんに奥にあるベッドルームに案内されると、タレブーさんが待ち構えていた。
「来たざますね、オオガミ。さあ、このベッドに寝るざます」
 びしっとベッドを指差す。俺の部屋のベッドの倍以上は幅が広く、でかいベッドだ。
「寝たら手は頭の上に組むざます。手を放してはいけないざますよ!」
 否応なくベッドに寝て股間を晒す俺はまさしく「まな板の鯉」だ。
 さっきまでメイドたちに散々弄りまわされたイチモツはギンギンにいきり立ったままで、タレブーさんは調査帳を手にじろじろと俺のモノを検分する。
「長さ、太さ、形、全て合格ざます」
「固さもですわ! まるで鉄の棒のようですもの♪」
「そうざますか・・・固さも合格、と。耐久度も申し分ないようざますね」
 パタンと調査帳を閉じたタレブーさんは俺に向い
「オオガミ、次はそなたの精液の状態を調べるざます。よい世継ぎを生んでいただくには、力強い精液が必要ざます」
「はいはい」
「はい、は1度ざます!」
「俺はもうメイドじゃないですよー」
「はっ!わたくしとしたことが、いつもの癖で・・・コホン」
 咳払いをして続ける。
「これより味見役がそなたを愛撫するざます。いつでも射精して結構ざますよ。
 なお、都合により、そなたには目隠しをしてもらうざます。取ったりしてはいけないざます!」
「ああ、もうどうにでもしてください」
    (この状態から開放されるなら、何度だって射精してやるぞ!)
「では、味見役をお呼びするざます」
 タレブーさんに指示されたメイドが一礼して味見役とやらを呼びに部屋から出ていった。
 アイマスクを持ったローラさんが俺の目を覆う。
「うふふ、大神さん、がんばってくださいね♪」
「おっ お手柔らかに頼みますよ」
「あら、わたしに言っても無駄ですよ。うふふっ」
「あ、そうか。やれやれだ。・・・ふぅ・・・」

 闇の中でしばらく待つと、ドアの開く音とメイドたちのざわめきが聞こえた。
「では、後はお任せするざます。皆のもの、下がるざます!」
 タレブーさんとメイドたちが出ていき、ドアが閉じられた。どうやら味見役と二人だけになったようだ。
「・・・・・・」
 無言のまま味見役が近づく気配がする。衣擦れの音と共にベッドに上がり、俺のそばに寄ってくる。甘い香水の香りが漂ってくる。
「おっ」
 味見役の手が俺の胸に触れた。胸板から腹をさする。その手の感触から、若い女性のように感じる。
「・・・はぁ・・・」
 微かな吐息を漏らし、徐々に俺に触れる手を下げていく。下腹に達し陰毛を越えてそそり立つ剛直に触れると、もう一方の手も添えて竿を握りそっと上下にこすりたてた。形や固さを確かめるように根元から先端までを撫で回している。
 先ほどの試練(笑)でぎりぎりまで来ていた俺のイチモツは、その繊細なタッチだけでも発射してしまいそうだ。
「ふ〜ぅ」
「うぅ・・・」
 股間に顔を寄せる気配がしたと思ったら、亀頭に息が吹きかけられた。陰茎がひくりとしゃくりあげ、先走りが先端からにじみ出ていくのがわかる。
「お、おい、頼むから、あまり焦らさないでくれよ。こっちはもういつ出してもいい状態なんだからさ」
「・・・くくっ・・・」
 彼女が忍び笑いをする。剛直に手を添え、吐息が亀頭に近づいていき・・・
「・・・はむ・・・」
「はうっ!」
 限界寸前でびくびくと震える俺の先端に彼女が口付けた。ぱくりと咥えこみ、亀頭全体が生暖かい粘膜に包まれた。舌が裏側をくすぐる。硬直している竿を強めのタッチで擦りだし、睾丸を柔らかく揉みしだく。絶妙の愛撫だ。
「ん、、んふぅ・・・ふん・・・んん・・・」
「あうっ!くおっ!! くっ も、もう出るぞ!!くおぅ!!」
    どくくっっ
「うおおおっっ!!!」
 溜めこんだ快楽が腰で一気に大爆発を起こし、俺は腰をがくがくと突き上げながら味見役の喉奥目掛けて大量の熱い精液を吐き出した。それは彼女の口内を一気に満たし、唇の隙間からあふれだして竿を伝い落ちていく。
    ごくごくごく
 彼女は懸命に喉を鳴らして口内の粘液を飲み下していく。しかし、その喉の動きさえ刺激となって、もう1度2度と竿をしならせて精液をしぶくのだ。
「くぉお! はぁはぁはぁ・・・くっ!!・・・はぁ〜〜」
 長く激しい絶頂の末、心地よい虚脱感の中、射精がようやく収まって、俺は息を整えることができた。
「ん・・・ぷはっ・・・ふぅう、はぁはぁはぁ」
 味見役の娘もようやく口の中の精液を飲み終えて、俺を解放してくれた。
 長いこと息を止めていたらしく、彼女も荒い息をついている。

「はぁ・・・凄まじい量だったな。粘り気もあって味も濃く、上質の精液だったぞ。
 さすがは私が選んだ男だ」
 味見役が初めて声を出した。その声は!
「グ、グリシーヌなのか!?」
 慌ててアイマスクを剥ぎ取ると、そこにいるのは確かにグリシーヌだった。純白のシルクのナイトガウンを羽織っている。
「・・・貴公の資質、確かに見せてもらった。
 やはり、我がブルーメール家の花ムコにふさわしき男は貴公しかおらぬようだ」
 グリシーヌは屹立したままの剛直に手を添え、そっと上下にこすった。
「はうっ」
 射精直後の敏感な陰茎が刺激に震え、精液の残滓を噴いてグリシーヌの手を汚す。
 その手の精液を舐め取りながら、グリシーヌが微笑む。
「ただ今より、貴公を我が花ムコとして、もてなそうぞ」
「お、おい。俺は花ムコになるなんて・・・」
 グリシーヌが俺の唇に指を当てて遮る。
「貴公にはウィもノンもないと、何度も言っておろう。
 まあ、すぐに心の準備が出来ないのも分るから、今宵は貴公の子種を授かるだけで構わぬ。
 世継ぎが出きれば貴公もそれなりの自覚ができようからな」
「世継ぎって・・・なぁ」
「・・・貴公はそんなに私と契るのがいやなのか?」
 ひどく寂しげな表情で俺を見つめる。ああ、そんな表情をされては、いやとは言えないじゃないか。
「そ、そんなことはないぞ! グリシーヌほどの美人が言い寄ってくれるのは男として嬉しい限りだ。しかし、結婚とかそういうのはまだ・・・」
「なら問題はないな。 これ以上のお喋りは無意味であろう」
    ちゅっ
 グリシーヌは俺の唇に一瞬だけ唇を重ねると、一旦ベッドから降りた。

「隊長・・・いや、一郎どの・・・今宵一晩、この私を愛してはくれまいか・・・」
「・・・グリシーヌ・・・ああ、分ったよ」
 グリシーヌは嬉しげに微笑むと、帯紐をほどいてガウンを脱ぎ捨てた。ガウンのその下は、一糸纏わぬ全裸だった。
 程よく実った乳房はサクラ色の乳首をツンと上向きに尖らし、張りのほどをうかがわせた。
 きゅっとくびれたウエストからふくよかな腰を経て脚へと伸びるラインは神の造型を思わせ、その脚の合わせ目は髪の毛と同じ金色の叢で覆われている。
 そう、それは、正にヴィーナスの降臨そのもの。神々しいほどに美しい裸身だった。
「・・・・・・」
 俺は言葉を失ったまま、グリシーヌを見つめていた。
「ふふ・・・そんなに見つめるな。恥ずかしいではないか」
と言いつつも裸体を晒すことにいささかも羞恥を見せず、グリシーヌは俺のそばに寄ってきた。
「・・・一郎どの・・・」
「・・・グリシーヌ・・・」
 俺たちは互いに抱き合って接吻を交わした。舌を絡め合い、唾液を交換する。
 俺はグリシーヌの口内の精液を舐め清めてやろうと口中を舐め回し、あふれ出る唾液を飲み干す。
 手も遊ばせずにグリシーヌの形のよい乳房の重みを味わい、既に興奮して固くなっている乳首を転がしてやる。
「ん・・・ふ・・・は・・・」
 グリシーヌも負けじと俺の胸やわき腹、背中を撫でまわし、俺の胸に乳房を押し付けてくる。暖かく柔らかい感触は実に素晴らしい。
「ぷはっ・・・はぁ・・・」
「はぁ・・・あぁん・・・」
 どれほど接吻していたのだろうか。ようやく離れた俺たちは視線を交し合いながら、相手への愛撫を続けていた。

 グリシーヌは俺の股間に手を伸ばした。いつのまにか再び力を取り戻してそそり立つそれの胴は、先ほどの精液がこびりついたままだった。
「すまぬな。貴公の子種は全て飲み干すつもりだったが、少しこぼしてしまった。
 わびとして、取っておきのワザを見せてやろう」
 そう言うと、俺を寝かしつけてその上に逆さまに覆い被さった。膝立ちになって片手で精液まみれのイチモツを支え、再び口に咥えた。そしてそのまま頭が下がっていく・・・
「ええっ! お!おおっ!!
 グリシーヌは亀頭だけでなく、剛直の半ばまで飲みこんでしまった。亀頭のエラが喉の粘膜に締めつけられる。
「ん・・・・ふー、ん・・・・・・」
 一度頭を上げて息を整えると、再び頭を下げていく。ぐにゅっとした暖かい肉に亀頭が、そして竿までも包まれた。
「おおっ す、すごい!! こんなの初めてだ!!」
 俺の賛美に、イチモツを一旦吐き出したグリシーヌが振り向いて自慢げに言う。
「ふ、貴公のペニスは最高のモノではあるが、大きさだけならもっと太く長いモノも知っておるぞ。
 私はどこの貴族の娘よりもその太いものを喉奥まで飲みこむことができたのだ」
    (は〜〜、貴族たちのパーティには、そういう趣向のものもあったわけだ)
 後で聞いた話では、貴族たちは剣や狩りの腕前だけでなく、男女の行為のワザ、愛撫のテクニックなども競い合っているのだと言う。
 グリシーヌの社交界デビューのときには、まだ14歳になったばかりのグリシーヌが大勢の貴族の男たちを手玉に取ったというから驚きだ。
 一方、日本の貴族である北大路家はそういう「夜の社交界」の付き合いがないらしく、花火くんがそういうパーティーに招待されることはないのだという。
 こちらの世界は俺の想像以上に複雑なようだ。
「さて、余興はここまで、これからが見物なのだ。よく見ておくがよいぞ」
 そう言って、グリシーヌは再び剛直に覆い被さり、腰を上げていく。
「あむ・・・ん・・・ぐ・・・・ん・・・・」
 亀頭が飲みこまれ、また喉を通過して喉奥へと侵入する。竿までもが粘膜で包まれ、最後には根元に唇が接触した。なんと、完全に陰茎を飲み込んでしまったのだ!!
「おおおっ! す、すごい!! うおおっ 吸われるっ!!」
 喉の奥まで到達した亀頭が引き出されると開ききったエラが抵抗を生み、飲みこむ時に倍する快感が俺を襲った。俺はグリシーヌの頭が上下するのに合わせて腰を蠢かせし、より大きな快感を貪った。
 俺の股間ではグリシーヌの喉が飲みこんだ陰茎の形に盛りあがり、頭を上下するたびにその盛りあがりが動くのだ。根元まで飲むとその脹らみの先端は鎖骨の位置に達し、亀頭の裏側にコリコリとした軟骨まで感じて刺激を加えてくる。
 さらには目の前には持ち上げられた白い尻が揺れ、そのすぐ下にはぱっくりと口を開けて、はしたなくよだれを垂らす淫華が花開いていた。
「ふおおっ」
 俺のモノに熱く絡みつく喉の粘膜といやらしい光景とで、俺の興奮はいや増し、剛直は最大限にいきり立っていた。
「ぷはぁ・・・ふぅ・・・
 さて、今度はすべて飲み干すゆえ、私の喉でイってくれまいか?」
「いいのか? 苦しくないのかい?」
「この程度の苦しさなら、かえって心地よいものなのだ。
 それに、貴公を全身で感じたいのだ。口でも、喉でも、そしてここでもな」
    くちゅり
 グリシーヌが自ら股間の花びらをくつろげると、とろりと愛蜜がしたたり、俺の胸板を濡らした。
「喉奥まで貴公を感じるとな、こうして私の『女』まで感じてくるのだ」
「そうか・・・なら、存分に俺を味わってくれ! 俺もグリシーヌの全てを味わう!」
「おう!!」
    ぐぽぷっ
 再びグリシーヌが俺の剛直を飲みこんだ。ずぶずぶと奥まで飲んでは、半ばまで引き出し、舌で亀頭を舐め、また飲み込んでいく。
 今度は飲みこんでから抜かずに頭を振り始めた。ぐりぐりと胸の軟骨が亀頭をこすり、喉粘膜が竿に絡みつく。
 膣を貫くよりはるかに複雑な刺激に、俺は急速に高まってきた。
「ああっ グリシーヌ! 気持ちいいぞ! お前の喉が俺に絡みつく!!」
 腰をがくがくと突き出してグリシーヌの喉を犯す。あまりの気持ちよさに、早くも限界を感じた。
「おお!いく!いくぞ!! おお!! くおっ うおおお!!!」
    びゅびゅっ びゅくっ びゅくっ ・・・
「んん!・・・ふ・・・んふ・・・」
「おおお・・・」
 再びグリシーヌの喉奥で粘液がしぶいた。もはや飲み下す必要もなく、その全てがグリシーヌの喉奥に貯められていく。
 グリシーヌは喉奥に吐き出される精液ではなく、射精に奮えるペニスそれ自体を喉全体で感じ、味わった。
 頭が痺れ快感が背中を駆け下りて下腹が ジュン と濡れるのを感じる。愛する男の目の前に晒した隠花が喉の代りに呼吸をして、蜜をとろとろとこぼしていく。

射精の脈動を存分に味わったグリシーヌがようやく喉からイチモツを引きぬいた。亀頭は口の中に残して精液を舐め取り、竿をしごきながら再び吸いついて、わずかに残った精液までも吸い出してくれた。
「ふふふ、如何だったかな、ブルーメール家に代々伝わる秘技の味は?」
「ああ、最高だったよ。魂まで飲みこまれてしまいそうだ」
「ふふっ そうか。お褒めにあずかり光栄だ」
 心底嬉しそうに笑う。とても素敵な表情で、思わずときめいてしまう。
「今度は・・・俺のが回復するには、少し時間が必要だ。 だから、それまでは俺の秘技を披露しよう」
 俺は目の前のグリシーヌの尻を引き寄せた。蜜を滴らせた花びらが顔の真上にくるように調整する。
「あっ・・・はっあ・・・んぅ・・・」
 長い間俺のをしゃぶって興奮しているグリシーヌは、舌が花びらに触れただけで甘い吐息を漏らした。
「ふぁああっ 一郎どのぉ・・・」
    (さて、俺が回復するまでに何回イッちまうかな?)
 舌と唇と10本の指がグリシーヌに襲いかかっていった。
 
 
    ・・・

 
 この夜、俺は一晩での射精回数の自己ベストを更新することとなった。

 俺はグリシーヌの全てを味わった。何度も何度もグリシーヌを抱き、胎内にたっぷりと子種を植え付けたのだった。
    (思い出す)

 
 翌日は俺もグリシーヌも1日腰が立たず、二日続けてシャノワールの仕事を休んでしまった俺たちは二人そろってグラン・マに大目玉を食らってしまった。
 そしてなぜかグラン・マは花ムコ話も無理矢理なかったことにしてしまったので、俺の元にはまたいつもの日々が戻ってきた。

 まあ変ったと言えば、「花ムコを諦めるかわりに世継ぎ作りだけでも」とのグリシーヌの強い願いで、ブルーメール家に「週いち」で通わされること、くらいかな。
 

 5th Review Ende.
 

 
 
−ルドモ−