− 午後6:00 露天風呂 −


 ひなた荘の男性用の脱衣場はとっくに物置になっていたので、俺は普段皆が使っている女性用脱衣場に入った。ここに住む少女たちの残り香がほのかに感じられる。
 遅れて素子ちゃんも脱衣場に入ってきた。

「じゃ、これ持って先行っててね」
「え !? あ? ああ」
 ここで全裸にされるかと身構えていたのか、拍子抜けしたような素子ちゃんにタオルとバスタオルを数枚渡し、下着姿のままで浴場に向わせた。
に外に出ていく。
 俺は全裸になると、タオル片手にダッシュして風呂に飛び込んだ。

   どっぼーん

「んーー、やっぱ露天風呂は気持ちいいなぁ」
 ひなた荘の露天風呂は本当の温泉なので、いつも使っている三階の小さな風呂とは雲泥の差だ。

 背後を見ると、素子ちゃんは洗い場で所在なげにしていた。
「背中を流してほしいんだろう。さっさと上がれ!」
「へいへい」
 温泉から出て、わざと勃起した股間を隠さずに素子ちゃんに近づいていく。
 さっとそっぽを向いて顔を赤らめる素子ちゃんに俺は思わずニヤニヤとしながら洗い場の石の上に腰を下ろした。

「さあ、まずそのタオルにボディソープを付けて、背中を擦ってよ」
 素子ちゃんは言われるままに俺の背中をごしごしと擦りはじめた。強いの弱いのと指示を出せば、素子ちゃんは指示通りに擦ってくれる。
 首筋、両腕、わきの下まで擦らせてから素子ちゃんの方に向き直ると、
「次は胸と腹を擦って」
と命じた。先刻から勃起したままのペニスが素子ちゃんの驚く視線を感じて、ひくりと震える。
「うっ、た、頼むからソレを隠してくれ」
 さっと横を向きながら俺の股間を指差す素子ちゃん。真っ赤になって可愛いぞ。
「くっ、くくっ・・・これでいいかい?」
 笑いを堪えながら股間をタオルで覆う。テントのように盛りあがったタオルがぴくぴくと震えている。

 俺の股間が隠されたのを見て、素子ちゃんは深呼吸を1つしてから意を決して俺の目の前にひざまづいた。
「ふぅ・・・・ふぅ・・・・」
 俺の目の前で素子ちゃんが懸命に俺の胸を擦っている。腹を擦るときなど、ペニスを覆うタオルが気になるのか、頬が真っ赤に上気して初々しい。

「ふう、終ったぞ」
 なんとか腹を擦り終えて顔を上げた素子ちゃんの前に片足を投げ出す。
「今度は足を擦ってよ。足の指の間まできれいにね……
 ん?どうしたかな?」
「くっ、い、今やる。」
 素子ちゃんは俺の足を掴むとごしごしと擦りだした。目の前でぴくぴく動くタオルを極力見ないようにしながら、足先から徐々に上へと遡る。ふとももを洗うときなどは目の前にペニスがあるのだから気が気ではなかっただろう。

 しかしこれからが本番なのだ。両足とも洗い終わって息を吐いた瞬間を狙って素子ちゃんの腕を取り、股間のタオルを外してペニスへと導いた。
「さて、こいつを洗ったらおしまいだよ」
 硬く勃起したペニスに触れた手が反射的に引かれるのを許さず、逆に素子ちゃんをぐいと抱き寄せた。
「あ…やっ、は、離せ……」
「だめだ。俺のペニスを洗うんだ!」
「…ば、ばかな…」
「命・令・だ!」
「!」
 「命令」と言われて素子ちゃんの動きが止まった。
 数瞬の逡巡の後、おずおずとペニスに手が添えられる。すかさずその手を俺の手で覆ってペニスと密着させると
「あ、熱い…」
と素子ちゃんはうわごとのようにつぶやいて熱い吐息を吐いた。

「ほら、そっちの手でソープを取って、両手を使って上下に擦って洗うんだ。 ・・・そうそう」
 無言のまま、命じられるとおりに動く手。次々に出される指示に従い、ぬるぬるした手が睾丸も股ぐらも亀頭も陰毛も肛門付近までをも洗い清めていく。

 陰部をいじられて妖しい快感が股間に沸いてきた。でも我慢する必要なんかない。このままイッパツ抜いておこう。
「さあ、もう一度これを掴んで。手を上下に動かすんだ。そうだ。うっ。もっと早く動かせ。あっ、イクぞ!!」
「え !?  あ?あっ !!」
    どぴゅっ! どぴゅっ! どぴゅっ! どぴゅっ! …………
 限界を超えた俺は目の前の素子ちゃんめがけて射精した。ペニスは何度も痙攣しながら、大量の精液を放出していく。溜まってたからなぁ。(笑)

 素子ちゃんはびっくりした顔で脈動しながら白濁液を吐き出すペニスを見つめていた。顔射こそ免れたものの精液はさらしを巻いた胸の谷間を直撃し、腹やパンティにも飛び散っていた。
「ああー、気持ちよかったよ、素子ちゃん。でも素子ちゃんが汚れちゃったね」
 俺はそう言いながら、手を伸ばして素子ちゃんの腹に飛んだ精液をぬぐおうとした。
「あ、こら、やめんか!」
 はっと我に帰った素子ちゃんが反射的に俺の手を払いのけて飛びすさった。
「てっ!」
「あっ・・・」
「・・・・・・」

 つい出してしまった自分の手と俺の顔を交互に見つめる素子ちゃんを睨み付けながら、俺はゆっくりと立ちあがった。

 

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