− 午後3:00 予備校 −


   『神鳴流の優れた血統を残すため、

一族直系の女性は18の齢に首長(長老)の子を宿すべし』  


 …京都の剣豪一族、青山家に代々伝わる裏の因習…

 昼間ひなた荘から持ち出した手紙を読んで、そうやって素子ちゃんのお姉さんが爺さんに処女を奉げ、子を宿したのが今から5年前の18歳の誕生日のこと。
 母親からの手紙で、それがあの写真を撮った日だったことがわかった。

 その手紙には、素子ちゃんも来年の誕生日になったら家に戻って、姉と同様に爺さんに処女を奉げ、子を成すようにと念押ししていた。

 武家時代や家督制度が廃止される以前ならともかく、現代においてこんな因習はけして表ざたにはできない類のものだ。たとえそれが犯罪でなくても世間から後ろ指を指され、表舞台には二度と出られなくなるだろう。

    こんなおいしいネタを知ったからには
    素子ちゃんを脅迫してイタダクっきゃない !!
 

 
− 午後4:30 ひなた荘 −


 一旦予備校に戻って落ちついた俺は意を決し、強化合宿をキャンセルしてひなた荘に戻った。
 ところが玄関の戸を開けたとたん、素子ちゃんに刀を突きつけられ、いきなりピンチ!

「き、きさまー!! 写真と手紙をどうした !?」

 あの写真がなくなってることに気づけば当然の反応だから、例の写真と手紙を予備校で合宿中の俺自身に送っておくという金田一少年も顔負けのトリックで素子ちゃんの攻撃を封じた俺は、残りの写真を突き付けながら反撃に転じた。

 まあ、もしも素子ちゃんが俺を殺して自分も死んで、後は野となれ山となれ、という気になっていたら、人生「BAD END」になっていただろう。
 しかし、そのほかの選択肢はすべて俺の勝利に傾いていたのだ。

「これからは俺の命令にはすべて従ってもらうよ、モトコちゃん。
 逆らったりしたらあの写真がどうなるか…。 いいね?」

「なっ、……うっ……、わ、分かった。」

 かくして俺はいつも俺をバカにして見下している生意気なケンドー女を手中に収めたのだった。(^^)v

 とは言うものの、むりやり押し倒して犯すのも芸がないし、素子ちゃん相手だとヘタなことをしたらいきなり切れて「BAD END」の危険もある。
 やはり自分の立場を十分認識させて、精神的に陥落させないと安心できない。

    それじゃぁ、いってみますかぁ

「でも、命令に従うって、ドーユーことか、分かってるのかなぁ」
「……わ、分かってるゾ。オマエの考えることぐらい」
「ほほー?」
 いきなりチュッとキスをする。
「な、な、なにをする!?」
「キスは俺のすることの中になかったかな?」
「くっ……。ふん、好きにしろ!」
「くくく、じゃあ、遠慮なく」

 素子ちゃんは目をつぶってじっとしている。でも身体がわずかに震えてしまっている。考えるのと実際にされるのでは、やはり違うというだろう。

 今度は逃げられないように両腕ごと抱きよせながら再度口付けた。
「ム…、んん……」
 さすがに唇は固く閉ざされたままだ。顔は紅潮し、ぎゅっと瞑った目には涙が浮かんでいる。
 身じろぐ身体を食堂のテーブルに押し付け、すでに勃起している俺の熱いカタマリを衣類越しに素子ちゃんの股間に擦り付けた。
「ムム……ンーンー、は、離せ!」
「ふ、どうしたんだい、急に。キミは逆らえないんだよ」
「し、しかし、…あっ、あっ、やめっ」
 さらに強くナニを押し付けながら腰を上下にゆすると、アレが敏感な部分を刺激するのだろう。素子ちゃんの身体がビクッビクッと震え、身じろぎが強くなる。
「だ、だめっ」
 さすがに恥辱が勝ったのか俺を押しのけようと暴れだした。俺が一旦離れると素子ちゃんはその場にしゃがみこんでしまい、荒い息をしている。

 さて、ここが正念場だ。素子ちゃんに自分の立場をわからせれば俺の勝ちだ。
「さあ、立て!俺に反抗するな。キスされようが裸にされようが、抵抗するんじゃない!
 ……それともお姉さんの写真を投稿雑誌に送ろうか?
 じじいと孫娘の禁断の近親相姦プレイってんで、大人気間違いなしだろうな」
「や、やめろ!言うこと聞くから、頼む!」

 俺にすがりつくように、素子ちゃんはよろよろと立ち上がった。

    ふーん、やはり「お姉さん」がツボだったかな?

「ようやく素直になったか?じゃあ、袴と胴衣を脱いでもらおうか」

「くっ」
 恨めしげな視線を向けながらも、素子ちゃんは袴の腰ひもの結び目を解いていく。
 腰ひもが解けると支えをなくした袴はすとんと床に落ちた。
 胸元の紐は引っ張るだけでスルスルと解け、胴衣も脱ぎ捨てられた。ついにさらしを巻いた胸とパンティだけの下着姿になった。

「これでいいか?次はなんだ?」
 気丈にも身体を隠そうともせずに仁王立ちでこちらを睨む素子ちゃん。しかし肩が震え、おびえは隠せない。

「それじゃあ……、と。
 今日はだいぶ汗をかいたので風呂に入るから、俺の背中でも流してもらおうかな?」
「なんで私がきさまの背中を
 流さにゃ……し、承知…した」
「ふふふ、そうそう。
 ……さー、おっ風呂、おっ風呂」

 俺は意気揚揚と裏の露天風呂に向かった。期待に胸と股間を膨らませて。いや股間は最初っから膨らみっぱなしだが。

 素子ちゃんも下着姿のまま、青ざめた顔でとぼとぼと後ろから付いてくる。この後、風呂場で行われるであろう陵辱シーンでも思い浮かべているのだろう。

…ふふふ、期待は裏切らないよ…
…モトコちゃん…

 
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