「素子と姉とカメのトラウマ」
 
 

 普段は観光客でにぎわう村の温泉であったが、妖怪さわぎのため客は一人もいなかった。そこで今は涼音一行の貸し切りになっていた。脱衣所でさらしとフンドシを脱いで全裸になった素子が温泉の湯殿に近づくと、清守が温泉に入っていた。この温泉は脱衣場は男女別だが温泉は混浴となっていたのだ。
 今年から中学生になる素子ではあったが、普段から男女の別なく修行の汗を流していることもあって別段恥ずかしがることなく湯殿に近づき、身体に湯を掛けてから温泉に入った。白くにごった温泉で、怪我や疲労回復などの効能がある。今日の疲れがすーっと抜けるようないい湯だった。
「あーっ いいお湯。今日はひどい目に逢ったからもうくたくたです」
「そうそう、素子お嬢様。あの妖怪亀のことですけど…」
 清守が湯の中を滑るように動いて素子の正面に近づいてきた。
「ああっホントに怖かったです!
 姉上や清守さまがいてくださらなかったらどうなってたか……」
「お嬢様はあの亀が本当に死んだとお思いですか?」
「え !?」
 一瞬意味がわからず、きょとんとする素子。
「妖怪であるあの亀が切られたくらいで本当に死んだのでしょうか。あれだけの妖怪であれば妖力の残滓からでも復活できたりすると考えられませんか?」
「ま、まさか……」
「そう。実はその『まさか』なんですよ」
 そう言うなり清守は湯の中から立ち上がった。ひざから上が素子の眼前に晒された。
「えっ?」
 男の股間にぶらさがっているはずのモノの代わりに、そこには別のモノがそそり立っていた。
「か、亀ぇ !?」
 まぎれもなくそれは『亀頭』ならぬ『亀』の頭そのものだった。
「え !? そ !? な !?」
「キヒィヒィ…驚いたようじゃの、お嬢様」
 清守の股間の亀がしゃべった。
「お前は !! 先ほどの妖怪だな !? 清守さまに取り付いたのか !!」
 素子は立ちあがると、髪の毛に常に忍ばせてある短刀を取りだし、清守の股間の亀に切りつけた。しかし亀にとり付かれている清守にその手を掴まれ、すかさずもう一方の手首も掴まれて両腕を封じられてしまった。
「あっ、くそうっ離せ!」
 もがく素子に、清守は口から白い煙を吐きつけ、素子の身体はその煙に包まれてしまった。
「うーっ な、なんだ? ごほごほっ」
 その煙を一息吸ったとたん、素子は眩暈に襲われ、すぐに手足まで痺れてきた。清守を振りほどこうとするものの、全く力が入らない。短刀も痺れた手から滑り落ち、温泉の中に落ちて沈んでしまった。
「離せ!くっ、ち、力が…」
「クケケッ 身体が痺れてきたであろう。それだけではないがな」
「な、なんのこと !?」
「すぐにわかるわ。すぐにな……」
 清守は素子を湯殿から出して岩の上に横たえた。そして素子の足首を掴むと、その足を左右に広げはじめた。
「あ !? な、何をする !!」
 全くの無抵抗の足は真一文字に広げられてしまい、少女の股間が晒された。陰毛もまだ生えていないそこはゆでたまごのようにつるつるで、足を左右に広げられているのに割れ目はぴったりと閉じられたままであった。
「どれ、固い実というのは初めてじゃが、どんな味かのう…」
 湯殿の縁に立つ清守が1歩2歩と近づくと亀の頭が素子の股間に近づいていく。
「きゃあああっ !!!」
 亀は無防備になった股間に鼻面をぐいぐいと押し当てながら、少女の秘所の匂いを嗅いだ。
「ひぃ !! や、やめて !!」
「ふん、やはりションベン臭いの。昼間、恐怖の余り漏らしでもしたか」
「な!」
 実は少しちびっていた素子は図星を指されて真っ赤になる。恥辱のあまり唇がわなわなと振えている。
 足を左右に広げられてなお、外の皮膚は未熟な粘膜をしっかりと守っていたが、清守の指がその割れ目にかかった。
「い、いや!触らないで! 清守さま! 清守さまっ !!」
 素子の叫びは亀に操られている清守には届かない。割れ目が押し広げられ、桜色の粘膜があらわにされてしまった。外気に晒された粘膜がひくりと収縮した。
「どれ、まずは味見をば…」
 亀はでろりと舌を伸ばした。蛇のように先が二股に割れた白く長い舌。粘液にぬめるそれが素子のワレメをなぞった。
「ひぃいっ !!!」
 耐えがたいおぞましさに悲鳴をあげる素子。痺れているはずの腰が跳ね、全身が痙攣する。
「ふうむ、幼い分、効き目が弱いか。ではコイツを味わってもらおうかの」
 亀がそう言うと、清守が素子に覆い被さってきた。目が赤く妖しく光っている。その顔がどんどん素子に近づいていき・・・
「 !! 」
 唇が重なり合った。
『唇が!清守さまに接吻されてしまった!』
 初めてのキスに素子は真っ赤になった。しかも清守の舌が素子の唇を割り、口の中に入りこんできた。
『え?ええ? 舌が入ってくるなんて !?』
 ビックリしている素子の口の中に清守は唾液を流し込んできた。清守の舌がそれを掻きまわして素子の口内全体に塗りつける。隅で縮こまっている素子の舌を探り出し、舌を絡めてきた。
「ん、ん!」
 激しいキスに口内にあふれた唾液もいつのまにか飲みこみ、素子はハアハアと少し喘いでいた。清守の口が離れたときには、素子の頬は赤く染まり、目が少しとろんとしていた。

「どうやら、効いてきたようじゃの」
 亀が一人ごちた。 亀の目の前では、桜色だった素子の秘部は赤く充血し、粘膜全体が汗ばんできた。しかも膣口が勝手に蠢動し、そこから透明の液体が溢れ出していた。
 とても10歳の少女の秘所とは思えないほど、淫華が咲き誇っていた。
 実はこの唾液には先ほどの煙と同様、麻痺と催淫の効果があったのだ。
 再び亀が素子の股間に近づき、とろりとこぼれる花の蜜を舐め取った。
「きひぃっ !!!」
 今度はおぞましさと、その10倍ほど強い快感が素子を襲い、下半身が痙攣する。花壷がぎゅっと収縮して蜜がぴゅっと噴き出し、亀に降りかかった。
「おう、元気がよいのう。
 ううむ、若くて精気に満ちた蜜じゃ。甘露、甘露」
 亀は舌鼓を打ちながら、なおもこぼれる蜜をねぶる。
「あ、ああっ」
 花芯の周囲の肉襞をぐるりと舐めまわし、染み出す愛液を舐め取っては口に運ぶ。その度に亀の妖気が強まっていく。
「おおう、いい滋養じゃ。もっと、もっとじゃ。もっと蜜をだせい」
 亀の舌先が包皮に隠されたルビー色の小豆を探り出した。
「あひぃ !!」
 素子の身体が跳ねた。幼い膣口が淫らにひくつき、蜜をこぼして亀の頭を濡らした。

「どれ、今度は奥を味わってみるか」
 清守の指が素子の花弁を広げ、亀の舌が花壷に挿しこまれた。舌は左右にくねりながら狭い肉襞を掻き分け奥の蜜を手前にかき集めた。とろとろと奥からの蜜がこぼれだすのを口に受けた亀が飲み下す。
「ひっ! くふっ! くあっ!」
 敏感になっている胎内を舐めまわされ、素子は悶えて腰を跳ねさせている。蜜は後から後からあふれて、かめの口に注ぎ込まれていった。

「そこまでどすえ!」
 鋭い声に乗せて白い光が走り、亀の舌を貫いて岩の上に縫いとめた。
「ぐえぇえ !!」
 ずるりと素子の胎内から抜けた舌先がピクピクと痙攣している。
「またおのれか!女 !!」
 舌に刺さったクナイを抜いて、亀が叫ぶ。その方向に涼音と男たちがいた。
「さあ、清守はんの動きを封じておくれやす!」
「はっ」
 男たちが四方に散り、清守の周囲に封縛陣を組んだ。清守が逃げるより早く四方から縄を打ち手足に絡めて動きを封じ、さらに涼音と2人の男が加わり一斉に封縛の札を投じる。
「くそおっ! こんなもので !!」
 亀も清守を操り、最初は飛んでくる札を払ったのだが、札は四方八方から飛んできて、1枚、2枚と札が身体に手足に貼りついていき、清守の動きを封じていった。
 

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