三人の王 第三章 神の塔 <11>
三人の王

第三章 神の塔

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 八階に上がると、三人は扉が二つある小部屋に出た。扉は三人の
正面と、左側にあった。
 三人は最初に正面の扉を開けて、隣の部屋に入っていった。
 その部屋に三人全員が入ると、突然、扉が閉まった。
 三人は思わず、上を見た。しかし、天井は少しも動き出す気配は
無かった。
「今度は何だ?」ジルファーが回りを見回す。
「わからんな。レングはどう思う?」
「僕は……」言いかけて、レングは意識を失い、その場に倒れ込ん
だ。
 それに続くようにジルファーも倒れた。
 それを見て、シルファードは急いで、口と鼻を手で抑えた。しか
し、すでに意識が朦朧としていた。
(しまった! 催眠ガスか? それとも、毒ガスか……?)
 しばらくして、シルファードも意識を失ってしまった。
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