漬物日記コラム |
5月15日(火)
ぬか床を貰ってきてから1ヶ月、ふと「ぬか床は、毎日かき回さないと駄目になる」という話を改めて思い出しました。そして、なんだかんだ言って、毎日かき回している自分に気が付きました。でも私、別に駄目になったらアカンというので必死でかき回している訳では無いのですよねぇ。あれ以来、ほとんど毎日ぬか漬けを食べているのです。で、毎日食べるから、毎日出すのです。で、出すからまた追加するのです。
自分でやってみるまで気が付かなかったのですが、ぬか漬けって、一週間も漬けておくモノではないのですね。1日から3日がせいぜい。味馴染みの良い材料なら、半日でも良いのです。太目の茄子辺りでも3日あれば充分。それを毎日食べていると、必然的に毎日取り出しては追加し、その度にかき回すことになるのでした。
今でこそ、洋食の時には漬物は合わないだろうって事で、あまり食べなくなっていたりするけれど、昔は重要な野菜料理の一つだったのだろうと、つくづく思いました。そしてこれが実に、結構インスタントな食品だったりします。だってね、洗って切ったら食べられるんです。三種類もあれば、立派な一皿になります。んでもって、意外な程ぬか漬けって洋食にも合うんですよ。カレーの付け合わせでも良いし、ピクルス代りにサラダにあしらっても良い。そんな風に食べていると、結局毎日食べる事になります。
このぬか漬け三昧、一体いつまで続くのか解らないけれど、当面は、義務感で「毎日かき回さないと駄目〜!」てな事にはなりそうも無いのでした。
5月4日(金)
実は今日、そのおすそ分けした友人の家で、恐怖のぬか床を開けました。その友人は、お友達からぬか床を頂いて、暫くは漬けていたそうなのですが、忙しくなってそのままになってしまったのだそうです。タッパーに入れて、流しの下に放置したまま。そして、そういう場合の常で、日が経つごとに、それは触れる事のできない物体になっていったのです。ずっと気になっているのだけれど、中身がどうなっているか解らないから開けられない。見る事すらできない。そんな状態で、もう2年になろうとしているとの事。その間、何度か引っ越しをしてして、その度に後生大事に抱えて引っ越しているのだけれど、やっぱり恐くて開けられない。そんなぬか床だと言うのです。
で、今日は偶然知り合いが他にも一人、そして、自然農法もしているという整体の先生も来ていて、丁度良い機会だと言う事で、その2年モノの恐怖のぬか床を開けてみることになりました。持ってきたタッパーを持っていざ外へ。まず、タッパーをひっくり返して裏から見ましたが、そんなに変な色はしていません。が、所々青い色が混ざっています。カビでしょうか。タッパーの蓋は色付きなので表面は解りませんが、蓋は全体に凹んでいます。これは空気が抜けている証拠ですね。臭いも異臭はしません。これならそんなに恐ろしい事にもなりますまい。思い切って… 蓋を開けると… なんと!
表面も中も、全く、発酵物質ひとつ発生していないのです。空気がしっかり抜けていて、タッパーの蓋もガチガチにくっついていて、なまじ中身を確認しようとしたりしなかったのが、かえって幸いしたのでしょう。そして、外から見えた青い色は、昔漬けたと思われる胡瓜の欠けらだったのです。腐りもせず、残っていました。そして他に、鷹の爪、そして丸のままの大蒜がひと欠け。鷹の爪と大蒜には殺菌効果があるので、それも良かったのでしょう。幸運な好条件が重なって、友人のぬか床は、見事2年間の歳月を「冬眠」したまま乗り越えたのでした。