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真夏の九州旅行記

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そもそも事の始まりは・・・
 取り敢えず、九州は憧れの地なのでした。学校の修学旅行で一周した事はあるし、何年か前の日本SF大会で、小倉までは行きました。が、最近は新たな聖地となりつつあったのです。それは某チャットの管理人さんがお住まいの土地だから。

 ネット始めて何年目? チャットにハマって何年目? てな調子で、毎晩の様に通い詰め「主−ぬし−」とまで呼ばれる某チャット。その、管理人さんが九州在住という事で、集う面々にも九州の人が結構居るのです。で、なんとかこのチャットのメンバーとオフができないか…と画策していた所に出てきた話が筑紫舞。

 筑紫舞とは、九州福岡発祥で、千年以上の歴史を重ねた伝統芸能。で、この筑紫舞の筆頭後継者が、なんと某チャットのメンバーに居られるのです。そして、毎年行われる「筑紫舞の会」が今年も7月最後の土曜日にあるとの事。そして、その後継者のMさんが某作家のML(メーリングリスト)にも入っている事から、そのMLのオフが彼の地で行われるという話が立ち上がっていたのです。よし、ではそれを見に行くべく九州に向かい、チャットのまだ見ぬ九州メンバーと、MLのメンバーにも久々に会って来よう。こうして、去年の沖縄に続き今年も南国、九州への旅行が決定したのでした。

総帥が美しかったという事は・・・
 相も変わらず我が家は、鉄道好きなのでありました。別にだから、という訳では無く、一番良さげな時間の列車を探したらそれになったというだけの話なのですが、行きしの新幹線は700系のぞみでした。あのアヒルの口の様な平べったい顔の新幹線は、中の作りもちょっと広めで、揺れも少なく快適です。去年別件で乗った500系が、スピード重視のせいか狭くて揺れる、というのを経験していただけに、この700系の乗り心地には結構感動ものでした。子供には新幹線を型どったピンバッチのお土産まで付いて、なかなかに好評なのでした。

写真:700系のぞみの鼻面

 が、しかし、一つだけ問題点がありました。九州へ向かう新幹線は、やたらトンネルが多いのです。実はチャットの九州班Fさんと、先に合流する約束をしていた我々、ちゃんと博多に向かっていますよ〜とFさんに連絡を入れようと、携帯の電源を入れるのですが、掛けようとするとトンネルに入って圏外の表示が。やっと出たなぁと思っても、圏外サインが消えた頃、また、次のトンネルが。携帯は役に立たないやん。仕方がないので公衆電話に向かいます。が、電話の向こうからは、「この番号へはかかりません」という無情なお言葉が。はいはい、新幹線電話から携帯へはサービスしていないのね。電話は結局、小倉駅に着いた途端に、大急ぎで掛けました。

 まぁ、そんなこんなはありましたが、快適な車両は疲れを呼びません。別に他ののぞみより速い訳でも無いはずですが、気が付けば長いトンネル。そう、関門トンネルです。そして、それを抜ければもう九州。博多って思ったより近いんだ〜、なんて言いつつ、電車を降りたのは、まだ朝の10時のことでした。

 先ずは今夜からお世話になるホテルへ向かいます。チェックインは昼過ぎだから、取り敢えず荷物を預けます。そう、ここで他のメンバーと合流なのです。チャット側の幹事さんたる管理人さんは、空港まで飛行機組をお迎えに行っていて、11時にならないと現れないので、Fさんと先約を取っていた訳ですが、ホテルのロビーに着くと、そこにはもうFさんが待っておられました。はじめまして〜。一昨日もチャットで話をしてたけどさ(笑)。ロビーでFさんとしばしの歓談。チャットでしょっちゅう話していますから、初対面とは思えません。こういう気楽さは嬉しいです。程なくして、MLのお一人と、チャットの管理人さんが来られました。

 12時半から始まる筑紫舞の会まで、もうそんなに時間はありません。博多の駅構内のお食事処で、他のMLメンバーと合流。ちょっと慌ただしいお昼を食べた後、一行は一路筑紫舞会場へと地下鉄に乗ります。筑紫舞の会場は、大きな池のある公園の中にありました。そして会場の入り口では、記帳台があるのでした。記帳・・・、筆は慣れてないんだよ〜。でも、頑張る。記帳した人には、後でお礼状がくるのだとか。だから、では無いですけどね。

 さて、筑紫舞です。最初に神事があり、お祓い、祝詞、玉串と、一通りの儀式が続きます。実はこの時点で、子供らは既に飽きていました。が、さすがに神事の間にバタバタするのは困りもの。もう祝詞が終わったしな、後は玉串で終わりやで〜と、なんとかなだめ、神事が終わるやいなやロビーに追い出しました。まぁ、子供にゃやっぱりちと難しかったか。

 そして、Mさんの出番です。筑紫舞の宗主に次ぐ総帥の名を頂くMさん、その所作は素晴らしいものでした。身体全体に一本の芯が入ったような、揺るぎの無い滑らかな動き。指の先に至るまで奇麗に揃い、その指を1本1本折っていく、数えの所作の美しいこと。片足立ちになり軸足だけで身体を回したり、ぴょんと飛び上がって半回転して片膝状態で着地したり、身体を弓なりにピンと反らせたり、普通でもまぁ、出来ない動作では無いけれど、その優美さ、しなやかさ、滑らかさは、まさに神懸かり的美しさだったのでした。

 で、他の舞人のお話は? と突っ込まないで下さい。とても失礼な話ながら、前日までの寝不足も重なり、半分以上は寝ていたので、ほとんど何も書けないのでした。Mさん、本当にごめんなさい。ちなみにこの筑紫舞、舞人が全員女性なんですよねぇ。ちょっと不思議でした。

 舞いが終われば呑み会です。一旦ホテルに戻ってチェックインして、地下鉄でちょっと移動して、海鮮の美味しいお店に行きます。最初はビールで乾杯。が、このMLの面々、実は日本酒好きが多いのです。で、メニューを見るのですが、そこには一言「日本酒」の文字のみ。こういう場合、この「日本酒」ってのを頼むと、どんなものが出てくるか知れたものではありません。そして大概店員さんに、この「日本酒」って、どんなの?と聞くと、「日本酒です」なんぞというあんまりなお答えが帰ってくるものなのです、が、さすがは幹事さんが選んだ店、なかなか美味な銘柄がいろいろと出てきたのでありました。

 一次会の途中で、筑紫舞の総帥、MLのMさんが加わります。一人和服のMさんは、でも、さっきまでの神々しい雰囲気から一変して、楽しく朗らかな方なのでした。総勢二十数名の宴会は、和やかに続きます。お酒が美味しい、お魚が美味しい、焼き魚なんて絶品。今回結局ただ一人MLのメンバーではなかったFさんも、すんなり話の輪に溶けこんで居ます。いやいや、素敵な宴でした。そして、一次会の会場を出ると、空には花火が上がっていました。そう言えば、筑紫舞の会場があった公園入り口に、花火のポスターが張ってありましたっけ。その花火を眺めつつ、二次会の会場に向かいます。

 二次会の会場は結構小さな居酒屋さん。そこがほとんど貸し切り状態になりました。何故かさっきまでお客さんだったはずのおじさんが、お店の中に入っていて、お手伝いをしてくださっています。ここでは揚げたシャコが絶品でした。大きなシャコは身もたっぷりで、バリバリ齧るとビールにぴったり。これは他所ではなかなか食べられそうにありません。ここで、チャット仲間のSさんとそのお連れさんが合流。夜も更けて子供らもお疲れです。

 が、次の目的地はラーメンなのです。ここで一計を案じ、子供らは先にホテルに返します。付添ってるのは酔っぱらいだけど、まぁ、なんとかなるでしょう。次の日話を聞いたら、子供らもしっかり成長している事がわかりました。めでたし、めでたし。小さなラーメン屋さんは、全員が一度には入れず、入れ代わりでみんな食べていました。お酒の後のラーメン、ちょっとお腹が出来すぎていたかなぁ。でも、美味しかった。

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