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まったり白馬旅行記

−最終日−

旅行記メニュー 2日目


撤収の朝
 朝風呂で少しはすっきりしたが、さすがに徹夜明けで頭はぼーっとしている。そのままカウンタにふらふら近づくと、子供達の元気な声。「おはようございま〜す!」。子供達は昨夜の残りのお菓子を食べ、冷蔵庫から適当にジュースやお茶を取り出して飲んでいる。カウンタの中でチビさん達におさんどんしてくれていた女の子が、「何を飲みます?」と聞いてくれる。「お茶を…」と言うと、勝手知ったる戸棚から新しいコップを出して、麦茶を注いでくれる。カウンタに座った隣の子は、お菓子も勧めてくれる。何だか、至れり尽くせりだなぁ…。子供は子供だと侮ってはいけない。大人の居ない処で、彼らは立派に大人に向かって驀進しているのだ。

 大人びた子供達を暫く眺めていると、最初の大人達が起きてくる。もう、朝ご飯の仕度が始まるのだ。大量の玉子を茹でる。レタスを千切る。まだ半分残っている業務用コーンの缶詰を全部使って、コーンスープを作る。卵の殻をひたすら剥いて潰し、マヨネーズで和える。朝の明るい光の中で、まだ少し頭痛の残る頭を抱えつつ、ひたすら仕事をしてみる。三々五々起きて来た面々が、少しずつ出発の準備を始めている。干してあったタオルが引き上げられ、散乱していた荷物が固まっていく。コーヒーが入れられ、起きて来た人から順に、食堂では朝ご飯が始まっている。

 一通り朝ご飯が終ると、いよいよ撤収である。荷物を作り、布団からシーツやカバーを全て外し、掃除機をかける。相変わらず走り回っている子供達にも手伝わせる。厨房から残った全ての食材を出してきて、持って帰れる人に分けていく。今回の買出しは、ハプニングも多くて、いささか買い過ぎたらしい。主婦を中心に、大量の食材を貰って帰る。子供達にもお土産が配られる。幹事のKさんが集めて来た玩具である。毎年恒例なのだそうで、こういう処にも気が回るのが、さすがKさんなのだ。
 ソファの隅では、昨夜はホストだった料理人Kさんが、今朝は子供達に懐かれている。膝に乗ったまま動かない子も居る。料理人Kさんは、老若男女、誰にでも愛されてしまう体質の様だ。各々車に荷物を積み込み、各部屋の忘れ物をチェックし、全員外へ。記念撮影をすると、これでお別れである。しかし、皆、なかなか出発できない。名残を惜しんで何時までも喋っていたいのだ。しかし、一組また一組と、車が発車していく。我々も出発である。

時速135キロの帰還
 我が家はMさんの車に乗せてもらう事になっている。後ろのシートを対面にし、大きく広げると開放感がある。運転手はHさんとRさんである。車酔いの癖のある1名は酔い止めを飲み、乗り慣れない車に一抹の不安を隠せないながら、長いドライブが始まりだ。高速に乗ると、程無くして何人かが寝はじめる。お昼のタイミングに悩みつつ、車はスピードを上げて行く。酔い止めを飲んだら寝てしまう予定だった1名は、他人の車に興奮してか、ひたすら外の景色を眺めている。そして徹夜明けのこちらも、何故か眠れないのであった。

 お昼も既に回った頃、それでも寝ているのを起こしてサービスエリアでの昼ご飯である。あまり期待もしていないものだったが、歯ごたえのある蕎麦が、意外と美味しかった。そしてまた、出発である。車はどんどんスピードを上げ、スピードメータの針が回っていく度に、若干2名が喜んでいる。HさんもRさんも、なかなかの飛ばし屋だったらしく、車はコンスタントに120キロ、最大で135キロをマークして、ひた走る。途中で別ルートを同一方向に向かうNさん一家の車から連絡が入った。こちらは暴走していると思っていたのに、なんとN車の方が先を行っているらしい。向こうもこっちも渋滞も無く、スムーズに走っている。

 ルート表示に見知った地名が並び始めた頃、少し遅れて出発したRさんから電話が入る。「どこだか解らない処で、海水浴をしてて、これから高速に乗るのぉ…」。いやいや、お疲れさまです(苦笑)。前方の渋滞の表示を見て、バイパスに進路を変えたM車は、順調に我が家目指して走ってくれた。そして、電車での時間より遥かに早く、車は我が家の前まで到着してくれたのだった。それが暴走のお影だったのかは解らないけれど。ただ、ほぼ同じルートを、海水浴のせいで4〜5時間遅れで追いかけて来たR車が、悲しいかな120キロで覆面に捕まって、違反切符を切られたのは、不運だったとしか言い様がありません。Rさん、本当にお疲れ様でした。

終りに
 今回も、いろいろな人達にお世話になった。幹事のKさんを筆頭に、買出ししてくれた人達、食事作ってくれた人達、洗い物をしてくれた人達、子供らと遊んでくれた人達、いろいろと教えてくれた人達、そして、車に乗せてくれたMさんと、ほけほけ寝ている我々を乗せて、ひたすら運転してくれたHさんとRさん、みんなみんなありがとう。

 短い3日間なれど、楽しい旅行になったと思う。いろいろと問題もあった。行く方法、帰る方法も思案処であり、来年も是非…とは即断できない部分もある。しかし、随所随所で、常では絶対に味わえない面白さに出会えた。白馬の貸し別荘はきっと、自分達で面白い事を見つける、探す、作る場所なのだろうとも思った。また来年、面白いことを作れそうなら、行く事にしよう。その時にはまた、皆さん、よろしく。


 

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