−最終日−
大人びた子供達を暫く眺めていると、最初の大人達が起きてくる。もう、朝ご飯の仕度が始まるのだ。大量の玉子を茹でる。レタスを千切る。まだ半分残っている業務用コーンの缶詰を全部使って、コーンスープを作る。卵の殻をひたすら剥いて潰し、マヨネーズで和える。朝の明るい光の中で、まだ少し頭痛の残る頭を抱えつつ、ひたすら仕事をしてみる。三々五々起きて来た面々が、少しずつ出発の準備を始めている。干してあったタオルが引き上げられ、散乱していた荷物が固まっていく。コーヒーが入れられ、起きて来た人から順に、食堂では朝ご飯が始まっている。 一通り朝ご飯が終ると、いよいよ撤収である。荷物を作り、布団からシーツやカバーを全て外し、掃除機をかける。相変わらず走り回っている子供達にも手伝わせる。厨房から残った全ての食材を出してきて、持って帰れる人に分けていく。今回の買出しは、ハプニングも多くて、いささか買い過ぎたらしい。主婦を中心に、大量の食材を貰って帰る。子供達にもお土産が配られる。幹事のKさんが集めて来た玩具である。毎年恒例なのだそうで、こういう処にも気が回るのが、さすがKさんなのだ。
お昼も既に回った頃、それでも寝ているのを起こしてサービスエリアでの昼ご飯である。あまり期待もしていないものだったが、歯ごたえのある蕎麦が、意外と美味しかった。そしてまた、出発である。車はどんどんスピードを上げ、スピードメータの針が回っていく度に、若干2名が喜んでいる。HさんもRさんも、なかなかの飛ばし屋だったらしく、車はコンスタントに120キロ、最大で135キロをマークして、ひた走る。途中で別ルートを同一方向に向かうNさん一家の車から連絡が入った。こちらは暴走していると思っていたのに、なんとN車の方が先を行っているらしい。向こうもこっちも渋滞も無く、スムーズに走っている。 ルート表示に見知った地名が並び始めた頃、少し遅れて出発したRさんから電話が入る。「どこだか解らない処で、海水浴をしてて、これから高速に乗るのぉ…」。いやいや、お疲れさまです(苦笑)。前方の渋滞の表示を見て、バイパスに進路を変えたM車は、順調に我が家目指して走ってくれた。そして、電車での時間より遥かに早く、車は我が家の前まで到着してくれたのだった。それが暴走のお影だったのかは解らないけれど。ただ、ほぼ同じルートを、海水浴のせいで4〜5時間遅れで追いかけて来たR車が、悲しいかな120キロで覆面に捕まって、違反切符を切られたのは、不運だったとしか言い様がありません。Rさん、本当にお疲れ様でした。
短い3日間なれど、楽しい旅行になったと思う。いろいろと問題もあった。行く方法、帰る方法も思案処であり、来年も是非…とは即断できない部分もある。しかし、随所随所で、常では絶対に味わえない面白さに出会えた。白馬の貸し別荘はきっと、自分達で面白い事を見つける、探す、作る場所なのだろうとも思った。また来年、面白いことを作れそうなら、行く事にしよう。その時にはまた、皆さん、よろしく。 |