−3日目−
階下へ降りてみると既に子供たちの朝食は始まっていた。その傍らで、大人たちは撤収の準備に余念が無い。チェックアウトの時間があるから、そんなにゆっくりもしていられないので、大人たちもどんどん食べ始める。そして子供たちにも手伝わせて片付けである。シーツを枕カバーを外し畳んで行く。厨房では余った食材が運びだされ、次々と配られる。干してあったタオルを取り片付け掃除機をかけ、お金の清算をして、これでいよいよ撤収である。 が、ここからがみんなダラダラして行くのだ。年に一度しか会えない人も多いから名残惜しいくて、別荘の前でひたすら話し込む。子供たちはだんだん退屈してくるが、大人たちはいつまで経っても喋っている。それでもお別れの時間は確実にやって来る。お互いまた再会の約束をして、ようやっと各車に分乗し始めた。最後に幹事さんから、来年はもうやりませ〜んという宣言があったけど、きっと来年もやってくれる事でしょう。確かに今年もいろいろと大変だったけどね。そんなこんなで貸し別荘ともお別れである。
別に宣伝をするつもりではないが、この「イ○○ム」という車、高速時の安定性が非常に良いらしい。ほとんど揺れないし180キロものスピードが出ていてもそれを全く感じさせない、ある意味で危ない車だ。黙ってぼーっと見ているとTさんはひたすら飛ばして行く。ずっと右側の追い越し車線を走っているのだが、前の車に追い付くと、ふいっと左の車線に避けて(?)右の車を抜いた後するりと左車線に戻って行く(こら)。さすがに「急カーブ!スピード落せ」な処ではぐぅんとスピードが落ちる。落ちる…落ちる…130キロ…(おい)。いやまぁ良く捕まらなかったと思もいますよ…でも捕まっても切符切られるのはTさんだからぁ…つーか良く事故らなかったと…言う方が…いやあのスピードで事故ってたらどうせ全員即死ですよ…子供なんてぴゅーんとフロントガラスを突き破って…でも寝てたらわかりゃしませんて(そういう問題なんですか?!)、という恐ろしい会話は、その後運転手交代の為に立ち寄ったサービスエリアでの会話。縁起が悪いからそんな話は止めなはれと、誰かが言ったとか言わないとかの、そのサービスエリア「A」に滑り込んだのはお昼時であった。 サービスエリア「A」と言えば、行きしにお昼を食べたサービスエリアである。今回もちょうどお昼時に着いたのでお昼を…とも思ったが、まだ寝ている子供が居る。起きてるのもずっと寝ていたせいか全然食欲が無い。実は自分自身ももうひとつ食欲が無いのだが、いい加減強ばっている身体は伸ばしたい。という訳で、大人だけが何人かで降りて軽食コーナーで一服していた時に交わしていたのが、先の恐ろしげな会話である。行きと違って帰りのサービスエリア「A」は綺麗だった。スーパーのイートインみたいに、うどん屋やパン屋やアイスクリーム屋の窓口が並んで、目の前のテーブル席で自由に食べられる。上りと下りでえらい違いである。 が、実はそんな事は瑣末であった。重要なのは、行きしは朝出て夕方別荘に着いたそのお昼をサービスエリア「A」で食べた同じサービスエリアに、帰りもお昼にもう辿り付いている…という事実だ。要するに、全行程の2/3、否3/5余りをお昼までに走りきってしまったのだ。この分なら残りの工程はあっという間だ。都市部に近づくにつれて車も増えるが、この時間ならまだ渋滞も少ないに違いない。いやいや、Tさんには本当に感謝である(って何か違う気が…)。という訳で、一行は無事サービスエリア「A」を後にした。 運転手はHさんに代り車の数も徐々に増えてきて、もうそんなには飛ばさない。それでも130キロから140キロくらいをキープして車はひた走る。途中そのスピードと併走しつつ走る黄色のオープンカーを、運転中のHさんがデジカメに収めようとしたり(怖いからやめてください)、何故かスピードを上げているのに時々ブレーキランプと思しき赤ランプが、それも右側ひとつだけ点灯する謎の車を追いかけたり(追い越しても理由不明だった、…と言うよりそれも結局追い越したんですか!)しながら、楽しい(?)道中は続く。そして元の集合場所に到着したのは、当初想定していた時間の2時間以上は前だった。 お金の清算をして、ここでみんなお別れである。レンタ代が加わってすら、交通費は列車の半額以下だった。安かったし楽だったし、何より今年の白馬は美味しかった。そして帰り道までスリルと爽快感を満喫できた。みんな本当にありがとう。またどこかで会えると良いね。 ひとつだけ弁護しておくならば、私は過去何度かこのTさん運転の車に個人的に乗せて頂いている。が、普段のTさんはそんなに無茶苦茶な運転をする人では決して無い。今回の暴走は、ひとえにとぉっても空いていた高速と、安定性抜群の「○プサ○」のせいだったのだろうと思う。…って、一応弁護になってるよ…ね?
それらを作ってくれた人達、食材を提供してくれた人達、洗い場でひたすら働いてくれた人達、仲良くなった人達、乗せてくれた人達、運転してくれた人達、そしてアクシデント多発の中、今年も全てを取り仕切って下さった幹事のKさん、その他いろんな人にお世話になりました。本当に本当にありがとう。来年は行けるかどうかわからないけれど、今年一番の思い出になった事は確かです。みなさん、またどこかで会いましょう。 |