第52話 朝刊一面
 ……とまぁ、こんな感じでニュースは全世界に届いたのでした。といった所で今回はおしまいです。さてさて、これからどうなりますやら。


 では、次のお話でお会いしましょう。
 世界がこのまま平和でありますように……









次回予告


 人というものはどこまで罪深き存在なのか……バラモスという重石が取れた今、人々の中に眠っていた闘争本能が目覚め始めた……




???「貴様など、仲間がいなければ只の戦士!王宮騎士団と対等に戦えると思っていたのか?」
ひでかず「ちっくしょう、これだけの力がありながら、どうしてお前たちが魔王征伐に行かなかったんだ!?」
???「戦いというものは、常に相手の2手先・3手先を読んでするものだ……世界中が消耗し、疲弊しきった今こそ我々が世界を掌握する、そういうシナリオになっているのだ!!」
ひでかず「シナリオ!?ふ、ふざけんな!僕たちは、お前たちの思い通りになんかならない!」
???「ほう……今の貴様に何が出来るというのだ?……気が変わったよ、貴様など生かしておいても仕方がない、今ここで殺してくれる!」



まさはる「冗談じゃない、俺は戦う!」
ともき「誰と?まさか、その拳を人間に向ける気か?」
まさはる「クッ……だが、このまま黙って見ているよりはマシだ!」
ともき「それじゃ、それじゃいけないんだ……それじゃ、連中と同じことになる!」



???「クッククク……判ったろう?お前の父上がどうしてオルテガの名を捨てたのか……これが人間、これが人間なんだよ!」
ほだか「……馬鹿な……こんなむごいことって……どうして、無抵抗の村人を……」
???「だから!魔物という監視者を置かなければ、人間は腐ってしまうんだよ!お前の父上はそれを心配して、自ら憎まれ役を買って出たというのに!お前は本当にバカ息子だな!」
ほだか「……今からでも、遅くはないと言ったな?」
???「ああ言ったさ。お前にその気があるなら……魔王の名を継ぐそのつもりがあるのなら、魔界はそれを拒むことはしない!なぜなら、『勇者の家系』は元々魔界から発したものだからだ!」




 征服欲に駆られた人々の前に立ちはだかる、新たな魔王の姿。それは、哀しみに血の涙を流し悔しさに唇をかみ切った勇者その人だった……!!



 次回、ドラゴンクエストIII「まだ見ぬ夜明け」、ご期待ください!
 (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください)










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