第36話 カギを求めて
かわきのつぼを手に入れたら、西の海の浅瀬で使え……というのは喋る馬エドの言ったセリフです。その場所もポンタの情報で明らかになった今、カギを手に入れるのは時間の問題でしょう!それより重要なのは、それから先どこに行くのか、ということ。 ほだか(以下、ほだ)「やっぱランシールに戻って、例の神殿に入ることが先決だろう」 まさはる(以下、まさ)「おう、きっと宝物がザクザクだぜ!?」 ひでかず(以下、ひで)「楽しみだよね〜、早くカギを見つけよう!」 ともき(以下、とも)「いやいや、その前にポンタに礼を言いに戻ろう。ジパング脇を通るより、テドンの岬を回った方がいいと思うぞ」 まさ「ルーラで先に行った方がいいと思うぞ。行き先知らせておけば、船長たちだって無能じゃないんだから」 ひで「そうだよね、ロスタイムはなくした方がいいし」 もうカギをとったつもりでいるみたいです(笑)。ちょっと前までは被害妄想的にイベント予想していた人たちとは思えません。 とも「おっ、あれあれ!あそこの浅瀬だ!」 以前、前を通った浅瀬の前に船を停め、かわきのつぼを海に浮かべます……すると、浅瀬が盛り上がって陸地になりました!これは面白い! ひで「どういうこと?これ、海面が下がったんじゃなくて、今浅瀬が上がって陸地になったよね?」 ![]() ……陸地部分が緑色の草原になってますが、気にしないでくださいね。 ほだ「よし、みんな行くぞ!」 まさ「おう!魔法のカギではウハウハスポットなんかなかったが、きっと『最後のカギ』ならウハウハスポットに入場可能だぜ!」 まだそんなこと言っているんですね(笑)。灯台跡に入っていく勇者たち、それでもちょっと怖いのか、かわきのつぼはしっかりと手に持ったままです。灯台跡には太陽のような模様が床に描かれており、その中心に宝箱が…… ![]() ひで「よっしゃ!」 とも「ん?奥に、何かあるぞ……」 灯台跡の奥の方に、今までは開けることのではなかった扉があります。 まさ「おう、きっとあそこに宝物があるぞ!」 張り切って扉を開けると……ガイコツ!ガイコツが玉座に座っています!……というか、玉座に座ったまま白骨化した死体と言うのでしょうか? とも「いや……あれは人間の骨じゃないぞ。見ろ、関節とか継ぎ目とかにネジが使ってあるし、なんだかよく判らないコードみたいな線もついている」 ほだ「つくりものか……一体、誰が何のために?」
まさ「うわっ、喋った!」 ガイコツの目がピカピカと光り、カタカタと音を立てながら喋り始めました!
ひで「ギアガの大穴?ああ、昔の火山の火口か」 とも「知ってるのか?」 ひで「うん、もう死火山になってるはずだよ」 まさ「へ〜、知らなかったなぁ」 ほだ「え?中学校で習ったはずだぞ」 まさ「……いいからガイコツの話を聞いてやれ!」
とも「なら、埋めちゃえばいいのにな」 ひで「まさか火口跡からバラモスが出てくるなんて思わなかっただろうにね」 ガイコツは喋り終えるとがくり、と首を垂れ、動かなくなりました。電池が切れたみたいです。 まさ「よ〜し、ウハウハスポット目指して出航だ!」 一行が船に乗り移ると、再び灯台跡は海の底に沈んでいきました…… ほだ「船長、僕たちはランシールにルーラするから、追っかけてくんないかな?船が着く前には用事を終わらせるように努力するから」 船長「ええ、我々は構いませんが」 とも「よし、なら決まった。ランシールでおちあおう!」 勇者たちはルーラの呪文でランシールへと移動します!しかし便利な呪文ですよね、ルーラって。これが使えれば、交通機関はさほど重要ではなくなってきますからねぇ。 まさ「わはははは、この神殿の扉だって楽々開くぜ!」 とも「そうか……あっちこっちの宝物庫を荒らして回ることもまた可能……ウヒヒ」 こらこらこらこら、『ルパンIII世、颯爽登場』は冗談ですませるんでしょ?神殿の中には神官がひとりいるだけで、がらんとしています……お宝ザクザクではないですね(笑)。 ひで「なんだ、お宝なんてぜんぜんないじゃないか!」 すると、神官は少し怒ったようにいきなり話しかけてきましたよ。あまり大きな声でバカなことを言うと、こうやって周囲の人に不愉快感を与えてしまいます。気をつけて下さいよ、それでなくとも潜在的な敵を増やしつつ旅をしているんですから(笑)。
まさ「勇気か……根気はないから、まぁギリギリセーフって所か」 ほだ「何が?」
ひで「勇気はあっても、僕は回復魔法を使えないからパスするよ」 まさ「俺の素早さがあれば、タイマン勝負ならダメージを受けない自信はあるが……敵が複数だとちょっとヤバイかな。パス」 とも「攻撃力に不安のある俺が行っても仕方ないだろう。勇気はあるが、実力がな……パス」 ほだ「お前ら……すごろくの仕返しか?」 まさ「ま、そういうことかな。恨むなよ」 ほだ「ひでえ(泣)」
ほだ「なんだよ、やっぱり僕が行くのか」 ![]() ほだ「薄情者〜!」 仕方ないので先に進むと、『遅いぞ!』てな感じの表情で神官が待っています。
ほだ「畜生、死んだら化けて出てやる!」 さてさて、たった一人で試練に立ち向かうことになってしまった勇者。いったいどんな試練が待ち受けているのでしょうか?といった所で今回はおしまい。さてさて、これからどうなりますやら。 では、次のお話でお会いしましょう。 世界がこのまま平和でありますように…… 次回予告 1−0と横浜リードで迎えた9回、横浜は大魔神佐々木を投入し、必勝パターンへと持ち込む。しかし、阪神は戦士の二塁打、賢者の四球、そして武闘家の三振振り逃げで二死満塁と粘りを見せる。次のバッターは勇者、はたして無敗の大魔神を打ち崩せるか? まさ「ストレートは捨てろ、っていうことですか?」 ???「低めのワンバウンドするようなフォークが来たら、そいつを思いきり空振りするんだ。そうすりゃ連中は、お前が変化球にタイミングがとれていないと思ってフォークを多投する」 まさ「そしたら、狙い球が絞りやすくなるっていうことか……なるほど!」 とも「あれだけ阿波野のスクリューには気をつけろって言っただろ?」 ひで「ごめん……」 ???「今日の阪神、粘りますね……でもあなたでおしまいか、佐々木の見せ場を作ってくれて感謝しますよ」 ほだ「そいつはどうかな?今日の彼、球数が多くてちょっと疲れてきているみたいだし……サヨナラヒットでも打たせて貰うよ」 結局、大魔神に二年ぶりの黒星をつけることに成功した勇者たちだったが、圧倒的な強さを誇る横浜マシンガン打線はその年の日本一をもぎ取った。リベンジを誓い、勇者たちは立つ。人々の夢、希望のために…… 次回、ドラゴンクエストIII「防御率0.00神話崩れる」、ご期待ください! (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください) 第37話へ 「DQ3-Replay」トップに戻る | |||||||