第21話 ピラミッド攻略


 さてさて、イシスの城でヒントを得た勇者たちは、いよいよ魔法のカギを手に入れるべくピラミッドへと向かいました!ヒントもばっちり、これでカギのゲットは間違いなし!ですね。


ほだか(以下、ほだ)「へっへっへ、前回はずいぶんとカッチョ良かったねぇ」
まさはる(以下、まさ)「ううう……言わないでくれ……」
ひでかず(以下、ひで)「イシスの女王様、美人だったなぁ」
まさ「……」
ともき(以下、とも)「末はイシスの入り婿か……いいご身分だこと」


 やっぱりネタが旬なうちにいぢめるのが(笑)楽しいみたいですね。


まさ「……そうだ、将来オレはイシスの王様だ!ど〜だ、うらやましいか?ん?」
ほだ「こいつ……開き直りやがった……」


 こういう場合、開き直られるともう突っ込みようがなくなっちゃうんですよね。そういう意味では実にうまい切り返しをしたようです。


とも「ふ〜ん、ぱふぱふに騙された国王か……三流雑誌が喜んで載せそうだよね、『イシス婿養子の隠された過去、一夜きりの過ち!アッサラームの熱い夜』ってな感じでさ」
まさ「うわわわわっ、それはやめろ〜!」
ほだ「フッ、これでまず一人……」


 そんなことを話している内に、例のボタンの前にやってきました。


まさ「……まん丸ボタンは不思議なボタン、まん丸ボタンで扉が開く、か」
ひで「しっかり覚えてるんだね、この色男!」
まさ「茶化すなよ……ま、俺ほどの色男であれば、一国の女王がなびくのは当たり前だけどな」
ほだ「黙ってボタンを押せよ!」


 まさはるはボタンを押します。古い童歌の通りに……

まさ「東の西から西の東へ、西の西から東の東……っと」

ひで「よっしゃ、これでOKだ!」


 見事に道を塞いでいた石扉は消えていました!


ほだ「……これか、この宝箱に魔法のカギが入っているのか!」
とも「長かったな……しかし、苦労も報われるわけだ、ようやく」
まさ「ほら、さっさと開けろよ」


 まさはるに促されて、ひでかずは宝箱を開けました……


ひで「おおおお!これか、これだったのか!」


 ひでかずはカギを手に、感動に震えています。神秘的な輝きを湛えるカギ、これがこれから先の道を切り開いてくれるのです!


ほだ「……しかし、うちの親父はカギ探しに来たんじゃなかったんか?」
まさ「え?」
ほだ「だってさ、現にカギはここにある……親父、カギ見つけられなかったんかなぁ」
とも「まさか、勇者オルテガともあろうお人が……」
ほだ「……親父、捜し物ヘタだったからな……ひょっとして、カギを見つけられなくて強引に先へと進んで行ったんじゃないだろうな」


 ま、まぁそのへんのことはいずれ明らかになることですが……


まさ「とにかく!これで行動範囲が広がる!あっちこっちの開かなかった扉を開けまくるぞ!」




 さてさて、ようやくお話に進展がありそうですね!といった所で、かなり早めですが今回はおしまい。……さてさて、これからどうなりますやら。


 では、次のお話でお会いしましょう。
 世界がこのまま平和でありますように……









次回予告


 野営中に突然キャンプに逃げ込んできた少年。彼の手の甲には、「ダビデの星」の刻印があった……魔王バラモスへの恐怖は、異民族の排斥という形で人々の間に広まり、そのヒステリックな感情は同志たる人々の心を引き裂くのには十分すぎた。



???「お兄ちゃん、助けて!」
ひで「任せな!みんな救い出してやる!」


ほだ「やめるんだ、こんなこと!人同士が憎み合ってどうする!」
???「うるせぇ!勇者だかなんだか知らねぇが、魔王を今すぐ倒せない奴の言うことなんか信用できるか!俺たちは、今日と明日を生き抜くので精一杯だ、夢見てるヒマはねぇんだよ!」


とも「バカな……なんてバカなことをしたんだ、あんたたちは!」
???「し、しかし……」
まさ「その憎しみが、バラモスの魔力を育てる源だってなんで判らないんだ!」



 民族浄化の風は吹き、屍と血が大地を埋める。無力さにさいなまれながら、勇者たちはその消えていった命へ打倒バラモスを誓う。必ず、無念は晴らすと……



 次回、ドラゴンクエストIII「ひとのこころ」、ご期待ください!
 (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください)







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