第16話 よりみちパート2


 魔法のカギを求め、砂漠へと旅立った勇者一行でしたが、途中でまたなにかみつけたようですよ……どうしてこうこの人たちは真剣味が足りないんでしょうか?



ほだか(以下、ほだ)「うわーい、またすごろく場だ!」
まさはる(以下、まさ)「チェーン展開してんのか(笑)」


ともき(以下、とも)「……どうせほだかが行くんだろ?とっとと済ませてこいよ」
ほだ「あれ?いいの?」
とも「フッ、俺が賢者になればそれまでさ。ホイミベホイミベホマと、回復呪文を操ってすごろく場の王者になってやる!」
ひでかず(以下、ひで)「そっか、転職か……僕もそのうち一度僧侶になって呪文を使えるようになればいいのか!」


 まぁ確かに、呪文も使えるスーパー戦士なんてのがいれば、パーティーの能力も一段と上がりますねぇ。ですが、まだまだ転職はできません。


ほだ「んじゃ、行って来るぜ!」
ひで「期待しないで待ってるよん」


 二度目のすごろくともなれば手慣れたもので、スイスイと進むほだか。途中ではしっかり宝箱もゲットしていますよ!


まさ「両手に装備できるかな?」
とも「無理無理。売って資金の足しにしよう」



 そしてあっさりとゴールです!なんか簡単でしたね、ここのすごろくは。




ほだ「ハッハッハ、『すごろく帝王』にこの程度は朝飯前よ!」
ひで「いつから帝王になったんだ」


 さて、恒例のごほうびは……ちいさなメダル、そしてモーニングスターです!


まさ「ふと思うんだが……この「ちいさなメダル」って、なんだ?」
とも「俺も不思議に思ってたんだ……装備できるわけでもないし、売れるわけでもない。もう10個くらいたまったけど、これなんだろう」
ひで「ビールの王冠とも違うよね」
ほだ「どっかのパチンコ屋のメダルかな?」


 賢明な読者の方にはもうお判りでしょうが、この「ちいさなメダル」、アリアハンの井戸に住むおじさんに渡すと、集めた数に応じていいものが貰えるんですよね!でもこの人たちは、アリアハン出身ですが井戸に入ったことがありません……いつ気づくんでしょうか(笑)。


ひで「しかもこの「モーニングスター」、誰も装備できないじゃん」
ほだ「ええ?お前、使えないの?」
ひで「うん」
まさ「……意味なかったな」
とも「うわぁ、本当にただの寄り道だ」






 こんなことで一話分、無駄に消費しちゃいました……これも時間的事情のなせるわざ、どうか笑って見過ごして下さい!といった所で今回はおしまい。さてさて、これからどうなりますやら。


 では、次のお話でお会いしましょう。
 世界がこのまま平和でありますように……









次回予告


 にわかに曇った空から降ってきたのは、『赤い雪』だった。不吉の前兆を受け取って恐怖におののく村へと勇者たちはたどり着く。だが、村の占い師は勇者たちこそが世界を破滅に導こうとする悪魔の化身だと叫び、事態をうまく飲み込めない勇者たちは地下牢へと繋がれてしまった。


ほだ「うえ〜、なんだいここ。男ばっかりじゃんか、出してくれよぅ。僕はこんな趣味ないんだ!」
まさ「ひぇ〜、俺なんかみみみみみみみみ、ミミズ地獄〜!!」
ひで「二人ともまだマシだよ……なんで僕は死体置き場なんだ〜!!!」
とも「……(なぜか俺だけ女の子でぎゅうぎゅう詰めの牢屋だ。役得役得)」


???「はい、連中は確かに地下牢に……これで、我が村を見逃していただけますね?」
???「馬鹿を言うな、『考えてもいい』と言ったんだぞ?どうするかは俺たちの勝手だ!」
???「そそ、そんな!約束が違うじゃないか!」
???「なんだと?じゃあ滅ぼされてもいいって言うんだな?」
???「そ、そんな……」


ほだ「……あのさ、事情があるのは判る。だけど、ちょっと自分勝手すぎない?」
???「だ、だが我々にはこうするしか方法がなかったんだ!」
ほだ「……僕たちを解放したのだって、当てが外れたからだろ?最初は生け贄にしようとして、やっぱり助けてもらおうっていうのは虫が良すぎるなぁ」」
???「……」



 結局勇者たちは村を救うのだが、その胸中には割り切れない想いが残った……人の弱さ、人の悲しさ、そして人の狡猾さを思い知った彼らは、果たしてこれからも迷わず進んで行けるだろうか?


 次回、ドラゴンクエストIII「疑い」、ご期待ください!
 (内容及びサブタイトルは変更になる場合があります。ご了承ください)







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