更新日:2002年4月11日

世話人雑感

2002年4月11日 「このホームページは何か?」 (世話人代表 天白区 八事東MINT 筏井)
  • はじめに
  • 文書による情報がほとんどなく、あるのは噂だけ
  • 正確な情報なくして的確な判断はできない
  • 被害者の心情を通して・・・
  • 6ヶ月たって出てきたのは曖昧な文書一枚
  • 地域コミュニティ=噂のチャンネルでは困る
  • おわりに


このホームページは何か? (What is this homepage all about?)

はじめに

 「ホームページまで作って何かやっとる」とはある女性レク連協幹部のお言葉とか。「過激だ」とか「レクを攻撃しとる」とかおっしゃる方もあるようです。受け取り方はいろいろあるでしょうが、私たちはそういうつもりは全くありません。なぜ「レクバレーをみんなで楽しむ会」が一所懸命になって活動しているのかも含めて、このホームページができた理由について簡単に記してみたいと思います。

(少々長いですが、ぜひお付き合いください。お急ぎの方は「被害者の心情を通して・・・」の節だけでもぜひお読みください。)

文書による情報がほとんどなく、あるのは噂だけ

 「レクバレーを巡る混乱」の発端は女性レク連協の「混合レクバレーに関する申し合わせ事項」であるのは周知のとおりです。「除名だ」、「出場停止だ」などの処分は、会員の身分に関わる重大事項なのですが、なぜか、文書による情報がほとんどないのです。昨年、「御幸山中事件」が発生して驚いた方が多いのですが、「申し合わせ事項」が文書になっていないことを知って大方の男性の口はポカーンとあいてしまい、そして、「処分」の通告が電話などの口頭だと聞いて、あいた口がふさがらなかったものです。その後、何が起こったのか、「出場停止はなくなったらしい」とか・・・の噂はあっても、本当のところはよくわからない、処分された当事者であっても自分の身に起きたことは分かっても、全体のところが良く分からない、そういう状態なのです。

 こういった状況の原因はなんでしょう? 明らかに文書での情報がない、それが原因だと思います。自分が除名されるかも知れない、出場停止の処分が降りるかもしれない、といった重大事項に関して文書がないなどというのは常識では考えられないことです。

 女性レク連協は処分内容、処分理由を明示していませんし、謝罪文・反省文を求めたけれど、それがその後どうなったか、当事者にも連絡していません。処分は不問になったのですが、処分対象者に何も連絡していません。

 市大会の主催者のひとつであり、スポーツ振興の所管部局である市教委はどうでしょうか? 今回の混乱について市教委はどういう見解なのか、皆さん知りたいと思っていらっしゃると思います。市教委には立派なホームページがあるのですが、何も文書等で示されていません。「処分」が下り、しかし、処分対象者には考えるよりどころとなる文書が何もない、そういった異常な状況下でしかたなく、あるチーム代表者が区連協会長に内容証明付き郵便で処分内容・根拠などの説明を求めたところ、市教委のある人はこれを宣戦布告などと形容されたとか。
(勝手に見解を載せたとお叱りをまた受けてもいけませんので、この点はここまでにしておきます。必要であれば、別の機会に、事前にご承諾を得て掲載します。)

正確な情報なくして的確な判断はできない

 それがどうしたの?とおっしゃる方がいらっしゃるでしょうか?

 名古屋市の市民スポーツの世界でとても大きなプレゼンスを持つ女性レク連協で何が起こっているのか、レクバレー愛好者の多くは男性も女性も、強い関心を持っていらっしゃると思います。何が起こったのか、それはどこに原因があるのか、今後どうしていくべきか、を考えるに必要な情報が決定的に不足していると思うのです。ですから、「レクバレーをみんなで楽しむ会」では皆さんに正しく状況を理解していただいて、なるべく公正な判断をしていただきたいという思いでこのホームページを設置し、たくさんのエネルギーを使って、多くの資料と私たちの主張を掲載することにしたのです。

 このホームページの情報は正確であることに大変気を使っているつもりですが、正確であるという保証はもちろんありません。ここで書かれている事柄と皆さんが日常で見聞されていることとを合わせて総合的に的確な判断をしていただきたいと思います。

被害者の心情を通して・・・

 皆さん、視点を処分された方へ移してみて考えてください。あなたが、あるいは、あなたの配偶者が女性レクバレー連協から除名処分になったらどういうことが起こるか考えてみてください。レクバレーは地域コミュニティづくりに役立つのですが、レクバレーによってできた、その地域コミュニティを通して、あなたの、あるいは、あなたの配偶者の「処分」の噂が駆け巡るのですよ。皮肉としかいいようがありません。過去にはこれに耐えられず、レクを去っていった人もいると聞いています。不当な扱いだと思っても個人では太刀打ちできない、とあきらめた人もいると思います。こういう場合、なぜ、チーム・メイトの人たちが支えることができなかったのか?その一因は文書になった確実な情報がないからだと私は思います。噂の情報チャンネルはあっても、正確な情報チャンネルがない、そんな環境ではとても個人が太刀打ちできるものではありません。本人さえもわからないのにチーム・メイトに事情が分かるはずがありません。本人も抗議しようにも文書がなければほぼお手上げです。行政サイドは何かしてくれますか?文書がなければ「ゲナゲナ」(※)扱いで取り合ってくれません。

(※ 「ゲナゲナ」は、ある市議からのお話の中で最近始めて耳にし、名古屋在住12年の私には意味が分からなかったのですが、「こんな話もあったゲナ、あんな話もあったゲナ」ということだと知りました。)

6ヶ月たって出てきたのは曖昧な文書一枚

 女性レク連協会長は昨年9月に、市教委担当課長が出席されている席で、中日新聞に次のようにお約束になりました。「市連協としては(女性レク連協には)女性だけが加盟するという設置時の趣旨を継続していきたい。この趣旨を守りながら、名古屋市女性レク連絡協議会の総意の基に会則を決めたい。その際には会則の案を市連協執行部が示し、
    執行部→各区会長→代表者会→参加チーム

の順に末端まで報告と協議をやり、下の意見をくみ取り、今年度中(2002年3月)に意見を集約し、来年度から会則を施行する」(参照:広報第一号)。

 約6ヶ月が経過して締め切りを過ぎて出てきたのはたった一枚の文書です。内容にあいまいな表現を残したままのたった一枚の文書です。適切な助言があったのでしょうか?過去の経緯を知る人は額面どおりに受け止めることができるでしょうか?玉虫色のあいまいなたった一枚の文書では、混乱が収束するどころか、さらに混乱するといった結果になりはしませんか?そもそもこの文書を出すにあたって、議論はどの程度なされたのでしょうか?10日ほどの間に2回の理事会を開いて、それで議論は尽くされたのでしょうか。2回目の理事会で文書を承認するまでの間に、理事の人はどのくらいの時間、文書に目を通されたのでしょうか。5,000人の会員の方の声はどう反映されたのでしょうか。5,000人の会員のほとんどの方が何も知らない状況の中で突然出てきた一枚の文書。これでよいのでしょうか。

 混合レクバレーの世界には多種多様な団体があります。ほとんどの団体が今回の混乱の影響を受けています。話によれば、そのうちのひとつの団体には今度の文書の考え方が示され代表者会議で協議されたとのことですが、ほかの団体には私たちの会も含めて何も話がないようです。市教委は、一部の団体のみを対象とするのではなく、広く今回の混乱の収拾に関心を寄せる団体・個人が参加できるような集会を主催し、意見交換を行うなどの環境づくりも必要だったのではないでしょうか。女性レク連協のほとんどの会員は何も知らされず、影響を受けてきた多くの混合レクバレー愛好者を蚊帳の外に置いた状況で出てきた一枚の文書、これでこれまでの混乱は収拾できるのでしょうか。

 そうそう、市大会の主催者には中日新聞もあります。中日新聞は主催者であると同時にマスメディアであり、社会の公器=「市民の耳であり声である」はずです。華やかな市大会の陰で泣いている人たちがいることを知っていながら何もしないのでしょうか。約束の6ヶ月が経って出てきたのは曖昧な一枚の文書。これでよいのでしょうか。中日新聞はこの文書を受け取り、内容の説明をお聞きになったのでしょうか。そして納得のできるものだったのでしょうか。私たちは中日新聞の見解もぜひお伺いしたいものだと思います。

地域コミュニティ=噂のチャンネルでは困る


 皆さん、もう一度、処分された人の立場で考えてみてください。レクバレーでできた地域コミュニティが噂のチャンネルになり、人の権利を制限し、レクバレーの世界から人を抹殺してしまうのです。文書による正確な情報を女性レク連協や市教委に求めませんか。女性レク連協や市教委からレクバレーを巡る混乱の解決に繋がる正確な情報がそれも文書の形で出てくれば、そのときは、このホームページは役割を終え閉じる時になると思います。

おわりに


 私たちは女性のレクバレーを応援して来ましたし、これからも応援していきたいと思います。30年以上の歴史をもつ女性レク連協、1999年には文部大臣表彰もお受けになった女性レクバレー連協の関係者の方々には敬意を表したいとも思います。男女共同のレクバレーはこれからですが、しっかり応援していきたいと思います。ただ、それには、現在横たわっている問題をきれいに片付ける必要があります。女性レク連協がさらに一層発展するには、その運営方法を再点検する必要があると思います。今の状況では、若い世代はついていけないと思います。チーム代表者の声を反映させる、そういう運営に変わる必要があると思います。市民スポーツをするのに怯えながら、遠慮しながら・・・そういう必要がいったいどこにあるのでしょうか。ホームページは、皆さんに情報を提供し、皆さんに的確な判断をお願いしたい、そういう願いで設置しています。皆さんのご理解とご支援をお願いします。

(間違いや不正確な部分はどしどしご指摘をお願いします。また、情報の提供などよろしくお願いします。)

※女性レク連協の今度の文書については、「レクバレーをみんなで楽しむ会」の統一見解はまだできておりません。各区での代表者会議での様子も踏まえて、今週末に世話人会で協議する予定にしております。来週にはホームページでご紹介できるものと思います。

(世話人代表 八事東MINT 筏井幸夫)


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